上場アパレル業者で2020年度に増収となったのは8社
株式会社帝国データバンクが「2020年度 上場アパレル企業決算動向調査」として、上場アパレル業者の2020年度(2020年4月期から2021年3月期)の決算短信から連結ベースの売上高と営業利益について調査・分析し、その結果を6月30日に発表しました。
この調査で。2020年度の上場アパレル業者45社のうち、8社が増収となり構成比は17.8%、減収となったのは37社で構成比は82.2%という結果が出ました。新型コロナウイルスの感染拡大による客足減少が主な要因となり、80%以上が減収となっています。
また同調査で増収となった8社の増収幅を調べたところ、「10%から20%未満」となったのは2社で、「10%未満」が6社となりました。
一方で減収となった37社の減少幅を調べたところ、「10%未満」が7社で、「10%から20%未満」が8社、「20%から30%未満」が17社、「30%以上」が5社という結果が得られました。
2020年度の営業利益動向を見ると黒字は21社に
同調査で明らかとなった2020年の営業利益動向を見ると、上場アパレル企業全体の45社のうち黒字企業は21社で構成比46.7%、赤字企業は24社となり構成比53.3%となっています。
また、2021年の業績の見通しを発表した企業37社のうち、増収増益(前年度で当期純利益が赤字から黒字に転換している企業も含む)の見通しであるのは28社で、増収減益(赤字も含む)の見通しは5社、減収増益(黒字転換も含む)3社、そして減収減益は1社でした。
一方で業績の見通しが未定だとして、公表していない企業は8社となっていることも分かりました。
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