アパレル企業16社の短期決算まとめ/売上高前年同期比は全社とも100%超
フルカイテン株式会社(以下、フルカイテン)が、コロナ禍2年目の大手上場アパレル企業16社の3月期から5月期決算まとめをリリースしたと、7月21日に発表しました。
調査では2月期・5月期・8月期決算の主要アパレル企業16社の、2021年3月から5月における決算を対象に決算短信の売上高・営業利益・当期純利益を整理し、その他状況から見える各社状況を報告しています。
2020年3月期から5月期と比べ、売上高は全16社で増収したほか、前年に営業赤字だった13社のうち9社が黒字転換、残りの4社は赤字幅が縮小していることが分かりました。
在庫高を削減してGMROIを大幅に改善
2021年3月期から5月期の仕入れ額・在庫高・GMROI((粗利益額) ÷ (期中平均在庫高))の各増減を確認すると、全16社が在庫高を削減し、2020年3月期から5月期と比べてGMROIを大幅に改善していることが分かっています。
特に百貨店系3社においては31.8%~40.9%減と在庫削減幅が大きくなっています。2021年2月末までに仕入れた商品は3月から5月にある程度消化し、6月以降に販売する夏物や、秋・冬物はコロナ禍からの回復を見込んで3月から5月に仕入れを増やしたということがうかがえます。
粗利率も改善、店舗閉店や値下げの効果
各社の粗利率と2020年3月期から5月期比の増減を確認すると、全16社が粗利率を改善しており、不採算店舗の閉鎖などの構造改革や、値下げ(値引き販売)の抑制効果が現れている企業もありました。
こういった結果からフルカイテンは、在庫を多く抱えて売上増加を目指す従来のビジネスモデルではなく、在庫の運用効率を上げることで在庫による売上・粗利益・キャッシュフローを、最大化させるビジネスモデルへの変革が求められているとしています。
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フルカイテン株式会社 プレスリリース https://full-kaiten.com/news/report/3784
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