焼肉店はどんなポイントカードを導入すべき? | 共通ポイントとオリジナルポイントカード、それぞれの特徴や導入事例

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集客やリピーター獲得の施策に「ポイントカードの導入」が挙げられます。ポイントカードには共通ポイントカードと自社オリジナルのポイントカードの2種類があります。

自社のPRになるだけでなく、ポイントの付与履歴から情報を分析しマーケティングに活用するなど、用途や効果はさまざまです。

本記事では、各ポイントカードの特徴とメリットとデメリット、そして焼肉店への導入事例を紹介します。

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店舗のオリジナルポイントカードを導入する

はじめに、自社の店舗のみで使用できるオリジナルポイントカードについて特徴をご紹介します。

オリジナルポイントカードとは?

オリジナルポイントカードは自社店舗や提携店舗(グループ店舗)でのみ、ポイントを貯めたり使ったりできるポイントカードです。

オリジナルのものであるため、カードの形態や一度に付与できるポイント、金額、ポイント取得後の特典などを、自社のサービス内容や現状、ニーズにあわせて自由に設定できます。

ポイントカードの主な形態は以下の3タイプです。

  1. ペーパータイプ
    導入にかかる費用が少なく、簡単に導入できる。代表例はスタンプカード。顧客情報は取得しにくい。
  2. リライトカードタイプ
    専用の機械に通し、表面の特殊塗料への印字を書き換えて、残ポイント数などの表示を更新するタイプ。顧客管理システムと紐付けることで顧客情報の管理もできるが、コストがかかる。
  3. バーコードカードタイプ
    バーコード部分を読み取るタイプ。顧客情報管理ができ、比較的安価に導入できる。

近年は上記のポイントカードの代わりにスマホのアプリを使う店舗も増えています。

ほかにも、LINEは店舗のLINE公式アカウント内でポイントカードを発行、管理できる「LINEショップカード」サービスを提供しているなど、ポイントカードの形態は変化し続けています。

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オリジナルポイントカードのメリット

1つ目のメリットは、店舗と差別化を図れる点です。ポイントカードの特典に自店舗らしさを盛り込むことで魅力的なサービスになり、他店舗との違いを明確にできます。

たとえば貯めたポイントに応じてランクが上がる仕組みを取り入れる際、オリジナリティのあるランク名や特典内容にすることで顧客に特別感を楽しんでもらえると、根強いリピーターやファンの育成につながります。

2つ目のメリットは、大きな売り上げを見込める日を意図的に作り出せる点です。ポイント2倍の日や、ポイントカード提示で全商品が割引になる日などを設定すれば、狙った日に顧客の来店を促せます。

1週間の中で来客数が少ない日や顧客単価が低い日などを分析し、その日にポイントカードの特典を設定すると、売上の減少を防ぐことにつながるでしょう。

特典内容についても、顧客のニーズに応じて自由に設定でき、顧客の反応を見てすぐに修正できる点がオリジナルポイントカードの大きな強みです。

オリジナルポイントカードのデメリット

特典を受けられるといっても、ポイントを貯めるには店舗を複数回訪れる必要があります。そのため、特典を得るための条件が厳しいと集客に結びつきにくくなります。

経費管理の複雑化もデメリットです。店舗にすればポイント付与は負債のようなものです。ポイント引当金という勘定科目で仕分けする必要があり、現金のみの仕分けよりも複雑化します。

また、カードの作成自体に時間がかかる点もデメリットです。共通ポイントカードは既存のフレームがありますが、オリジナルポイントカードはカードタイプやデザインなどをいちから考えなければなりません。

共通ポイントカードを導入する

店舗でしか使用できないオリジナルポイントカードに対し、業種を超えて多くの加盟店で使用できるのが共通ポイントカードです。

共通ポイントカードの概要や、メリットとデメリットを解説します。

共通ポイントカードとは?

Tポイント、楽天ポイント、Pontaカード、dポイントが4大共通ポイントカードと呼ばれており、多くの消費者に利用されています。

認知度が高く、1店舗だけでなく、多くの加盟店で貯めたり使ったりできる点が魅力です。

購入金額に応じてポイントを貯められ、1ポイントを1円として使用できます。

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共通ポイントカードのメリット

店舗のみで使用できるオリジナルポイントカードを比較して、共通ポイントカードは、ポイントを貯めたり使ったりできる場所が圧倒的に多いことが特徴です。会員数も多く、高い認知度があります。

加盟店になれば、共通ポイント会員に一気にアプローチできるようになります。また、顧客がポイントカードを使用して会計した際、レシートに別の加盟店のクーポンを載せるなどして、加盟店間で相互に送客できる点もメリットです。

共通ポイントカードのデメリット

付与するポイント数や各種の条件、特典内容などは、加盟した共通ポイントカードの運営会社が設定しているため、自店舗で細かなカスタマイズはできません。競合他社が同じ共通ポイントカードを導入している場合、ポイントサービスを通じた差別化は難しくなります。

共通ポイントカードによっては専用端末のレンタルが必須の場合もあるなど、ランニングコストの負担がかかるのもデメリットです。

焼肉店のポイントカード活用事例

顧客が来店するきっかけとなるポイントカードは、焼肉店でも有効に活用できます。

焼肉店におけるポイントカードの活用事例を、オリジナルポイントカードと共通ポイントカードについて1つずつ紹介します。

1. やまなか家:オリジナルポイントカードを活用

やまなか家は、本社を岩手県におくKYコーポレーションが経営する焼肉チェーン店です。東北6県すべてに店舗を持ち、全店舗で利用可能なオリジナルポイントカードを導入しています。

リライトカードタイプで、入会金500円で店頭にて作成可能です。500円利用ごとに1ポイントが貯まり、最大100ポイントで5,000円分のお食事券と交換できます。

ポイントカードの提示で一部メニューが割引になったり、誕生月は何度来店しても10%オフになったりと、魅力的な特典が特徴です。

ポイントカードの有効期限は最終来店日より1年間(自動更新)ですが、新型コロナウイルスの影響を受け、ポイントカードおよびお食事券の有効期限を延長する措置をとっています。

事例1. やまなか家のポイントカードの特典と特徴
やまなか家 公式サイト(https://www.yamanakaya.jp/point_card/):編集部スクリーンショット

2. 熟成焼肉いちばん:共通ポイントを複数導入

熟成焼肉いちばんはTAG-1が経営する焼肉チェーン店です。

TAG-1はすき家やCOCO'Sなどを運営するゼンショーホールディングスの子会社です。熟成焼肉いちばんでも、ゼンショーグループ共通のCooCaポイントが導入されています。

肉の日(毎月29日)にポイントを通常よりも多く付与するサービスを実施するなど、ポイントカードを通じて集客機会の創出につなげています。

加えて、楽天ポイント、Pontaカード、dポイントといった共通ポイントカードも導入しています。取り扱うポイントカードの種類を増やすことで、大勢の共通ポイント会員にアプローチできます。

事例2. 熟成焼肉いちばんを運営するゼンショーグループで利用できるポイントカード
ゼンショーグループ公式サイト(https://point.zensho.co.jp/):編集部スクリーンショット

店舗の規模や顧客層に合うポイントカードを採用する

集客につながる心強いツールのひとつであるポイントカードには、大きくわけてオリジナルポイントカードと共通ポイントカードの2種類があります。

導入にあたっては、店舗の規模やランニングコストの見通し、顧客層や周辺の同業他社などを勘案することが大切です。

オリジナルと共通を併用したり、複数の共通ポイントカードを導入したりすることが効果的な場合もあります。

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