夏休みの国内旅行者数 4,000万人と推計、コロナ前の-44.8％にとどまる…「安近短」ことしも継続（JTB調査）

国内旅行人数と消費額について、JTBが推計値を発表

JTBは、7月20日～8月31日までの「夏休みの国内旅行動向」をまとめて2021年7月19日に発表しました。

15歳～79歳までの男女10,000名から、夏休みに1泊以上の旅行を予定または検討していると回答した人1,030名の回答を集計したものです。

調査によると、国内旅行人数は推計値で延べ4,000万人とみられています。2020年比ではプラス5.3％、2019年の人数7,540万人と比較するとマイナス44.8％です。

2020年の夏休み期間は、東京都以外でGoToトラベルキャンペーンが展開されていました。キャンペーンの停止後は、都道府県が行う県内旅行の割引事業への財政的支援策「地域観光事業支援」が政府により実施されています。支援の対象は現在35県（7月17日時点）です。

国内旅行の消費額は総額で1兆3,200億円と推計しています。2020年比で8.6％、2019年比で50.0％です。

旅行日数は「1泊」が41.9％、「2泊」29.6％、「3泊」15.3％となり、3泊までの旅行が全体の86.8％を占めています。

同行者は「夫婦のみ」が25.6％、「家族旅行」が22.4％、また「ひとり」は20.3％でコロナ禍前の2019年より6.9ポイント増加しています。

2021年も引き続き、地域内や近距離を目的地とし、感染防止の安心安全に配慮した「新常態の安近短」が旅行のトレンドとなりそうです。

夏休みの旅行の目的は「帰省・離れて住む家族と過ごす」が21.5％、「温泉でゆっくりする」17.4％などがありますが、登山やキャンプ、ハイキングなども2019年より増加の傾向にあります。

ひとりあたりの旅行費は「1万円～2万円程度」が26.3％、「2万円～3万円未満」が18.9％です。「3万円～4万円未満」は7.5％と少数になりますが、「4万円～5万円未満」は14％とになり、3万円以上の予算ではもっとも多い範囲となっています。

交通機関の利用は「乗用車・レンタカー」が2019年より9.6ポイント増加、鉄道利用が7.4ポイント減少しています。

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