旅館のマスク事情|感染予防対策・地域住民への配布、コロナ禍の事例紹介

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新型コロナウイルス感染予防対策として、旅館をはじめ多くのサービス業でマスクの着用をして接客を行うことが当たり前となっています。

本記事では、緊急事態宣言や休業要請に伴い地域や業種ごとに必要な対策が異なるなかで、特に旅館に焦点をあてて各地の取り組みについて取り上げます。

主要な温泉地での感染予防対策の取り組みや休業の状況と今後求められる対応、マスクの着用に対する人々の意識、マスクを活用した地域貢献について紹介します。

旅館のコロナ対策におけるマスク着用

新型コロナウイルス対策の代表として、マスクの着用がいたるところで行われてます。

国内の主要温泉地における現状と、今後求められる対策の指針について紹介します。

主要な温泉街でなされたマスクによる感染予防

国内の主要温泉地では、従業員に対する健康管理の一環としてマスクを着用しての接客を行っています。

別府温泉、草津温泉、四万温泉、水上温泉、伊香保温泉など、全国の様々な地域で感染予防に向けた取り組みが行われています。

旅館のホームページでは、新型コロナウイルスの感染拡大防止のための対策として、従業員がマスクの着用して接客や調理をするという内容の告知が掲載されています。

また、その告知のなかでは、利用するお客様へ向けて、客室や館内の消毒、旅館のエントランスへのアルコール消毒の設置、こまめな換気など、新型コロナウイルス感染予防対策への理解も呼びかけています。

旅館の利用者、スタッフの全員が健康で安全に過ごせるように対策が進められています。

緊急事態宣言や休業要請に伴う営業自粛

国の緊急事態宣言や各都道府県の休業要請に伴う各旅館ホテルの営業状況一覧は、各温泉地のポータルサイト上で確認できます。

また、詳細な情報に関しては各旅館のホームページで確認ができます。

草津温泉、磐梯熱海温泉、四万温泉、水上温泉のポータルサイト上に掲載された情報によると、すべての旅館ホテルが少なくとも一度は一定期間の休館対応を行っています。

営業再開の時期は各旅館によって異なりますが、5月半ば~6月上旬にかけて順次再開している事業所が多いようです。

ただし、一部の旅館では未だ休業中で再開見込みが立っていなかったり、短縮営業をしていたりするため、再開時期や営業時間に関しては公式サイトや直接電話で確認をすることが必要です。

緊急事態宣言の解除による影響にも注目

政府は、新型コロナウイルス対策の特別措置法に基づく緊急事態宣言について、5月25日の首都圏1都3県と北海道での解除をもって、ついに全国で解除しました。

休業要請についても、緊急事態宣言の解除を受けて、各都道府県で徐々に解除したり、一部緩和などが行われました。6月中旬から6月末には、多くの都道府県で休業要請が全面解除、または非常に限定的なものとされました。

しかし、7月に入り、第2波の拡大を受けて、一部の都道府県では業種を限定して再び休業要請が出されたり、強化を検討する動きも見られています。

営業を行うためには宿泊施設における新型コロナウイルス対応ガイドライン」などに沿った対策を続ける必要があります。

具体的な感染防止対策としては、従業員及び宿泊客同士の距離を2mを目安に確保することや、密となることがないように人員の整理を行うこと、消毒や換気、従業員の健康チェックなどが求められています。

また、同ガイドラインでは、館内の施設ごとに行うべき対策や、宿泊客に感染疑いが発生した際の対応方法に関しても記載されています。

営業を継続するにあたって、政府の要請に沿って適切な対策を講じられているかどうかや、緊急時の対応法が確立されているかについて十分に検討することが求められます。

マスク着用をめぐる世の中の認識は?

マスク着用の必要性は広く認知されており、今ではマスクを着用して接客を行う施設がほとんどでしょう。

続いては、マスクの着用に関する世間の認識について紹介します。

世間はマスク着用におおむね肯定的

旅館をはじめ、接客を伴う多くの業種において従業員のマスク着用が進んでいます。

全従業員へのマスク着用を行う企業や、フロント、レストラン、清掃員など担当ごとにマスクの着用有無を設定している企業もあります。

ここでは、従業員がマスクを着用して接客を行うことに対しての人々の反応について紹介します。

Wizleapが約1000名を対象に行った、接客業とマスク着用に関するインターネット調査では、接客者のマスク着用に対して、約97%の方が賛成または条件付きでの賛成をしています。

その理由として、「清潔感があり互いの感染予防のために必要だと思う」、「マスクをしてもらえたほうが安心する」という意見が大半を占めました。

このように、ウィズコロナの状況では、接客業におけるマスク着用が肯定的に受け取られる一方で、新型コロナウイルス流行前に接客業でマスク着用が「禁止されていた」と答えた人は3割を超えました。

通常時には、接客業でのマスク着用に対して否定的な声があるのも事実ですが、ウィズコロナの状況下では印象よりも感染対策が重視されるべきとの傾向があるようです。

一部ではマスク着用をめぐるトラブルも

新型コロナウイルス感染拡大に伴い、多くの店舗において、従業員のマスクの着用に関する案内と、発熱、咳等の症状があるお客様やマスク未着用のお客様に対して入店をお断りするという内容が掲示されています。

しかし、マスクを着用しての接客やマスクの着用を依頼することは、一部の方にとって「威圧感を感じる」「顔が見えないので少し怖い」という不快感や「客を感染源扱いしている」という印象を与えてしまうことにもつながりかねません。

顧客に十分な理解を得られるよう、トラブル時の対応方法をあらかじめ作成しておくと良いでしょう。

マスクの配布による地域貢献の事例

マスクの着用が広がるなかで、マスクの不足も深刻な問題となりました。

ここでは、新型コロナウイルス感染拡大防止のために休業を決定した旅館で、独自の取り組みを行った事例を紹介します。

京都府にある間人温泉の炭平旅館では、未使用のひざ掛けを使用した手作りのマスクを地元の高齢者に配布しました。

旅館は、高齢者の多い地域で営業していることをふまえ、観光客によって地元に感染が拡大しないようにするために休業を決断しました。

また休業するだけでなく、日頃から支えられている地域への恩返しという気持ちから手作りマスクの無料配布を決めたそうです。

今後、新型コロナウイルス収束後には国内外から多くの観光客が訪れることが予想されます。活気が戻ったときに地元の協力は不可欠なものとなることでしょう。

地域との一体感を今の時期に育むうえで、今回のような対応は望ましいといえます。

マスクを通じて各々が望む旅館経営を

新型コロナウイルス感染予防対策として、国からの要請や各旅館での対応について紹介しました。また、接客業でのマスク着用に対する人々の考え方についても取り上げました。

旅館で働く従業員や訪れるお客様へ最大限の安心を提供するために、今後も引き続き予防対策が重要になります。

また、先述したマスクの無料配布を行った旅館の事例のように、地域の人々との間に良好な関係を築くことは、今後客足が戻る日に向けて大切な取り組みです。

マスクは新型コロナウイルス予防対策にはもちろん、活用方法次第で地域との関係性を育むことにもつながるのではないでしょうか。

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