Googleマップに5つの新機能/ローカルパックが10件になる現象 【ローカルSEOニュースまとめ vol.20】

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Google マップやGoogle マイビジネスなど、ローカルSEOに関連するサービスは常にアップデートが続けられています。

そこで編集部では、最新のデータやノウハウをいち早く取り上げるべく、毎週「ローカルSEOニュースまとめ」を配信しています。

今回は「ローカルSEOニュースまとめ」第20回目として、2021年5月14日から5月20日の関連トピックをお伝えします。

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Googleマップの禁止行為「keyword stuffing」とは【ローカルSEOニュースまとめ vol.19】

Googleマップ新機能 地図やルート案内に5つの新機能が発表

5月19日、Googleは開発者向けの新機能発表会Google I/O 2021」を開催しました。Google I/O 2021では次期AndroidであるAndroid 12が発表されたほか、Google 検索の新機能やアルゴリズムの強化が発表されました。

同時に、Google マップにも5つの新機能が発表されています。

1. 急ブレーキが必要なルートの回避

ルート案内において、車線数や道路の向きから急ブレーキを回避できるルートを算出するようになりました。

最速のルートと急ブレーキを回避できるルートの予想到着時間がほぼ変わらない場合、急ブレーキを回避できるルートが自動的に選ばれるようになります。

2. ライブビューで周囲の状況を確認

スマートフォンのAR機能を利用して周囲の景色の上にさまざまな情報を表示する「ライブビュー」がいつでも利用できるようになりました。

今後はGoogle マップの画面に「ライブビュー」ボタンが表示されるようになり、いつでも周囲の情報をライブビューで確認できるようになります。

ライブビューでは、周囲の場所の名前や営業時間などの情報がわかるほか、道路の名称や宿泊先の宿泊施設までの距離なども確認できます。

3. より詳細な地図が新たに50都市に展開

Google マップでは、2020年12月頃から横断歩道や信号機などの位置を記したより詳細な地図を世界各都市に展開しています。

現在、東京、ロンドン、ニューヨーク、サンフランシスコでより詳細な地図が利用できます。

今後、より詳細な地図は2021年末までにベルリン、サンパウロ、シアトル、シンガポールなどの世界50都市に展開される予定です。

4. 地域ごとの混雑状況を表示

今後、Google マップでは地図上に地域ごとの混雑状況が表示されるようになります。

混雑している地域には網掛けとアイコンが表示され、混雑している地域が一目でわかるようになります。

5. 時間帯や曜日に合った施設をピックアップ表示

Google マップを開くと、周囲の場所のピンがいくつかピックアップされ表示されています。

今後、Google マップを開いたときに表示される場所の種類が時間帯や曜日に合わせて変わるようになります。

朝はカフェ、夜はレストラン、週末には周囲の観光スポットなどが主に表示されるようになる予定です。


以上、Google マップの5つの新機能とGoogle I/O 2021で発表されたそのほかの機能・サービスについて、口コミラボではより詳細な解説記事を公開しています。詳しくは以下の記事をご覧ください。

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Google マップ新機能発表!Google I/O 2021見どころ解説

Google検索テスト情報 ローカルパックの表示件数が10個になる事例が海外で報告

Google 検索で店舗や施設を検索した際に表示されるローカルパックでは、通常3つの店舗や施設が表示されます。

しかし、米国やスペイン、インドなどでは、5月上旬頃からローカルパックの表示件数が10個になる現象が報告されています。

ローカルパックの表示件数が10件になる現象
▲ローカルパックの表示件数が10件になる現象:Sergio Redondo氏のTwitter投稿より

専門家のBarry Schwartz氏やRamesh Singh氏は、この現象を単なる不具合ではないかと指摘しています。

テストと不具合のどちらなのか、正確な情報は今のところありません。

なお、2021年3月にはローカルパックの表示件数が2個に減る事例も報告されています。

関連記事
ローカルパックとは
ローカルパックの表示件数が2個になる事例

<参照>
Search Engine Roundtable:Google 10 Local Pack - A Bug?
Twitter:Sergio Redondo氏の投稿

今週のGoogle マイビジネス ヘルプ コミュニティ、注目のQ&A5選

ここでは、5月14日から5月20日の間にGoogle マイビジネスのヘルプ コミュニティに投稿された質問の中で、注目したい質問と回答の内容を抜粋して解説します。

1. ドラッグストアと併設調剤薬局を別のビジネスとして登録できるのか

質問

  • ドラッグストア内に調剤薬局を併設しています。看板は同じですが、電話番号は異なるので、別々のビジネスとして登録できますか?

回答

  • Google側の基準では、看板が同一の場合「来店客からは同じ店舗に見える」として、重複判定される可能性が高くなります。
  • ドラッグストアの中に調剤薬局の看板や入り口がある、会計が別であるなど、客観的に見て別の店舗だと認識できる状況であれば別々に登録できます。

ドラッグストアと調剤薬局の看板が別であるなど、来店客から見て異なる店舗だと認識できるのであれば、別々のビジネスとして登録できます。

一方、看板が同一の場合、電話番号が異なるとしても重複判定される可能性が高いと考えられます。

ドラッグストアをメインとしてGoogle マイビジネスに登録しているのであれば、投稿機能を活用して調剤薬局に関する情報を発信することが望ましいでしょう。

ただし、Google マイビジネスでは医薬品、未認可のサプリメント、健康機器、医療機器などに関するコンテンツの掲載に関して、ガイドラインで規制されているためご注意ください。

<参考>
Google マイビジネス ヘルプ コミュニティ:同じ住所に2つのビジネスがある場合
Google マイビジネス ヘルプ センター:投稿コンテンツに関するポリシー

2. デリバリー対応の飲食店はハイブリッド型ビジネスにあたるのか

質問

  • 飲食店がデリバリーに対応した場合、その飲食店はハイブリッド型ビジネスにあたりますか?
  • ハイブリッド型ビジネスとしてGoogle マイビジネスに登録するには、どうすればよいのでしょうか?

回答

  • 店内飲食とデリバリーの両方を提供している飲食店は、ハイブリッド型ビジネスにあたります。
  • ビジネス所在地とサービス提供地域の情報を両方とも入力してください。

Googleでは、店舗サービスを提供しつつ配達や出張を行っているビジネスをハイブリッド型ビジネスとして定義しています。

そのため、店内飲食とデリバリーの両方を提供している飲食店ハイブリッド型ビジネスにあたります。

ハイブリッド型ビジネスとしてGoogle マイビジネスに登録するには、Google マイビジネスの「情報」タブからビジネス所在地とサービス提供地域の情報を追加します。

これにより来店を目的としたユーザーと、デリバリーを目的としたユーザーの検索結果において、それぞれ適切な形でビジネスの情報が表示されます。

関連記事
Google マイビジネスにテイクアウト、デリバリー情報を追加するには

<参考>
Google マイビジネス ヘルプ コミュニティ:ハイブリッド型店鋪について

3. スマートフォンで投稿画面に「公開」ボタンが表示されない

質問

  • スマートフォンからGoogle マイビジネスの投稿を作成したところ、「公開」ボタンが見当たらず投稿を公開できません。

回答

  • 不具合が発生していると思われます。PC版のGoogle マイビジネスで投稿を作成できるか試してみてください。

5月19日時点では、スマートフォン版Google マイビジネスにて不具合が発生しているという報告があります。

スマートフォン版Google マイビジネスで投稿の「公開」ボタンが表示されない場合、PC版Google マイビジネスで投稿を作成できるか試してみるとよいでしょう。

<参考>
Google マイビジネス ヘルプ コミュニティ:投稿が出来ません。 投稿画面に完了ボタンがないです。 どうしたら投稿できますか?

4. ビジネス名の株式会社が(株)に書き換えられてしまう

質問

  • 株式会社○○という社名のビジネスです。「株式会社」の部分が「(株)」に書き換えられてしまっています。何故でしょうか。

回答

  • 公式サイトや各種SNS、各種口コミプラットフォームなどの社名に(株)という表記がある場合、Googleが自動的に書き換えている可能性があります。

Google マップ上の情報はGoogle マイビジネスから編集した情報が掲載されるほか、ユーザーからのフィードバックにより書き換えられたり、Googleが自動的に書き換えたりすることがあります。

公式サイトや各種SNS、各種口コミプラットフォームなどに記載されている社名が「株式会社」ではなく「(株)」を用いたものである場合、Googleがこれらの情報を参照し、ビジネス名を「株式会社」から「(株)」に書き換える場合があります。

書き換えを防ぐには、Web上に掲載されている社名を「株式会社」に修正してから、ビジネス名を「株式会社」に戻すとよいでしょう。

<参考>
Google マイビジネス ヘルプ コミュニティ:株式会社○○○という社名なのですが、(株)○○○と書き換えられてしまうことが2度発生しております。 管理者は私でして、誰が変更しているのかが社内でわからず、変更がなされないようにパス変更したいです。

5. ビジネス名に振り仮名を追加したい

質問

  • ビジネス名の読み方が、Google側に上手く認識されません。
  • 振り仮名を追加する方法はありますか?

回答

  • ビジネス名に振り仮名を追加することはできません。
  • 投稿機能や公式Webサイト、SNSなどを通じて正しい読み方を周知するのがよいでしょう。

Google マイビジネスには、ビジネス名に振り仮名を追加する機能はありません。

公式サイトや公式SNSなどで正しい表記を使うようにすることで、Googleが正しい読み方を理解し、Google 検索やGoogle マップなどにおける検索語句としての認識が改善される可能性はあります(ただし、Google アシスタントなど音声読み上げで間違った読み方になっているといった場合は改善が難しいようです)。

<参考>
Google マイビジネス ヘルプ コミュニティ:Google map 店舗の名称に振り仮名を付けたい。


【関連リンク】

口コミラボ編集部では、ローカルSEOニュースまとめを毎週更新しています。これまでのローカルSEOニュースまとめは、以下のリンクからご覧ください。

ローカルSEOニュースまとめアーカイブ

口コミラボ 最新版MEOまとめ【24年9月・10月版 Googleマップ・MEOまとめ】


MEOに関わるサービス「Googleマップ」「Googleビジネスプロフィール」や、各種地図アプリ・口コミサイトは日々更新を続けており、その全容を把握するのは難しくなっています。

そこで口コミラボでは、MEO・口コミマーケティングに役立つ最新ニュースをまとめた「Googleマップ・MEO最新情報まとめ」を毎月発行しています。

本記事では、主に2024年9月・10月の情報をまとめたレポートのダイジェストをお届けします。

※ここでの「MEO」とは、Google上の店舗・施設情報の露出回数を増やしたり、来店行動につなげたりすることで、Google経由の集客を最大化させる施策を指します。
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「ポリシー違反によるビジネスプロフィールの制限」が明文化 ほか【2024年9月・10月版 Googleマップ・MEOまとめ】

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