本日7月2日に都内で確認された新型コロナウイルス(COVID-19)の新規感染者数が、107人となったことを受け、小池都知事は7月2日16時ごろから「第32回東京都新型コロナウイルス感染症対策本部会議」を開き、さらに17時ごろから緊急の都知事記者会見を開きました。
この記事では都知事記者会見についてお伝えします。
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東京都の新モニタリング指標
東京都は新しいモニタリング指標を6月30日に公表しました。
東京都では6月26日から50人以上の新規感染者数が連続で6日間続いており、新しい指標を元により一層の新型コロナウイルスの感染予防を働きかける方針です。
新しいモニタリング指標は大きく2つの柱があり、「感染状況」と「医療提供体制」の2つから評価されます。
感染状況:新規感染者数、新規感染者数のうち経路不明の感染者数など
医療提供体制:検査の陽性率、検査人数、入院患者数など
これらの項目について専門家から総括コメントを持って評価するとのことです。
新指標でレベル3、都知事「感染拡大要警戒」
小池都知事は本日7月2日17時ごろから緊急の都知事記者会見を開き、東京都内で新型コロナウイルスの感染が拡大しつつあると警戒を示しました。
まず初めに小池都知事から先日発表された新しいモニタリング指標に沿って6月25日〜7月1日の感染状況について、専門家の意見を踏まえた状況の解説がありました。
- 接触歴の不明者の増加人数が7日間の移動平均で27.1、増加比158.4
この状況が4週間継続された場合、接触歴不明の新規感染者が約6倍となる可能性があると専門家は指摘します。
そのため小池都知事は、現在の感染状況の評価は4段階のうちレベル3の感染が拡大しつつある「感染拡大要警戒」だと述べました。
医療提供体制に関しては
- 重傷者が7月1日時点で10人
- 入院者数増加傾向(新規感染者が増加しているため)
上記の状況と医療スタッフと病床数の確保に時間がかかることから、医療提供体制に関しては4段階のうちレベル2と評価しています。
6月25日〜7月1日の新規感染者の詳細は、20代〜30代が全体の約7割、感染場所は夜の街が約4割(調査中が4割)となっています。
主な感染場所は新宿エリアと池袋エリアです。
また若者のパーティーや会食での感染が増加傾向で、無症状患者が多く、自覚がないまま感染を拡大している可能性があるとのことです。
現在は症状が軽度の若者の間での感染増加ですが、今後、重症化しやすい高齢者に波及する恐れがあり、そうなれば医療提供体制が逼迫することが考えられるため、小池都知事や専門家は警戒を示しました。
ニューノーマルで「感染しない・させない」
本日7月2日に東京都内で確認された新規感染者は107人で、緊急事態宣言解除後、1日の感染確認者数としては最多となりました。
現在わかっている感染者の傾向はこれまでと同じく多くが若者だと小池都知事は述べました。
小池都知事は都民に対し、夜の街や繁華街への外出は控えるように呼びかけました。
また接待を伴う飲食店関係者に対しては、体調不良などを感じたらすぐに休養すると同時に積極的に医療機関へ受診するようにと伝えました。
接待を伴う飲食店の経営者に対しては、従業員にPCR検査をうけるようにしてほしいと強く働きかけました。
さらに各事業者に対しては、感染予防対策の見直しと各業種ごとの感染拡大予防ガイドラインの再度徹底を要請しました。
小池都知事は改めて一人一人が感染予防対策である3密を避ける、手洗いうがいの徹底を行い、感染しない、させないことが重要だと述べました。
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