これまでGoogleビジネスプロフィール内にウェブサイトを作成できる機能がありましたが、これが2024年3月1日から利用できなくなります。
本記事では、Googleビジネスプロフィールの「ウェブサイト」機能終了の概要、終了に伴い起こりうる問題や、その解決策などについて解説していきます。
Googleビジネスプロフィールのウェブサイト機能が終了へ、作成したウェブサイトも削除される
これまでGoogleは、ビジネスプロフィールの情報をもとに、シンプルなウェブサイトを作成できる機能をGoogleビジネスプロフィール利用者に提供していました。これが2024年3月1日以降、利用できなくなります* 。また、この機能で作成したウェブサイトも削除されてしまいます。
* 正確には3月1日からサイトの削除が始まり、数ヶ月の内に反映されるとのことで、削除のタイミングはGoogleビジネスプロフィールごとに異なってくる可能性があります。また、検索結果への反映(インデックス)にはさらにタイムラグが発生する可能性があります。
ただし終了後、この機能で作成したウェブサイトのURLがクリックされた場合、期間限定ですがビジネスプロフィールへリダイレクト* してくれるようです。
*リダイレクト…指定したウェブページから自動的に他のウェブページに転送されること。今回の場合、「ウェブサイト」機能で作成したウェブサイトのURLをクリックすると、そのお店・施設のビジネスプロフィールの画面へ自動的に変わる。
しかし、ビジネスプロフィールへのリダイレクトも2024年6月10日で終了し、その後は「ウェブサイトが利用不可であることを示すメッセージ」が表示されるとのこと。「ウェブサイト」機能で作成したサイトを自社の公式HPとして活用されている場合は、6月までに何らかの対応を検討したほうが良さそうです。
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今までGoogleビジネスプロフィールの「ウェブサイト」機能を使用していた場合、どうしたらいい?
今までこの機能を利用していた方向けに、ウェブサイト機能終了後にどうしたらいいのか、ケース別に紹介していきます。
作成したウェブサイトを放置してもいいのか?:ペナルティはなさそうだが、新しいウェブサイトは作ったほうがいい
Googleビジネスプロフィール ダイアモンドプロダクトエキスパートの永山氏によると、この機能で作成したウェブサイトのURLを放置していたとしても、停止リスクやペナルティはないのではないか、とのことです。
しかし、6月10日以降はリダイレクトがされなくなるので、お客様がリンクをクリックした際には「利用不可」などと表示されてしまい、不信感を与えてしまうことになるでしょう。
そもそも、永山氏によればこの機能で作成できるウェブサイトは非常に簡易的で、オーナー側で設定できる内容も限られており、基本的にはGoogleビジネスプロフィールに載っている内容を流用して作られる1ページのみのサイトです。本格的なウェブサイトと比較して得られるメリットは非常に少なく、すでに公式ホームページを持っている場合は使用する必要がないものなのだといいます。
そのため、今までこの機能を使って作成したウェブサイトを使用されていた方は、これを機に何らかのツールを使うなどして、別のウェブサイトを作成することをオススメします。
Googleは代わりのWebサイト作成ツールとしてWixなどを推奨
Googleは「ウェブサイト」機能の代替となるツールとして、Wix、Squarespace、GoDaddy、Google サイト、Shopify、WordPressといったツールを紹介しています。
例えばWixは、無料から始められるホームページ作成サービスです。多数のテンプレートがあり、簡単にホームページを作成できます。
Google Sites(グーグルサイト)はGoogleによって開発されているウェブサイト作成ツールで、こちらも無料で簡単に使えます。
詳細:https://support.google.com/sites/answer/6372878?hl=ja
GoogleビジネスプロフィールにSNSリンクなどを貼ると、停止のリスク
なお、Webサイトの代わりにInstagramやX(旧Twitter)などSNSの公式アカウントを持っているパターンもあるかと思います。
単に集客ツールとして考えるのであれば有用かと思いますが、今回終了するウェブサイトの代わりとして「GoogleビジネスプロフィールのウェブサイトURL設定欄にSNSリンクを貼る」のは、絶対にやめてください。
実はGoogleビジネスプロフィールにSNSリンク等を貼るのはガイドライン違反となっており、設定するとGoogleビジネスプロフィールが停止されたり、Googleマップへの掲載そのものが停止されたりする可能性があります。
また、地域のポータルサイトの店舗ページやOTAの予約ページなどを貼るのも、同じくガイドライン違反となっているので、注意していただければと思います。
「ウェブサイト」機能で独自のドメインを設定している場合はどうする?
また、稀なケースだとは思いますが、独自のドメインを購入し、「ウェブサイト」機能のドメインとして設定していた方もいるかもしれません。
この場合、使えなくなるのは「ウェブサイト」機能と作成したウェブサイトだけですので、ドメインをGoogleサイトなどに移管すれば全く問題ありません。
ホームページをせっかく作成するなら、Googleビジネスプロフィールでは設定できない内容を書こう
まとめとして、これを機に新たにウェブサイトを作成する方向けに、ホームページ作成の際に意識しておきたいことをお伝えします。
ずばり、ホームページ作成の際は「誰が何のために見に来ているのか」を意識して作成してください。
これは「ウェブサイト」機能で作成したサイトにも言えるのですが、Googleビジネスプロフィールと全く同じことしか載っていない状態だと、プロフィールからホームページに飛んでも同じ情報しか得られないので、お客様目線からするとあまり意味がありません。
ですので、Googleビジネスプロフィールに載せている情報とは異なる、見に来た人の行動を喚起するような内容を書いてください。例えばラーメン屋だったら店主のこだわり、駐車場がどこにあるか、など。
ホームページはビジネスプロフィールよりも詳しい情報を求められている場合が多いので、見ている人の意図を組みながら、用途を分けて活用できるとよいでしょう。