Facebookには、ビジネスで利用することを目的としたFacebookビジネスアカウント(Facebookページ)があります。このアカウントを用いることで、個人アカウントではできないさまざまなビジネス機能を利用でき、ユーザーへ向けたPRとして大きな効果をもたらすことが期待されます。
しかし、Facebookの個人アカウントとFacebookページの違いや、活用方法をあまり理解していない場合、機能を存分に活用することは難しいです。
本記事では、個人アカウントとFacebookビジネスアカウントの違いやFacebookビジネスアカウントを活用する利点などを紹介します。
広告や代行業者を利用する場合については、その費用なども解説します。
※2021年1月、Facebookページへの「いいね!」ボタンの削除が発表されました。今後フォロー機能のみが残り、ページのファンはフォロワー数として表示されます。「いいね!」はフォローに自動的に置き換えられることになっています(2021年1月28日追記)
個人アカウントとFacebookページ(ビジネスアカウント)の違い
Facebookページ(旧ビジネスアカウント)は、企業向けの機能が多く盛り込まれており、個人アカウントとは利用目的や機能が異なります。
そこでこの項では、Facebookページを活用するメリットや個人アカウントとの違い、見分け方を中心に紹介します。
Facebookページとは
Facebookページは個人アカウントとは別に、目的別に所持できるアカウントのことを指します。あらゆる目的に応じた活用が可能であり、ビジネス向けの機能も豊富となっています。
例えば、Facebookページにリアクションをしたユーザーの把握、広告配信、投稿に対する反響を解析するためのインサイト機能などが利用できます。
Facebookページならではのメリットとして、Facebook内外に広告を出稿でき、さらにInstagramや検索エンジンなどとも連携が可能であるため、より多くのユーザーにPRできる点が挙げられます。
Facebookページの機能を用いることで、商品の予約や購入も可能となるため、広告からページを見に来たユーザーが、商品をスムーズに購入しやすい環境となっています。
他にも、Facebookを通じたユーザーとの実名でのコミュニケーションによる信頼度の向上や、イベントの開催などによる集客効果がメリットとして挙げられます。
<関連記事>
個人アカウントとの違い
まず大きな違いとして、個人アカウントでは検索エンジンの上位に表示することは困難ですが、Facebookページを利用することで、検索エンジンの上位に表示される可能性があります。他にも個人アカウントとFacebookページとの違いはたくさんあり、その内容として主に下記の表に示すものがあります。
個人アカウント | Facebookページ | |
登録 | 実名のみ | 会社名や商品名なども可能 |
友達申請 | 最大5,000人まで可能 | 不可 |
公開範囲 | Facebook登録ユーザー間のみ | 一般検索ユーザーまで可能 |
リアクション | いいね!、コメント投稿可能 | いいね!、コメント投稿不可 |
広告配信機能 | なし | あり |
予約投稿機能 | なし | あり |
インサイト解析機能 | なし | あり |
管理者複数共有 | 不可 | 複数人で共有可能 |
個人アカウントと異なり、Facebookページではビジネス利用に特化した機能となっています。
Facebookページは、商品名やサービス名をアカウント名に設定できるため、ページの詳細を見なくてもどのような商品を取り扱っているアカウントであるかが、一目でわかる仕様にできます。
さらに、公開範囲が個人アカウントよりも大幅に広がっていることも特徴です。Facebookに登録しているユーザーでなくてもFacebookページであればページを閲覧できるため、より多くの人にPRできることが期待されます。
Facebookページでよくある間違い
Facebookページを作成する際によく起こるミスとして、個人アカウント名を企業名で登録してしまうケースが散見されます。個人アカウントとは、各個人が私用目的で登録するアカウントであり、1人につき1つまでしかアカウントを持てません。
一方で、ビジネスアカウント(Facebookページ)は、Facebookページを管理する目的で作成するアカウントであり、個人アカウントとは用途が異なるものとなっています。
個人アカウントは企業名や商品名での登録が規約上でも不可能であり、最悪の場合アカウントが削除されてしまうこともあります。
個人アカウントとビジネスアカウントの見分け方として、企業IDのページに「友達」の欄が表示されている場合は個人アカウントであり、表示がない場合は正しくビジネスアカウントとして作成されています。
店舗マーケティングのノウハウが無料で学べる!「口コミアカデミー」を見てみる
Facebookページ(ビジネスアカウント)の作成方法
Facebookページを作成するにあたっては、事前にFacebookページを管理するユーザーアカウントの登録が求められます。ユーザーアカウントを作成していない場合は、先にアカウントを作成します。
以前の仕様では個人アカウントを所持していなくてもビジネスアカウントの開設およびFacebookページの運用が可能でしたが、現在は個人アカウントを先に取得する必要があるため、注意が必要です。
この項では、ユーザーアカウントを作成していることを前提として、Facebookページを作成する方法を紹介します。
Facebookページ作成画面へログイン
まず、Facebookページを運用するユーザーアカウントでログインし、右上に表示されているメニューから「作成」を選択します。
次に、項目の中に表示されている「ページ」をクリックすると、「ビジネスまたはブランド」が左側に表示されるためこれを選択し、ページ名とカテゴリを入力する欄に該当する内容を入力します。
最後にプロフィール写真およびカバー写真を追加することで、大まかなページ作成は終了となります。基本的に表示された項目を選択もしくは必要事項を入力するだけで操作は完了するため、Webサイトの作成などに不慣れであったとしても簡単にFacebookページを作成できます。
基本情報の追加
ページを作成する際に設定した、ページ名とカテゴリ以外の情報を追加する方法を紹介します。Facebookページでは住所やサイトのURLを設定でき、これらの細かい情報を設定しておくことで、サイトの閲覧数増加や、購入までの動きの円滑化が期待されます。
始めにトップページから「シェア」の横に表示されている「…」をクリックし、「ページ情報を編集」をクリックします。
次に詳細や電話番号、Webサイトおよびメールアドレスなどを記載する欄が表示されるため、これらの項目を必要に応じて入力します。
住所や営業時間も詳細に入力できるため、こちらも必要であれば入力します。すべての入力が終了したら基本情報の追加は完了となります。
Facebookページ(ビジネスアカウント)にかかる費用
Facebookページを開設する際に費用はかかりませんが、有料コンテンツを活用する場合は別途料金が必要となります。
この項では、有料コンテンツにはどのようなものがあるか、また、料金のシステムや外部委託をした場合の大まかな予算について紹介します。
Facebookページの有料コンテンツ
Facebookページでは、スポンサー記事や広告が有料コンテンツとして設けられています。スポンサー記事はFacebookページに「いいね!」をしたユーザーの友達に対して配信できる広告を指します。
一方、Facebook広告はFacebook内のさまざまなページに表示されます。Facebook広告の課金方法としては、クリック課金とインプレッション課金の2種類が代表的なものとなっています。
Facebook広告の出稿費用は広告主が自ら設定でき、キャンペーンや広告セットごとの設置が可能です。1日の上限予算や掲載期間内を通した上限予算も設定できるため、予算オーバーなどの懸念を減らせる点が魅力的です。
<関連記事>
Facebookの広告料金請求のしくみと1日の予算
Facebookにおける広告料金の請求は、予算と消化金額で管理されています。設定した予算を超える料金を請求されることはありませんが、この2つの意味を理解しておくことは、広告料金を設定する上で重要です。
予算は広告の掲載で消化する予定の金額であり、消化金額は実際に支払うことが決定している金額をさします。1週間の平均金額が設定されており、日々の最適化項目によってほぼ1日の予算に相当する結果が出るようになっています。
例えばある日に多くの成果が期待される日があった場合(イベント開催日など)、1日の予算のうち最大25%を超えた金額を消化することがあります。この仕組みが好ましくない場合は、通算予算を検討した方が良いかもしれません。
この予算と消化金額の仕組みは、広告の配信と設定された予算の消化を可能な限り効率的かつ効果的にするための工夫がなされています。このような柔軟な対応をとることで動きの激しい広告オークション市場でもビジネスチャンスを逃さず広告を有効的に活用できることが期待できます。
他社に運用を外注する場合
「SNSの運用を考えているが、忙しくて時間がとれない」といった場合、「SNS運用代行会社」を利用すると良いでしょう。作業範囲や代行会社によって料金は変動しますが、基本的に月数万円から数十万円の費用がかかります。
10万円以下では、主に記事作成や投稿代行に限定されることが多く、企業のSNSで重要視されているコメントへの反応や返信などは数十万円のコースから対応されることが多くあります。
そのため、代行を依頼する際には金額と代行内容をしっかりと確認することが重要です。
店舗マーケティングのノウハウが無料で学べる!「口コミアカデミー」を見てみる
自社に合った方法でアカウントの運用を
Facebookページは、個人アカウントよりもビジネス利用に向いた機能を豊富に実装しています。Facebookページの開設そのものは無料であり、ユーザーアカウントさえ取得していれば誰でもページを作成することが可能です。
Facebookページには商品だけでなく、企業の住所やWebサイトのリンクなど、多くの情報をまとめて掲載できます。そのため、ユーザーも広告からFacebookページを閲覧した際に、購入までの動線がわかりやすく、購入に至りやすいと考えられます。
さらに、広告費も企業側で設定することが可能であるため、決められた予算内でより効果的な広告をすることも容易なシステムとなっています。自社に合うプランでアカウントを運用することで、さらなる集客が期待できます。
『口コミコム』でSNS運用をもっと便利に!
店舗の口コミサイト / SNS一括管理支援ツール『口コミコム
』は、SNSへの投稿がもっと便利になる機能を提供しております!
- SNS一括投稿機能
- FacebookからGoogleマップへの投稿連携機能
FacebookをはじめとしたSNSアカウントと連携させることで、複数SNS・複数アカウントへの一括投稿が可能に。
また、指定ハッシュタグがついているFacebookの投稿をGoogleビジネスプロフィールに自動で投稿することもできます。
「Web集客の管理工数を削減したい」「複数SNS・Googleマップ投稿をもっと便利に行いたい」という店舗事業者の方はぜひご活用ください。
口コミラボ 最新版MEOまとめ【24年9月・10月版 Googleマップ・MEOまとめ】
そこで口コミラボでは、MEO・口コミマーケティングに役立つ最新ニュースをまとめた「Googleマップ・MEO最新情報まとめ」を毎月発行しています。
本記事では、主に2024年9月・10月の情報をまとめたレポートのダイジェストをお届けします。
※ここでの「MEO」とは、Google上の店舗・施設情報の露出回数を増やしたり、来店行動につなげたりすることで、Google経由の集客を最大化させる施策を指します。
※『口コミアカデミー 』にご登録いただくと、レポートの全容を無料でご確認いただけます。
詳しくはこちらをご覧ください。
→「ポリシー違反によるビジネスプロフィールの制限」が明文化 ほか【2024年9月・10月版 Googleマップ・MEOまとめ】