LINEポイントは、LINEが運営するポイントサービスです。LINE Payやその他のサービスと連携しており、飲食店やオンラインサービスの利用でポイントがたまります。LINEポイントの利用によりユーザーはお得に利用できるメリットがあり、飲食店における集客施策としても注目されています。
この記事では、LINEポイントの概要、活用方法、導入方法を紹介します。
飲食店で導入できるLINEポイントの3つのサービス
LINEポイントは、メッセンジャーアプリとして日本国内でも広く利用されているLINEが運営するポイントシステムで、LINEの各種サービスや日常の買いもので利用額に応じたポイントをためられます。
ためたポイントは、LINEアプリの中でスタンプや着せかえを購入する際に利用できるほか、キャッシュレス決済サービスLINE Payでの決済時にも利用できます。
以下では、LINEポイントに関連する3つのサービスを紹介します。
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1. LINE Pay:支払い時にLINEポイントの利用が可能
LINE PayはLINEが運営するキャッシュレス決済サービスで、スマートフォンに表示されたコードをレジのスキャナーで読み取ったり、レジの決済コードをスマートフォンのカメラで読み取ったりして決済が完了します。全国の加盟店のほか、オンラインショップでの決済時にも利用できます。
LINE Payの利用時には「LINEポイントクラブ」のランクに応じて決済額の1%~3%のLINEポイントが付与されます。決済時にLINEポイントを利用することもでき、その場合は1ポイントにつき1円として換算されます。
2. ポケオ(旧LINEポケオ):テイクアウトの注文でポイントもたまる
ポケオは飲食店のテイクアウトを事前に注文し、決済できるサービスです。全国の加盟店で利用でき、待たずに料理を受け取れます。
注文時には金額に応じたLINEポイントがたまります。一部店舗ではLINEポイントでの支払いにも対応しています。
ポケオでは定期的にキャンペーンが行われており、特定の条件を満たす注文に対して通常のポイントとは別途でLINEポイントが付与されることもあります。
3. 出前館(旧LINEデリマ):LINEで簡単注文しながらポイントもたまる
出前館は、全国の5万店舗以上を掲載するデリバリーサービスです。さまざまな店舗が各ジャンルごとにまとめられており、LINEからのログインで注文ができる点が特徴です。また、キャンペーンに関する情報もLINEで受け取ることができます。
飲食店にLINE Payを導入するメリットとは?
LINE Payの導入により飲食店では顧客獲得や売上向上など、さまざまなメリットを享受できる可能性が生まれます。飲食店では無添くら寿司、サーティワンアイスクリーム、ナポリの窯などの大手チェーンをはじめ、多くの店舗がLINE Pay加盟店として登録しており、キャッシュレス決済の導入を集客に活かしています。
LINE Payは飲食店の他にも美容、ショッピング、レジャー、エンタメなどさまざまな業種にまたがって導入されています。
以下では、飲食店がLINE Payを導入するメリットを紹介します。
ユーザーからの認知度の高さで新規顧客の獲得へ
2020年6月時点でLINE Payの国内登録者数は約3,880万人おり、LINE Payの2019年のアンケート結果によればLINE Pay利用者のうち9割ほどが普段利用する店舗に対し、LINE Payの導入を希望しているとのデータが出ています。
認知度、ニーズともに高いキャッシュレス決済サービスを導入することで新規顧客の獲得につながるでしょう。
LINE Payの導入はリピーター獲得にも有効です。事業者は、LINE Payで決済した顧客に対しLINE公式アカウントの友だち追加を促す機能を無料で利用できます。
友だちになったユーザーにはメッセージやクーポンを送信できるようになり、リピーターの育成が可能になります。
LINE系サービスのユーザー獲得へ
前述の通りLINE Payを利用した決済では「LINEポイントクラブ」のランクに応じて決済額の1%~3%のLINEポイントが付与され、たまったポイントは1ポイントにつき1円分としてLINE Payでの決済時に利用できます。
LINEポイントは、LINE MUSICやLINE STOREなどの系列サービス上でも利用可能です。LINE MUSICは月間アクティブユーザー1,300万人(2020年1月時点)と、LINE系列サービスも多くのユーザーが利用しているため、さまざまなプラットフォームからの誘客が見込めます。
キャンペーンでたまったポイントはLINE Payで利用可能:集客&売上アップ
LINEポイントはLINE Payの利用だけでなく、LINEトラベルや出前館などの系列サービスの利用や動画の視聴によってためることもできます。日常の買いもの以外にも、さまざまな場面でポイントをためられるため、加盟店での消費促進につながります。
ポイントを利用してお得に買い物ができるため、ユーザー目線でもメリットが大きく、集客や売上につながるだけでなく、消費者の満足度も高まるでしょう。
LINE Payの導入方法
店舗がLINE Payを導入する場合、プリントQR、店舗用アプリ、StarPay、オンライン決済の4つの方法があります。それぞれ決済方法、初期費用、決済手数料が異なるため、店舗の業態や規模に応じてもっとも適したものを選ぶ必要があります。
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プリントQR
店頭に設置した決済用のQRコードを、顧客がスマートフォンで読み取って決済します。2021年7月31日まではキャンペーン実施中につき、初期費用および決済手数料が無料ですが、2021年8月1日以降は決済金額に応じて2.45%の決済手数料が課されます。
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LINE Pay店舗用アプリ
スマートフォンやタブレットで加盟店用アプリをダウンロードし、顧客のコードを読み取って決済します。決済機能だけでなく、メッセージやクーポンを送信できるため、販促ツールとして活用することも可能です。初期費用および決済手数料はプリントQRの場合と同様です。
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StarPay
LINE Pay、WeChat Pay、Alipayなどのコード決済に対応するマルチ決済端末を導入します。初期費用は38,000円で決済手数料は3.45%です。別途、ネットスターズとの間で端末に関する契約を締結する必要があります。
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オンライン決済
オンラインショップにおけるLINE Payの導入方法です。初期費用は無料、決済手数料は商材によって異なり、物販やサービスの場合は3.45%、デジタルコンテンツの場合は5.5%です。別途、システム接続開発料が必要です。
LINEショップカードとは?
企業や店舗が利用するLINE公式アカウントでは、「ショップカード」と呼ばれる機能を利用できます。ショップカードは商品購入や来店に対してポイントを付与するサービスです。
同様の機能を持つものとしてポイントカードがありますが、LINEショップカードであれば紙のポイントカードと異なり持参する必要がありません。
たまったポイントに対して提供するサービスや特典についても各事業者が自由に設定できるため、魅力的な特典を用意することで顧客の再来店を促すことができます。また、ショップカードの発行やポイントの利用状況に関するデータを分析すれば、新たな集客施策の策定にも役立つでしょう。
飲食店でもたまる・使えるLINEポイント導入で、集客力向上へ
LINEポイントは飲食店をはじめとする、さまざまな店舗で利用可能なポイントサービスです。加盟店が多いうえ、LINE Payやポケオなどのサービスと連動してポイントがたまるため、消費者がお得に利用できるサービスとして人気となっています。
LINEポイント導入に伴うキャッシュレス決済の導入や、LINE公式アカウントのショップカード機能の利用により集客力の向上につなげられるでしょう。
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