コロナに負けない!『アキバフクロウ』存続をかけたクラウドファンディングが「550万円」の支援を集めたワケ

先月末には新型コロナウイルス感染症が指定感染症「2類相当」解除に向けた見直しの報道がされ、今月4日には「Go To イート」が9月中に開始される見通しが発表されるなど、徐々に「アフターコロナ」回復期に向けて世の中が動き出しています。

しかし、飲食店などでは資金繰りが苦しく、いわゆる「隠れ倒産」状態になる店舗も増えているといいます。

そんな状況の中、秋葉原のフクロウカフェ「アキバフクロウ」が「存続プロジェクト」として開始したクラウドファンディング。わずか1日で注目を集めています。取材しました。

アキバフクロウ 支援はこちらから

支援サイトを見てみる(CAMPFIREプロジェクトページへ)

国内外から愛される「アキバフクロウ」の継続危機

秋葉原のメインストリート・電気街から山手線を挟んで東側にある「アキバフクロウ」は、2014年の創業以来国内外の顧客に愛されてきた、日本最大級36羽のふくろうのフクロウ達が暮らすフクロウカフェです。

▲日本最大級のフクロウカフェ「アキバフクロウ」には36羽のふくろうがいる:アキバフクロウ提供
▲日本最大級のフクロウカフェ「アキバフクロウ」には36羽のふくろうがいる:アキバフクロウ提供

おりしも日本経済はインバウンド(訪日外国人)市場で盛り上がり始めたタイミングで、店主の矢部修作氏(以下、矢部氏)によれば「アキフク(アキバフクロウの略称)創業から1.5年ほどで日本人と外国人が半々になり、昨年までは8割以上が外国人のお客様でした」といいます。

世界最大級の旅行口コミサイト「トリップアドバイザー」では、2年連続で「旅好きが選ぶ人気の体験・ツアー」で日本第1位に選出されます。

▲世界最大級の旅行クチコミサイト「トリップアドバイザー」では度々受賞した:アキバフクロウ提供
▲世界最大級の旅行クチコミサイト「トリップアドバイザー」では度々受賞した:アキバフクロウ提供

一般的にリピーター化がほぼ不可能と言われる訪日外国人ですが、「『前の旅行のときに最高だったから、またきたよ!』とリピートしてくれる外国のお客様や、びっくりすることに1回の旅行の間に2回来てくれる外国人のお客さんもいます

観光を目的とする訪日外国人の場合、その旅行日程は約半数が4〜6日です。この期間の内、初日最終日はほとんど移動日ですし、1日あたり約12時間を宿泊施設で過ごすことを考えれば、観光に使える時間は36時間程度になります。

▲訪日外国人の過半数が4〜6日の滞在:訪日外国人の滞在日数 JNTOより
▲訪日外国人の過半数が4〜6日の滞在:訪日外国人の滞在日数 JNTOより

このわずかな時間に「もう一度訪れよう」と思ってもらえることを考えれば、フクロウカフェの魅力がどれほどのものかうかがい知れます。

「ブライダル業界に15年従事していましたので、接客や世界観の演出、質感にはかなりこだわっています。例えば、フクロウカフェは完全予約制なのですが、予約前の幕開け、予約後のお礼のムービー、そしてお店から帰られたあとのカーテンコールの3種類の動画を用意しており、それぞれのタイミングでワクワクしてもらったり余韻に浸れるように工夫しています」

フクロウたちのエサ代や賃料で毎月100万円以上かかる経費、このままでは半年持たない

しかし、新型コロナ感染拡大にともなう渡航制限や外出自粛の煽りをうけ、収益は激減していきます。

「半年程であればフクロウ達の飼育管理費、家賃、光熱費等経費の支払いを行える体力はありましたが、週のお客様の来店が0人という状況が続いています。経済の見通しが立たず、お店を続けることがとてもむずかしい状況になってきました」

▲お店の維持で毎月100万以上の経費がかかる:アキバフクロウ提供
▲お店の維持で毎月100万以上の経費がかかる:アキバフクロウ提供

顧客からの「アキフクは無くなっちゃいけないんです」の声でクラウドファンディングを決意

このような背景から開始することになったアキバフクロウのクラウドファンディングですが、その経緯を尋ねると「正直なところクラウドファンディングで支援をうけるのは『お門違い』だとも思っています。私達は事業でやっているわけで、こうなったのも自分の責任ですから」と矢部氏。

しかし、「正直なところ『もう、ダメかもしれない』とも思いました。そんなタイミングでお客様からいただいたメールに、初めて弱音を吐いてしまいました。」と続けます。

「そしたら、そのお客さんから『アキフクはなくなっちゃいけないんです!』というメッセージとともに、クラウドファンディングを開始してみてはどうか?とアドバイスを貰ったことから、決心したんです」

開始からわずか1日で300万円の支援!

8月26日に開始したアキバフクロウのクラウドファンディングですが、わずか1日で目標金額の2倍となる300万円以上の支援が集まります。

現在では目標の2倍に迫る552万円(※記事公開時点)が集まっており、いまだその額は増え続けています。

一般にクラウドファンディングの成功率(目標支援学が集まる確率)は3割程度と言われていることからも、今回のクラウドファンディングの異例ぶりがわかります。

「目標達成してても更に支援したい」SNSの声

ツイッター上では、

「少しばかりだけど私の大好きで大切な場所なので支援した」
「アキバフクロウは本当にいいところ。他の動物カフェと違ってフクロウを大切にしている」

といった声とともに、このクラウドファンディングのシェアをしたり支援報告をしている様子がみられます。

さらに、目標金額に到達してからも、

「目標達成してるようだが、微力でも応援したい」
「コロナで先が見えないので、お金はいくらあってもいいと思う(からもっと支援しよう)」

という、更に支援を呼びかける声にあふれており、矢部氏が今までいかに顧客のホスピタリティやフクロウたちのケアを大事にしてアキバフクロウを経営してきたかが、反響からうかがいしれます。

問題はこれから。海外顧客向けのクラウドファンディングも予定

▲クラウドファンディング開始11日で支援額は500万円を超えた:CAMPFIREよりキャプチャ
▲クラウドファンディング開始11日で支援額は500万円を超えた:CAMPFIREよりキャプチャ

順調に支援が集まっているクラウドファンディングですが、まだまだ課題は残ります。まず、今回のクラウドファンディングで活用したプラットフォーム「CAMPFIRE」では、期間終了時に支援額の17%が手数料としてかかります。

また、残った支援額も月々の経費が100万円であることを考えれば、このままでは4ヶ月程度で支援が潰えてしまいます。

「まだまだ安心できない状況です。CAMPFIREでは実質海外のお客様から支援いただくのが難しいので、海外用のクラウドファンディングも準備中です。また、フクロウと映像を組み合わせた新しいサービスや、アキバフクロウのオンライン化、生態販売など、徐々に入場料以外の収益体制も整え、なんとかしてコロナに負けず存続していきたいと思います。クラウドファンディングで皆様からご支援いただいたアキフクの存続期間を、絶対に無駄にしてはならないと肝に銘じております。また、新しい事にチャレンジしながらも、いつでもアキフクはお客様を迎え入れられる状態でい続けたいと思っております。」

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この記事の筆者

口コミラボ編集部

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