閉館したホテルで「サバゲー」イベント、廃業施設・空室活用の新事例

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新型コロナウイルスの流行に伴い旅行意欲が落ち込んだことにより、宿泊業は大きな打撃を受けています。

東京商工リサーチの「宿泊業の倒産動向」調査によると、2020年に倒産した宿泊業は前年比57.3ポイント増の118件となり、うち46.6%となる55件新型コロナウイルスの流行を要因とする倒産でした。

また倒産を免れた宿泊業でも、空室の多さが問題となっています。観光庁の宿泊旅行統計調査によると、2020年の客室稼働率は前年比28.1ポイント減の34.6%でした。

廃業した宿泊施設の跡地や空室の多い宿泊施設が増えている中、宿泊業界ではこれらを活用する方法が模索されています。

そんな中、神奈川県のシティコミュニケーションズでは、閉館した宿泊施設をサバイバルゲーム用フィールドに転用し、人気を博しています。

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閉館したホテルをサバイバルゲーム用フィールドとして再利用

シティコミュニケーションズでは、エアガン射撃が楽しめるシューティングバー「GET@City」とカプセルホテル「ニューシティー」を運営していました。

カプセルホテル「ニューシティー」は訪日外国人を主なターゲットとして見据えアニメや和をテーマとしたコンセプトカプセルや畳風呂などを売りとしていましたが、新型コロナウイルスの流行を受け訪日外国人をはじめとする宿泊客が減少した結果、2021年3月に閉館となりました。

カプセルホテル「ニューシティー」のコンセプトカプセル
▲カプセルホテル「ニューシティー」のコンセプトカプセル:ニューシティー公式サイトより

一方、シューティングバー「GET@City」では酒類の提供を取りやめており、「シューティング」と「バー」の片翼を担う「バー」が成り立たないことに苦慮していました。

GET@Cityではバーの代わりにシューティングを強化することに決め、ちょうど閉館していた系列ホテルのニューシティーを、サバイバルゲーム用フィールドとして活用すべく整備したのです。

監視カメラや館内放送を活用、大浴場には障害物を設置

閉館したホテル「ニューシティー」はホテルとしての館内設備が残されており、電気などが使用できる状態でした。

サバイバルゲーム用フィールドに改装するにあたって、GET@Cityでは既存の設備を最大限活用し、ゲームマスターが監視カメラや館内放送を活用してゲームを運営できるようにしました。

またゲーム開催中の食事には既存の厨房を活用し、定食形式の食事を提供できるようにしています。

ホテルをサバイバルゲーム用フィールドに転用した様子
▲ホテルをサバイバルゲーム用フィールドに転用した様子:PR TIMESより

第1回大会には34名が参加、第2回、第3回は満員御礼

数か月前まで現役であったホテルを改装したサバイバルゲーム用フィールドは多くの人々から人気を博し、5月4日に開催された第1回サバイバルゲーム大会には34名が参加しました。

第1回大会の参加者はTwitterにて「#ホテルでサバゲ」というハッシュタグを用いてツイートしており、「時間ごとに行動範囲が狭まるのが楽しかった」、「ご飯もボリューム満点で美味しかった」などの感想がみられます。

「ホテルでサバゲ」の感想に関するTwitter投稿
▲ねるねるねるねさんのTwitter投稿:編集部スクリーンショット

第2回、第3回はそれぞれ6月6日、6月13日に開催される予定ですが、6月1日時点で既に応募者数が定員を超えており、人気の高さがうかがえます。

サバゲーイベントは廃業施設・空室活用の好事例

観光地などで施設が廃業した場合、取り壊すにも費用がかかるため放置されるなど問題になっています(参考:朝日新聞報道)。

今回の「サバゲー」イベントの事例は、別事業の知見を活かしつつ閉館したホテルに多くの人を呼び込むことに成功したということで、廃業施設や空室を活用したいと考えている事業者にとっては参考にできる事例だといえるでしょう。

<参考>
Shooting Bar GET@City
ビジネスイン ニューシティー
PR TIMES:コロナ禍に閉館したホテルでのサバイバルゲームが大盛況
Twitter: ねるねるねるね@サバゲー さん @nemurou_futon の投稿

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    口コミラボ編集部

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