9月29日に開催された、Googleのサービスに関する様々な新機能や今後の方向性などが発表されるイベント「Search On 2022」では、Googleマップに関する新たな機能も発表されました。
本記事ではこれらの中から、マップでの検索に関わる4つの機能を紹介します。いずれもiOSとAndroid向けの機能であり、今後数ヶ月に渡り展開される予定です。
Googleマップの4つの新機能
Googleマップの4つの新機能を紹介します。
1.事前に観光スポットの雰囲気が分かる『エリアの雰囲気』機能
新たに追加される『エリアの雰囲気（原文：neighborhood vibe）』機能では、あるエリアを選択すると、そのエリアの人気スポットが地図上に表示されるようになります。
例えば、この機能で”渋谷”を選択すると、渋谷の人気観光スポットやグルメシーンが一目で分かります。各スポットをタップすると、口コミや営業時間、現在地からの距離などより詳細な情報を確認することができます。
これらの情報は、AIとGoogleマップユーザーから寄せられる毎日2000万件以上のレビュー、写真、動画などの投稿との組み合わせにより判断されています。
2.空中写真で、観光スポットがより明瞭に
東京タワーを始めとした、世界の有名観光スポット250ヶ所以上の空中写真が新たに追加されました。こちらは9月29日にリリースされており、最新版のGoogleマップアプリで閲覧することができます。
3.『イマーシブビュー』が未来を予測
『イマーシブビュー（原文：immersive view）』は、天気、交通量、混雑具合などをマップ上に重ねることで、エリアの情報を多次元的に把握できる機能です。今回の発表によれば、この機能が発展していくと、調べたいエリアの未来の状況を知ることができるようになるとのことです。こちらは以前から実装が予告されていたものです。
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アップデートされる『イマーシブビュー』を使えば、観光の計画を立てるときに必要な情報が、Googleマップ上でまとめて確認できるようになります。
例えば、「来月東京タワーに行きたい」と思ったとき、駐車場や入り口の場所、当日の天気がGoogleマップ上で分かると、交通手段や服装を決めるときの参考になります。さらに、会場近くのレストランの場所と店内の様子、混雑状況も知ることができるため、より効率的なスケジュールを立てることにも役立ちそうです。
これらの情報は、予測モデリングにより導き出されます。そのエリアの過去の傾向を自動的に学習し、明日、来週、来月、そのエリアがどのような状況になるのかを判断します。
新たな『イマーシブビュー』は、ロサンゼルス、ニューヨーク、ロンドン、サンフランシスコ、東京で順次展開される予定です。
4.『ライブビュー』に探索機能が追加
『ライブビュー検索（原文：search with Live View）』は、既存の『ライブビュー』を使って、より直感的に周囲を探索できる機能です。地図ではなく実際の街並みの中に目的地を表示できるため、見知らぬ土地で周囲を検索する際に便利な機能です。
『ライブビュー』画面で、道路や建物に向けてスマートフォンをかざすと、周辺のATM、カフェ、スーパー、乗換駅などの情報が表示されます。各スポットの営業時間や混雑状況も表示されるほか、各店舗が提供しているサービスなどの情報も確認できます。
この機能は、特に観光客に嬉しい機能と言えそうです。観光中、急に現金が必要になったとしても、『ライブビュー検索』で近くのATMを探せば、見知らぬ土地でも迷わずに辿り着くことができます。
この機能は、ロサンゼルス、ニューヨーク、ロンドン、サンフランシスコ、パリ、東京で展開される予定です。
＜参照＞
Google The Keyword：4 new updates that make Maps look and feel more like the real world
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