Instagram発の動画アプリ「IGTV」は、同じ動画プラットフォームである「YouTube」や「TikTok」などと比較するといまだ知名度が低いアプリですが、コロナ禍におけるステイホーム期間中の需要により、投稿される動画数が増えてきています。
また、最近ではIGTVで「ショッピングタグ」を付けられる新機能が発表されたこともあり、企業やクリエイターからプロモーションの市場として注目を集めはじめています。
本記事では、IGTVの特徴と使い方、さらにIGTVを活用している企業の事例を紹介します。
IGTVとは?
「IGTV」とは、Instagramが2018年6月にリリースした動画アプリです。
これまでInstagramのフィードへ投稿できる動画は最長1分でしたが、IGTVでは最長60分もの長さの動画が投稿できます。
また、Instagramのアカウントを持っていれば誰でもすぐに利用可能です。
IGTV 4つの特徴を解説
幅広い年代に支持される「YouTube」や、若者に人気が高い「TikTok」など、動画プラットフォームは複数あります。では、今までの動画プラットフォームと比べて、IGTVにはどのような特徴や強み・独自の機能があるのかを解説します。
1. 既存のInstagramアカウントとの紐付け
IGTVはすでに持っているInstagramのアカウントと紐付けされるため、InstagramのフォローとフォロワーがIGTVに引き継がれます。Instagramで一定のフォロワーを獲得しているのであれば、IGTVのアカウントで新たにフォロワーを集めなくて済みます。
また、InstagramからIGTVの動画を視聴したり、InstagramのストーリーにIGTVを連結させてIGTVに誘導したりといったことも可能です。
2. スマートフォンでの視聴に最適化された縦長の動画
IGTVは、普段スマートフォンを利用している時の画面の向きに合わせて設計された、縦長画面に特化した動画アプリとなっています。そのため、動画を撮影したり再生したりする際、スマートフォンをわざわざ横向きに持ち変える必要がありません。
また、横にスワイプするだけで関連動画へ切り替えられるので、次々に動画を切り替えながら見るという楽しみ方もできます。
3. 動画にリンクやハッシュタグが設置できる
IGTVでは、投稿動画にURLリンクやハッシュタグを設置できる機能もあります。動画を視聴した人を目的のサイトに直接誘導できるため、企業やクリエイターの商品プロモーションなどに活用できます。
また、動画にハッシュタグをつけることで、Instagramの検索結果にIGTVの動画を表示させることも可能です。
4. ショッピングタグを追加できる機能、10月5日から
Instagramは10月5日、IGTVにショッピングタグを利用して商品が購入できる機能を追加したと発表しました。IGTVの動画に商品をタグ付けすると、動画にショッピングバックの形のアイコンが表示されます。アイコンをタップすると商品の詳細を確認でき、気に入れば購入にも進めます。
また、将来的にはショッピングタグがついたIGTVの動画を「Instagramショップ」上にも表示させるとのことです。
タグ付けした商品をIGTVの動画から購入できるようになるため、企業のマーケティングや商品のプロモーションに効果的だと考えられます。
Twitter:Adam Mosseri さん @mosseri による投稿
IGTVの投稿方法
ここでは、IGTVアプリから事前に撮影した動画を実際に投稿する方法を解説します。60秒以上の尺がないと投稿できないので、事前に動画の長さを確認・調整しておきましょう。1. IGTVアプリを立ち上げたら、右上にあるビデオカメラのマークをタップします。
3. 投稿したい動画をタップして確認したら、右下の丸いボタンをタップして次に進みます。
4. カバー写真を選択する画面が表示されるので、動画のサムネイルに表示される画像を動画のフレーム、またはカメラロールから選択して右上の「次へ」をタップします。
5. 動画のタイトルや詳細を追加する画面が表示されます。
カバー写真と「タイトル」はその動画を視聴をするかどうか判断する重要な要素なので、視聴者の興味が引けるような写真とタイトルを設定します。
「詳細」には動画の詳しい紹介文やハッシュタグ、視聴者を誘導したいURLなどを記入します。
投稿する動画をジャンル分けしたい場合は「シリーズに追加」をタップして既存のシリーズに追加するか、新しくシリーズを作成します。
すべての設定ができたら右上の「投稿する」をタップすると動画の投稿が完了し、自身のIGTVとInstagramに投稿した動画が表示されます。
また、スマートフォンからだけでなく、パソコン版のInstagramからIGTVへ動画を投稿することも可能です。
その場合、自身のInstagramのプロフィールページから「IGTV」タブを表示して「アップロード」をクリックすると動画ファイルの追加、カバーやタイトルなどを設定するページが表示されます。
すべての設定を終えたら「投稿する」をクリックすると動画の投稿が完了します。
企業の導入事例
ここでは、実際にIGTVをプロモーションやマーケティングに活用している企業事例を3つ紹介します。1. スターバックス
Instagram:スターバックスによる投稿
Starbucks Reserveのコーヒーアンバサダーが、サイフォンやコーヒープレスなどでのコーヒーの美味しいいれ方や、スターバックスで販売しているコーヒー豆やドリップコーヒーなどを解説する長尺の動画が投稿されています。
ほかに、99の日として2020年9月9月にライブ配信されたものや期間限定のコーヒーとスイーツの組み合わせを紹介する投稿など、30万回以上も再生されている動画もあります。
2. Heather
Instagram:Heatherによる投稿
ファッションブランド・Heatherでは、撮影スタジオから新作アイテムを紹介するライブ配信や、実際のHeather店舗で新作アイテムを紹介するライブ配信の動画などがIGTVに投稿されています。
動画内で紹介したアイテムの詳細を確認できるURLリンクを貼って商品購入へ誘導したり、出演しているスタッフの個人アカウントでも同時配信をしたりなど、IGTVを有効に活用しています。
3. unico
Instagram:unicoによる投稿
家具や雑貨などライフスタイル商品を販売しているunicoでは、季節の商品紹介や部屋作りのコーディネートなどについてのライブ配信を行い、そのアーカイブをIGTVで公開しています。
投稿には複数のハッシュタグが設定されていて、Instagramの検索に多く表示されるように工夫がされています。
また、動画に対して質問のコメントなどがあった場合には丁寧に返信をしているので、視聴者・顧客とのコミュニケーションツールとしてもIGTVを活用しています。
<参照>
about.fb.com:Instagram、縦型の長尺動画を楽しめるアプリ「IGTV」を発表
DIGIDAY:いま再評価されはじめた、インスタグラムの「 IGTV 」
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