FacebookとInstagramは、ユーザー同士が投稿やコメント、メッセージを通してコミュニケーションを図れるSNSで、企業や店舗のプロモーションにも活用されています。
それぞれユーザー層や機能が異なるため、プロモーションの幅を広げるうえで両方のプラットフォームを運用するケースもありますが、その分負担が増えてしまいます。
その負担を減らす方法として、FacebookとInstagramの連携があります。連携により両プラットフォームへの同時投稿や、プラットフォームをまたいでの管理・運用など、さまざまな機能が利用できます。一方、連携によるデメリットもある点には注意が必要です。
この記事では、FacebookとInstagramの連携方法、連携の解除方法、連携のメリットとデメリットを紹介します。
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FacebookとInstagramの連携で可能になること
FacebookとInstagramを連携すると両プラットフォームでの同時投稿や、Facebook上でInstagramアカウントの管理・運用ができるようになります。
また、Facebookで友達登録しているユーザーがInstagramのおすすめユーザーとして表示されるため、アカウントが見つけやすくなるメリットもあります。
さらに事業者の場合には、これらの機能に加え、Instagramのショッピング機能を利用して商品の出品も可能です。
出品商品のカタログ管理はFacebookからもできるため、管理、編集、追加、削除などの各種手続きがやりやすくなるでしょう。
Instagram広告を出稿する場合には、Facebook、またはInstagramのいずれを広告主とするか選択できるため、商品やキャンペーンに応じたプロモーションができます。
FacebookとInstagramを連携する3つの方法
FacebookとInstagramを連携するためには、Instagramアプリを利用する方法、Instagramビジネスアカウントを利用する方法、Facebookページを利用する方法の3つがあります。ここでは2020年9月時点で利用できる方法を記載していますが、アプリやサイトの仕様変更によりできなくなってしまっていたり、操作が変わっていたりする可能性があります。
以下では、それぞれの方法を紹介します。
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1. Instagramから連携する方法
ブラウザ版のInstagramはFacebookとの連携に対応していないため、アプリ版のInstagramを事前にダウンロードしておく必要があります。アプリ版での連携の詳しい手順は以下のとおりです。
- Instagramアプリを起動し、プロフィールページ右上にあるメニューボタンをタップします。
- 表示されたメニューリストから歯車マークの「設定」を選択します。
- 人物マークの「アカウント」をタップし、「リンク済みのアカウント」を選択します。
- 連携できるSNSの一覧からFacebookを選択します。
- Facebookのログイン画面が表示されたら、Instagramアカウントと連携したいFacebookアカウントのログイン情報を入力します。なお、連携のためにはFacebookページの管理者となっている必要がある点に注意しましょう。
- Facebookでのシェアについての設定画面が表示されるため、すべての投稿を同時投稿する場合は「Facebookでのシェアを開始する」を、一部の投稿のみを同時投稿する場合は「後で」を選択します。
- 4のページに戻り、Facebookの横に連携したアカウントが記載されていれば、連携は完了しています。
2. Instagramのビジネスアカウントから連携する方法
Instagramアプリからの連携のほか、Instagramのビジネスアカウントから連携する方法もあります。詳しい手順は以下のとおりです。
- Instagramのプロフィール画面を開き、「プロフィールを編集」をタップします。
- 「ビジネス情報」から「ページ」をタップします。
- 連携しているFacebookが管理しているページの一覧が表示されたら、連携したいものをタップします。
- 連携後、2の「ページ」欄に戻り、設定したFacebookページ名が表示されていれば連携完了です。
3. Facebookから連携する方法
Facebookからの連携はFacebookページからのみ可能なため、個人アカウントではなくFacebookページを事前に開設しておく必要があります。
この場合、スマートフォンアプリでは連携の手続きができないため、ブラウザの利用が必須です。詳しい手順は以下のとおりです。
- Facebookページを開きます。
- トップメニューから「設定」を開きます。
- Instagramを選択します。
- 「アカウントをリンク」を選択して、Instagramアカウントのユーザーネーム、パスワードを入力します。
FacebookとInstagramを連携するメリット・デメリット
2つの異なるSNSを連携することは、フォロワーの増加や拡散力の強化につながりやすい一方、投稿内容が各SNSの体裁やユーザー層にそぐわなくなってしまう可能性などのデメリットもはらんでいます。
マーケティング施策として取り入れる際には、メリットとデメリットを理解したうえでうまく活用する必要があるでしょう。
以下では、FacebookとInstagramを連携するメリットとデメリットを紹介します。
FacebookとInstagramを連携するメリット
FacebookとInstagramを連携すればプラットフォームをまたいで同時投稿できるため、2種類のSNSを効率よく運用できます。複数のSNSの運用はファンを増やすうえで有効な手段ですが、投稿や管理など運用の手間が増えるデメリットがあります。同時投稿機能では、そのデメリットを緩和できるでしょう。
また、フォロー候補のユーザーを探しやすくなるメリットもあります。さらにFacebookのシェア機能により拡散力の向上にもつながります。
FacebookとInstagramを連携するデメリット
2つのSNSを連携して多くのユーザーに対して情報を発信できる強みはあるものの、すべての投稿を連携していると投稿数が増えすぎたり、同じ内容ばかりが共有されてつまらないと思われてしまったりする可能性がある点には注意が必要です。ユーザーが求める情報を発信できていれば問題ありませんが、タイムラインが不要な情報で埋まってしまうとユーザーから敬遠されてしまいます。
また、FacebookとInstagramはユーザー層や特徴が大きく異なるプラットフォームのため、まったく同じ投稿内容ではいずれかのカラーにそぐわない内容となってしまう恐れもあります。
投稿内容が炎上してしまった場合にも、より多くのユーザーに投稿を見られてしまうという可能性が考えられます。
連携した後の同時投稿や解除の方法は?
FacebookとInstagramの連携後に同時投稿機能を利用する場合には、別途設定が必要です。
設定の際に、すべての投稿を同時投稿するか、一部の投稿のみ同時投稿するかを選択できるため、運用体制に応じていずれかを設定しましょう。
また、運用するうえで連携の必要がなくなった場合には、Instagramアプリから連携の解除も可能です。こちらで紹介する方法は2020年9月時点の情報のため、アプリやサイトの仕様変更により方法や手順が変わっている可能性があります。
以下では、同時投稿の設定、連係解除の方法を解説します。
FacebookとInstagramへ同時投稿する方法
まず、すべての投稿を同時投稿する設定方法について解説します。なお、同時投稿の設定をする前にFacebookとInstagramの連携を完了させておく必要があります。
- Instagramのプロフィール画面を開き、右上部のメニューから「設定」、「アカウント」をタップして、リンク済みのアカウント一覧からFacebookを選択します。
- 「Facebookで投稿をシェア」をオンにするとフィード投稿がシェアされるようになり、「Facebookでストーリーズをシェア」をオンにするとストーリーズがシェアされるようになります。
次に、指定した投稿のみを同時投稿する設定方法について解説します。
- 上の手順と同様に設定画面へ進み、「Facebookで投稿をシェア」、「Facebookでストーリーズをシェア」をオフに設定します。それぞれについて設定できるので、フィード投稿はすべて同時投稿して、ストーリーズは指定した投稿のみ同時投稿する場合には、前者をオン、後者をオフにします。
- 指定したフィード投稿のみ同時投稿する:フィード投稿の作成画面で「他のアカウントに投稿」からFacebookの項目をオンにしてシェアすると同時投稿が完了します。
- 指定したストーリーズのみ同時投稿する:ストーリーズ投稿をシェアする際に「Facebookストーリーズ」の項目でシェアをタップします。あるいは、投稿後に画面下部のFacebookアイコンをタップして「今回だけシェア」を選択します。
FacebookとInstagramの連携を解除する方法
- Instagramのプロフィール画面を開き、右上部のメニューから「設定」、「アカウント」をタップして、リンク済みのアカウント一覧からFacebookを選択します。
- 「アカウントのリンクを解除」をタップして連携を解除できます。
-
同時投稿の設定のみ解除する場合には「Facebookで投稿をシェア」、「Facebookでストーリーズをシェア」をオフにすると同時投稿設定の解除が可能です。
FacebookとInstagramの連携投稿で注意したいこと
FacebookとInstagramを連携することで、2つのプラットフォームの一元管理が可能となり運用上の利便性は向上しますが、連携にあたりいくつかの注意点も存在します。これらの点を意識しないまま連携、運用していくと集客に悪影響が出る可能性もあるため、事前に確認しておくとよいでしょう。
以下では、連携時に注意すべき3つのポイントを解説します。
1. 連携先のFacebookページを確実に指定する
InstagramとFacebookの連携では、1つのInstagramアカウントにつき1つのFacebookページを連携先として指定できます。
複数のページを所有している場合には連携先のページが正しいものに設定されているか、改めて確認するとよいでしょう。
まったく関係のないアカウントのタイムラインに同時投稿されてしまうと、企業や店舗の信頼の損失にもつながりかねません。
2. 連携機能に頼りすぎない
連携機能を利用すれば2つのプラットフォームを管理、運用する手間を軽減できますが、連携機能に頼りきりの運用は避ける必要があります。
2つのプラットフォーム上で情報を流すことで、ユーザーの目に触れる機会は増えますが、双方をフォローしているユーザーからすると情報が重複しているためフォロー解除を動機づけることにもなってしまいます。
それぞれのSNSとしての特徴やユーザー属性に合わせた運用戦略を考えたうえで、どちらにも対応できる投稿のみを同時投稿すると効率よく運用できるでしょう。
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3. Instagramの過去の投稿もFacebookに投稿できる
FacebookとInstagramを連携すると投稿時にシェアできますが、連携前にInstagram内で投稿していた内容をシェアすることもできます。
過去の投稿をシェアする手順は以下のとおりです。
- Instagramのプロフィール画面を開き、シェアしたい投稿をタップします。
- 「シェア」をタップしてFacebookを選択します。
- 「シェア」を押すとFacebookにシェアされます。
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FacebookとInstagramの連携機能でSNS運用を効率的に
FacebookとInstagramを連携することで両プラットフォームでの同時投稿、Facebook上でのInstagramアカウントの管理などが可能になります。情報発信に欠かせない2つのSNSを一元管理できるため、運用の手間が省ける点は最大のメリットです。
一方、それぞれ特徴やユーザー属性の異なる、2つのプラットフォームでの同時投稿にはリスクも伴います。それぞれの特性にそぐわない内容を同時投稿してしまうなど、使い分けができていないとユーザー離れの原因にもなりかねません。
連携機能を活用する部分と個々に使い分ける部分を見極めつつ、効率よく集客につなげられるよう心がけることが大切です。
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