SNSマーケティングを実施するにあたり、SNSの新しいサービスや傾向など最新動向を追いかけることは重要です。
しかしFacebookやTwitter、InstagramなどのSNSには次々と新たな機能が追加されたり仕様の変更があったりと全容を把握するのが難しくなっています。
2022年3月にも、TwitterのiOSアプリで「GIF画像」が作成できる機能や、Instagramの動画に自動で字幕が表示されるようになるなど、新しい機能が実装されました。
本記事では、2022年3月に発表されたSNSに関するニュースや、最新機能などの動向についてまとめます。
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2月のSNSニュースまとめ
- Facebookの3月のニュース
- Twitterの3月のニュース
- 誤情報対策のための新機能「Birdwatch」提供範囲を拡大
- グループDMとメッセージのキーワード検索が可能に
- iOSアプリにGIF画像を作成、投稿できる新機能が登場
- 不評だったホーム・最新ツイートのタブ切り替え撤廃
- クリエイター向け収益管理・分析ツール「Creator Dashboard」提供開始
- Twitter「紛争地域での安全なTwitterの使い方」をウクライナ語で発信
- 収益化のための「Proアカウント」全ユーザーが利用可能に
- Instagramの3月のニュース
- お気に入り・フォロー中のアカウントの投稿のみを時系列表示できる新機能
- ライブ配信にモデレーターを設定できる新機能
- 「IGTV」アプリのサポート終了、今後は「リール」機能に注力
- 動画の自動字幕機能、日本語を含む17か国語で提供開始
- 投稿にクリエイターのクレジットを表示する拡張タグが登場
- TikTokの3月のニュース
目次
Facebookの3月のニュース
ここでは、2022年3月のFacebookに関するニュースや動向を解説します。「Facebookグループ」管理者向け新機能を発表 誤情報の拡散防ぐ
Facebookを運営するアメリカのMetaは現地時間の3月9日に、「Facebookグループ」の管理者向け新機能の追加を発表しました。追加された新機能では、グループを安全と健全に保つための管理機能や誤情報拡散防止機能、関心の高い利用者へリーチできるグループの成長を促す機能などが実装され、具体的には以下のような内容が追加されています。
- 第三者のファクトチェッカーが誤った情報が含まれていると判断した新規投稿を自動で削除
- グループメンバーのグループ内への投稿を一時停止
- 一定の条件に基づいてグループへの参加リクエストを自動で承認または却下
- グループの情報ページにリンクするQRコードの追加
Meta Newsroom 日本語版:コミュニティの安全と成長を促し、さらに管理しやすくするFacebookグループの新機能を発表
Meta、広告主が掲載場所をコントロールできる新ツールのテストを開始予定
Metaは現地時間の3月17日に、Facebook(およびInstagram)のフィード上に表示される広告の位置について、広告主が掲載場所をコントロールできる新しいコントロールツールのテストを開始することを発表しました。広告主はこのコントロールツールを使用することで、自社の広告が不適切な内容のコンテンツ(暴力、犯罪、政治、社会問題など)に隣接して表示されることを防げるようになります。2022年後半より英語圏で小規模にテストを開始し、2023年より正式に導入する計画としています。
<参照>
Meta for Business:Brand Suitability Updates: Third-Party Verification and Content-Based Controls for Feed
Twitterの3月のニュース
ここでは、2022年3月のTwitterに関するニュースや動向を解説します。誤情報対策のための新機能「Birdwatch」提供範囲を拡大
Twitter Japanは3月8日に、2021年1月よりアメリカでテスト導入されている「Birdwatch」の実証実験の結果とともに、機能の拡充と範囲拡大についてにブログを更新しました。Birdwatchは誤った情報や誤解を招くような内容のTwitter投稿に対して、ほかの利用者が意見や情報ソースなどの注釈を付けられる偽情報拡散防止対策の機能で、日本ではまだ導入されていません。
この1年を超える実証実験の結果、実験に参加した大多数の人はBirdwatchが実際に役に立つと回答し、また、誤った情報や誤解を招くような内容のTwitter投稿に対して、Birdwatchのノートを読んだ人はその内容に同意する割合が、読まなかった人に比べて20〜40%低くなっていたとのことです。
これらの結果やフィードバックを受けて、アメリカのTwitterでは多くの人に「役に立つ」と評価された注釈を識別する機能を強化するなど、機能や範囲の拡大をしていくことが発表されています。
<参照>
Twitter Blog 日本語版:ファクトチェック機能「Birdwatch」をさらに充実
グループDMとメッセージのキーワード検索が可能に
Twitterは3月24日に、メッセージ(DM:ダイレクトメッセージ)内の検索機能を強化したことを発表しました。メッセージ内上部に表示されている検索バーから、アカウントやグループ、メッセージをキーワード検索できるようになったとのことです。
Twitter Japan:@TwitterJPの投稿
iOSアプリにGIF画像を作成、投稿できる新機能が登場
Twitterは3月23日に、Twitterアプリ内のカメラからGIF動画を作成できるようになったことを発表しました。Twitterの投稿画面からカメラアイコンをタップし、カメラを起動したら「GIF画像」を選択している状態でシャッターボタンを長押しして撮影します。
撮影後「GIF画像を使う」をタップすると、TwitterにGIF画像を投稿できます。現在はiOSのみで利用が可能となっており、Anroidでの対応は現在未定です。
Twitter Japan:@TwitterJPの投稿不評だったホーム・最新ツイートのタブ切り替え撤廃
Twitterは3月11日に実装した「ホーム」と「最新ツイート」の切り替え機能(iOSアプリ)について、現地時間3月14日にユーザーからの意見を取り入れて変更前の状態に戻したことを発表しました。3月11日の変更では、おすすめツイートが優先的に表示される「ホーム」がデフォルトとなっており、タブによって「最新ツイート」に表示を切り替えるものでしたが、「最新ツイート」のままタブを固定できないため、常に「最新ツイート」を表示したいユーザーからは不評の声が上がっていたとのことです。
Twitter Support:@TwitterSupportの投稿 Twitter Japan:@TwitterJPの投稿クリエイター向け収益管理・分析ツール「Creator Dashboard」提供開始
Twitterは現地時間3月8日に「Creator Dashboard」という、クリエイター向けの新しい収益管理、分析ツールを発表しました。クリエイターはこの新ツールを利用することで、Twitter上で得た収益を管理分析したり、決済の履歴などについての情報を確認できるようになります。
現在このツールはiOSのみで、アメリカの一部のクリエイターを対象にしたスーパーフォローテストグループでテストを行なっているとのことです。
Super Follows:@SuperFollowsの投稿
<参照>
ヘルプセンター:スーパーフォロークリエイターについて
Twitter「紛争地域での安全なTwitterの使い方」をウクライナ語で発信
ロシアによるウクライナへの侵攻が始まった2月24日にTwitterは、「紛争地域での安全なTwitterの使い方」についてをウクライナ語でTwitterに連続投稿しました。その一連のツイートでは、強力なパスワードを作成する方法や2要素認証でTwitterアカウントのセキュリティを強化する方法などについて、ウクライナ語のTwitterヘルプへのページリンクを紹介しています。
Користуючись Твіттером у зонах конфлікту або інших зонах підвищеного ризику, необхідно знати про способи керування профілем і цифровою інформацією.
Кожна ситуація є індивідуальною, тому слід враховувати деякі моменти:
— Twitter Safety (@TwitterSafety) February 24, 2022
Twitter Safety:@TwitterSafetyの投稿
また、3月17日にTwitterはTwitter Blogにて「ウクライナ情勢に対するTwitterの取り組み」という記事を公開しています。
その記事の中では、情報の信頼性の向上としてコンテンツの監視業務の拡大、ウクライナとロシアのユーザーに対してフォローしていないユーザーの不適切な内容の投稿がおすすめとしてタイムライン上に表示されないようにするといった取り組みや、ウクライナ難民を支援している現地団体への支援など、Twitterの取り組みについてまとめられています。
<参照>
Twitter Blog 日本語版:ウクライナ情勢に対するTwitterの取り組み
収益化のための「Proアカウント」全ユーザーが利用可能に
Twitterは現地時間の3月30日、条件を満たせば全ユーザーが利用できる「Professional Account」(日本では「Proアカウント」)のプロフィールを、全世界で提供開始したと発表しました。「Proアカウント」に移行することで、ブランドやビジネスの詳細な情報をプロフィールに記載できるProプロフィールや、簡単に広告を設定できるクイックプロモートなどの機能を利用できるとのことです。
<参照>
Twitter Business:@Twitter Businessの投稿
Instagramの3月のニュース
ここでは、2022年3月のInstagramに関するニュースや動向を解説します。お気に入り・フォロー中のアカウントの投稿のみを時系列表示できる新機能
Instagramはアメリカの現地時間3月23日に、フィードの新しい表示オプション機能の導入を発表しました。これまではユーザーの興味関心に合わせて投稿の表示順が変わる「ホーム」表示がデフォルトとなっていましたが、今回導入された新しい表示では「お気に入り」と「フォロー中」が投稿された時系列順で表示されるようになりました。
Instagramの画面左上に表示されている「Instagram」ロゴをタップすることで、「フォロー中」と「お気に入り」の表示にいつでも変更できます。
Meta Newsroom 日本語版:Instagram、お気に入りのアカウントやフォローしているアカウントの投稿だけをフィードに時系列表示できる2つのオプションを新たに導入ライブ配信にモデレーターを設定できる新機能
Instagramは現地時間3月11日に、Instagramのライブ配信に「モデレーター」を設定できる機能の導入を発表しました。ライブ配信者は、そのライブを視聴しているユーザーの中から1人をモデレーターとして設定でき、指名されたモデレーターはコメントを報告したり特定の視聴ユーザーを配信から外したりすることが可能となります。
この機能を活用することで、ライブ配信者は視聴ユーザーの管理をモデレーターに任せて、ライブ配信に集中できるようになります。
また、視聴ユーザーにはライブ配信にモデレーターが設定されていることが表示されますが、視聴ユーザーのうち誰がモデレーターであるかは表示されないとのことです。
<参照>
Meta Newsroom 日本語版:Instagram、ライブ配信にモデレーターを設定できる機能を導入
「IGTV」アプリのサポート終了、今後は「リール」機能に注力
Instagramは現地時間2月28日に、動画フォーマットのシンプル化として「IGTV」アプリの提供を終了し「リール」をInstagramの中心に据えていくために取り組みを強化していくことを発表しました。「IGTV」は2018年6月にInstagramがリリースした動画アプリで、最長60分の動画投稿が可能でした。
2022年3月に「IGTV」アプリのサポートを終了し、Instagram本体のアプリに全ての動画を統合するとのことです。
一方、Instagramが強化していく「リール(Reels)」は、2020年8月から実装されたショート動画の投稿機能で、Instagramを運営するMetaは2022年2月にFacebookへも「Facebookリール」を実装し、日本を含む150か国で提供を開始しています。
<参照>
Instagram Business Blog:Instagramの動画機能に引き続き注力
動画の自動字幕機能、日本語を含む17か国語で提供開始
Instagramは現地時間3月1日に責任者Adam Mosseri氏の公式Twitter にて、Instagramのフィード上に表示される動画に自動で字幕(キャプション)を表示する機能を開始したと発表しました。この機能は日本語を含む17か国語で提供され、端末で設定した言語に対してAIが音声を自動でテキストに変換するとのことです。
字幕を表示させたい場合、Instagramのプロフィールページの右上のマークからメニューを表示し、「設定」→「アカウント」→「キャプション」の順にタップしてキャプション機能をオンにすると動画に字幕が自動で表示されるようになります。
投稿にクリエイターのクレジットを表示する拡張タグが登場
Instagramは現地時間3月7日に、投稿した写真や動画などに対して貢献したクリエイターを追加できる拡張タグの導入を発表しました。この拡張タグの導入によって、クリエイターは自分の投稿に対してほかのクリエイターのタグを追加することが可能となり、拡張タグではクリエイターが自身で設定した役割(プロフィールカテゴリー)が表示されます。
Instagramはこの機能によって、スタイリストやフォトグラファー、デザイナーなどの舞台裏で協力しているクリエイターの貢献が認知され、より多くのクリエイターが自身の手がけた作品に対する適切な評価と認識がされるよう期待しているとのことです。
<参照>
Instagram Business Blog:Instagram Launches Enhanced Tags to Encourage Better Creator Crediting
TikTokの3月のニュース
ここでは、2022年3月のTikTokに関するニュースや動向を解説します。最長10分の動画が投稿可能に
テクノロジーメディア「TechCrunch」の取材によると、TikTokはこれまで60秒が上限だった動画の長さを、最長10分までの動画をアップロードできるよう機能を拡大して3月1日より提供を開始したとのことです。この上限の拡大によってTikTokのユーザーは投稿動画に対して、より多くの柔軟さと可能性を得ることになり、また、YouTubeのより強力な競争相手となることが見込まれます。
TikTokのユーザーはこの機能拡大についてアップデートの通知を受けた後に、利用できるようになるとのことです。
<参照>
TechCrunch Japan:TikTok、動画の長さを従来の3分から10分に拡大
地図検索機能が登場か?スポット検索や口コミ閲覧も
SNS新機能の新機能やガジェットニュースを配信している「Koukichi Takahashi Photography」のKoukichi Takahashi氏によると、TikTokの投稿画面に「位置情報を追加」機能が実装されたとのことです。位置情報を追加して動画を投稿すると、投稿した動画のキャプション上に位置情報のタブが表示され、そのタブをタップすると位置情報のページとその位置情報に投稿されている動画の一覧が表示されます。
表示された住所をタップすると地図が表示され、その場所への経路を調べたり住所をコピーできるようになりました。なお、この新機能について公式の発表はなく、一時的なテストの可能性もあると考えられます。
<参照>
Koukichi Takahashi Photography:TikTokに地図検索機能?「位置情報を追加」スポット検索や動画で口コミ閲覧。TikTokビジネス向け新機能/アップデート 最新ニュース 2022年3月
口コミラボ 最新版MEOまとめ【24年9月・10月版 Googleマップ・MEOまとめ】
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