小売店のDXを支援する「NEC棚定点観測サービス」提供開始東急ストアに先行導入

2月25日、日本電気株式会社は「NEC棚定点観測サービス」の提供開始を発表しました。

同サービスは、スーパーマーケットをはじめとした小売店の商品棚の在庫量をAIが可視化し、商品棚の補充情報などをスタッフに提供するシステムです。

「NEC棚定点観測サービス」提供開始

小売店では商品棚の状況の把握作業や、品出し作業が必須です。しかしこれらの作業は、スタッフのバックヤードから売り場までの行き来を考えると、業務負荷ともいえます。

そこで日本電気株式会社は、小売店の商品棚に着目し、店舗のDXを支援する「NEC棚定点観測サービス」を提供しています。「NEC棚定点観測サービス」では、AIが商品棚を映したリアルタイムの映像から、商品棚の在庫量を可視化します。

第一弾として、商品棚のリアルタイム状況を可視化できる「売り場チェック機能」の提供が開始されました。今後は品出しが必要となった棚をスタッフに知らせる「品出しアラート機能」をはじめとした機能の強化を進めるとしています。

また、同サービスは先行して、株式会社東急ストアにて採用されています。東急ストアでは、2022年6月からの本稼働が予定されています。

今回サービス提供が開始された「NEC棚定点観測サービス」には、3つの特長があります。

1つは、NEC独自の技術を活用したAIの画像認識技術です。事前に商品棚の画像を登録しておくと、画像に基づいてAIが自動で在庫量を可視化してくれます。

また、モバイルアプリによって画像から棚だけを抽出し、スマートフォンで簡単に確認作業も可能です。

2つ目の特長は、人物消去機能が搭載されていることです。商品棚を映しているカメラに人物が映り込んでしまっても、人物消去機能が搭載されているため、安定して商品棚が確認できます。

プライバシーに配慮しつつ、カメラ映像の管理が可能です。

3つ目に挙げられるのは、同サービスの提供にはカメラ機材も含まれているという点です。カメラ機材も含んだクラウドサービスでの提供となるため、煩雑な設定や工事が必要ありません。

同サービスは月額3,980円から契約でき、初期費用にて別途74,800円（税別）かかります。カメラ単位で契約できるため、試験的に導入を検討することも可能だということです。

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