【Q&A5選】Googleマイビジネス(GMB)運用で絶対に間違えてはいけない「カテゴリ」選択のコツ:ありがちな疑問を一挙解決

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多くのインターネットユーザーが付近の店舗や施設を調べる際に用いる「Google マップ」には、事業者が自ら運営する店舗や施設の情報をGoogleマップ上に掲載できるGoogle マイビジネス(GMB)」という機能があります。

Google マイビジネスでは、店舗や施設を登録する際にカテゴリを選ぶ必要があります。

カテゴリ店舗や施設の業種を指定するもので、たとえばカレー店、婦人服店、美容院など、登録されている業種は1,500種類を超えます。

これだけカテゴリの選択肢が多いと、ときにはどのカテゴリを選ぶべきか迷うこともあるでしょう。

しかし、間違ったカテゴリを設定してしまうとMEOにおいて不利になってしまい、Google マイビジネスの本来の効果を十分に発揮できなくなる可能性もあります。

今回の記事では、Googleマイビジネスカテゴリを選ぶ際によく見られる疑問をQ&A形式で解決します。

関連記事:基礎から学ぶ「Google マイビジネス」まずは店舗を登録して集客につなげよう

Googleマイビジネスは、2021.11.5よりGoogle ビジネスプロフィールという名称に変更されました。
これに伴い、2022年にスマートフォン向けGoogleマイビジネスのアプリが終了します。
アプリ終了前に、これまでと同じように快適に使えるよう今から準備しておきましょう!

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ローカルSEO(MEO)に最も影響する要素は「Google マイビジネスの各項目」

米国のSEO専門企業「moz」はこのほど、「State of Local SEO Industry Report 2020(ローカルSEO業界の現状報告書2020)」という調査結果を公開しました。

この報告書は1,453名のSEO担当者を対象に調査を実施したものであり、ローカルSEOMEO)の2020年時点での現状が明らかとなっています。

調査の中で注目すべきは、「How important are the following ranking factors in generating local-specific search results?(地域を限定した検索結果を生成するとき、以下の順位に影響する要素はどれほど重要ですか?)」という設問です。

▲地域を限定した検索結果で、順位に影響する重要な要素:moz ローカルSEO業界の現状報告書2020より
▲地域を限定した検索結果で、順位に影響する重要な要素:moz ローカルSEO業界の現状報告書2020より

ここではローカル検索結果の順位に影響する要素をいくつか提示し、それぞれの重要度を調査対象に評価させています。

調査の結果、最もローカル検索結果の順位に影響する、つまり最もMEO的に重要だと判断されたのはGoogle My Business Elements(Google マイビジネスの各項目)」でした。

続いてGoogle Reviews(Googleの口コミ)」「Proximity of Searcher to the Place of Business(ユーザーと店舗や施設の距離)」と並びました。

つまり、MEO対策を実施する際、カテゴリをはじめとするGoogleマイビジネスの各要素は非常に大きな影響を持つことがわかります。

とにかく「カテゴリ選択」が重要!検索結果の順位に大きく影響

Google マイビジネスにおけるカテゴリの選択は、検索結果の順位をはじめとするMEOに大きな影響を及ぼします。

たとえば東京都立川市の寿司屋がカテゴリを間違えて「イタリア料理店」と設定してしまった場合、「立川 寿司」と検索しても検索結果の上位には出てこない可能性が高くなります。

それだけではなく、Google マイビジネスではカテゴリの設定により使える機能が変わります

たとえば、カテゴリを「ホテル」に設定すると予約機能が使える一方で、Googleマップに告知などの最新情報投稿できる投稿機能は使用できなくなります。

また、「自動車販売店」に設定すると、販売している自動車の情報を一つずつ掲載できるようになります。

これらのことから、Google マイビジネスの機能を十分に使いこなすには、まず正しいカテゴリを選ぶことが重要だとわかります。

Google マイビジネスでカテゴリを設定する方法:メインカテゴリ・追加カテゴリの違い

Google マイビジネスでカテゴリを設定するには、Google マイビジネスの管理画面左側にある「情報」をクリックし、表示された画面の中からカテゴリの右横にある鉛筆のマークをクリックします。

カテゴリ「メインカテゴリ「追加カテゴリの2つに分かれています。

一般的に、メインカテゴリには主要な業種を入力し、他にも当てはまるカテゴリがある場合は追加カテゴリに入力します。

たとえば、カフェであればメインカテゴリに「カフェ・喫茶」を選びます。

カフェでコーヒーを提供しているなら追加カテゴリに「コーヒーショップ」を選ぶとよいでしょう。

追加カテゴリ最大10件まで追加できます。カテゴリは登録後いつでも変更できるため、途中で業種が変わった場合はなるべく早くカテゴリの設定を見直すとよいでしょう。

カテゴリ選びの疑問を解決!Q&A5選

Google マイビジネスに登録されているカテゴリは1,500件以上に及ぶため、カテゴリを選ぶ際にはこのカテゴリで良いのかどうか迷うこともあるでしょう。

ここでは、カテゴリを選ぶ際によく見られる疑問を5つ取り上げ、Q&A形式で解決します。

Q1. カテゴリの個数はいくつが最適?→A. 無理に10個にする必要はない

カテゴリは、メインカテゴリを1個、追加カテゴリを9個の最大10個まで設定できます。

大前提として、ユーザーに業種が伝わるカテゴリを選ぶ必要があります。

たとえば店内飲食のほかにテイクアウトデリバリーを提供しているピザ屋の場合、メインカテゴリとして「ピザ店」、追加カテゴリとして「持ち帰り用ピザ」「宅配ピザ」を選ぶのが最適です。

しかし、カテゴリが多いとそれぞれのMEO対策を考えなければいけないため、無闇にカテゴリを増やして10個のカテゴリ枠を満たす必要もありません

カテゴリの中には、似た業種もいくつか存在します。

たとえば「カフェ・喫茶」「カフェテリア」「コーヒーショップ」で悩んだときは、Google トレンドなどのツールを用いて地名とカテゴリ名で検索し、人気の高い単語をカテゴリとして採用するとよいでしょう。

Q2. 最適なカテゴリがないときはどうする?→A. 競合の他店を参考にしよう

カテゴリの選択肢は1,500個を超えるものの、業種によっては最適なカテゴリが存在しない場合もあるでしょう。

カテゴリを新たに追加することは仕様上できないため、まずは同じ業種の他店をGoogle マップにて検索し、他店がどのようなカテゴリを選んでいるか調べるとよいでしょう。

調べ方としては、インターネットブラウザ「Google Chrome」の拡張機能である「GMBspy」などを活用することが考えられます。「GMBspy」を活用することで、競合他店がどのようなカテゴリを選んでいるのかが一目瞭然になります。

他店に多く選ばれているカテゴリは、それだけ検索するユーザーも多いことが想定できます。しかし、同じ業種の他店がない場合は、類似した業種のカテゴリを選ぶことが求められます。

Q3. 正しいカテゴリを選んだかどうか知る方法は?→A. アクセス数をみながらPDCAを

カテゴリの選択で迷った場合は、ひとまず検索回数の多いカテゴリを設定し、しばらく様子を見るとよいでしょう。

たとえば「カフェテリア」か「コーヒーショップ」で悩んだ場合、最初の1週間はカテゴリを「カフェテリア」に設定し、アクセス数を記録します。

次の1週間はカテゴリを「コーヒーショップ」に変更し、同様にアクセス数を記録します。

もしほかの要素を変えずにカテゴリだけを変えた場合、カテゴリの人気度によってアクセス数に差が出ます。

これを基に、アクセス数の多いカテゴリを設定するとよいでしょう。

Q4. 複数の業種を営んでいる場合はどうする?→A. 業種によっては複数登録できる

Googleガイドラインによれば、1つの住所に対しては1つのビジネス登録が基本です。そのため、同一住所に複数のビジネスを登録した場合、重複とみなされ公開停止になってしまう場合があります。

しかし、実態として同一住所に複数のビジネスがある場合には、業種ごとにGoogle マイビジネスを設けるべきだとされています。

たとえば、マッサージ店の中に併設されたネイルサロンをケースとして考えてみます。この場合、同一住所であるものの、明らかに違う業態として営業していることから、Google マップ上では他店舗として登録したいところです。

そのためには「第三者(Google)からみて明らかに違う業態であると認識できる」ようにWEB上で証拠を作ることが大切です。すなわち、前述のマッサージ店とネイルサロンの場合、それぞれ「https://massage-yasan.com(マッサージ店公式サイト)」と「https://nailsalon-yasan.com(ネイルサロン公式サイト)」で別のサイトを用意しておきます。

さらに、ビジネスオーナー確認のためにも電話番号を分けておいたり、実際の看板を別で用意しておくことも重要です。

これらは、経営が同一の場合でも有効ですし、むしろ経営が同一の場合こそ検討したい施策です。なぜならば、Google マイビジネスでは前述の通り1つのビジネスに対し最大10カテゴリをつけることができます。

とすると、今回の例の場合、マッサージ店とネイルサロンを別ビジネスとして登録することで、最大20カテゴリ登録することができます。さらに、それぞれのビジネスごとに適した投稿をしたり口コミ評価を蓄積したりでき、検索でヒットする可能性が上がるのです。

Q5. 人気のないカテゴリを選ぶべき場合とは?→A. 激戦区に出店している場合は検討を

基本的には、検索頻度が高く人気のあるカテゴリを選ぶ方がよいとされています。

しかし、たとえば最近カフェの激戦区にカフェを開店し、他のカフェが全てカテゴリを「カフェ・喫茶店」にしていることに気づいた場合、あえて自身のカフェのカテゴリを「コーヒーショップ」に設定し、コーヒーショップの検索需要を狙うことも戦略として考えられます。

このような場合でも追加カテゴリに「カフェ・喫茶店」を設定し、アクセス数を計測するなどの手段でカテゴリの有用性を確認することを忘れないようにしましょう。

関連記事
Googleマイビジネスとは?
Googleマイビジネスのカテゴリとは?
Googleマイビジネスを活用するには?

最適なカテゴリの選択はMEOにおける重要な要素のひとつ

Google マイビジネスにおけるカテゴリの設定は、検索順位にも大きく影響します。

また、設定したカテゴリによってGoogle マイビジネスの機能も変化するため、Google マイビジネスの機能を十分に活用してMEO対策を実施するには、適切なカテゴリの設定が重要となります。

カテゴリを選ぶ際にはGoogle トレンドなどを活用してカテゴリの人気度を計測するなど、いくつかの手法が活用できます。

カテゴリの設定には費用も時間もかからないため、適切なカテゴリを設定することは費用対効果の高いMEO対策になるといえます。

参照資料

口コミラボ 最新版MEOまとめ【24年9月・10月版 Googleマップ・MEOまとめ】


MEOに関わるサービス「Googleマップ」「Googleビジネスプロフィール」や、各種地図アプリ・口コミサイトは日々更新を続けており、その全容を把握するのは難しくなっています。

そこで口コミラボでは、MEO・口コミマーケティングに役立つ最新ニュースをまとめた「Googleマップ・MEO最新情報まとめ」を毎月発行しています。

本記事では、主に2024年9月・10月の情報をまとめたレポートのダイジェストをお届けします。

※ここでの「MEO」とは、Google上の店舗・施設情報の露出回数を増やしたり、来店行動につなげたりすることで、Google経由の集客を最大化させる施策を指します。
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「ポリシー違反によるビジネスプロフィールの制限」が明文化 ほか【2024年9月・10月版 Googleマップ・MEOまとめ】

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口コミラボ編集部

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