「楽天Edy」は、全国78万以上の店舗やインターネットショッピングで使える電子マネーです。利用することで楽天ポイントを貯めたり、貯めた楽天ポイントで商品やサービスを購入したりできます。
事前に現金をチャージすることによって、カードをかざすだけで支払いが済ませられるため、急いでいる時や荷物が多く手が塞がっている時もスムーズに支払いを完了できます。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響もあり、人との接触を避けながら決済を完了できるキャッシュレス決済の重要性が高まるなか、注目に値するサービスの1つであるといえるでしょう。
この記事では、楽天Edyを店舗に導入するメリットや方法、費用について詳しく解説します。
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楽天の電子マネー「楽天Edy」
楽天Edyは店頭の専用リーダーにかざすことで決済が完結するプリペイド方式の電子マネーです。
クレジットカードとは異なり、店舗は顧客に暗証番号の入力をお願いするなどの手間をなくせます。一方、ユーザーも事前に現金をチャージすることで容易に支払いを完了できます。自身で使用額も調整できるため、ユーザーは知らず知らずのうちに使い込む心配をせずに利用できます。
事前チャージで利用できる電子マネー
楽天Edyは、事前にチャージすることで、ユーザーが日々の買い物の場面で活用できる電子マネーです。
貯まった楽天ポイントもチャージして使用でき、全国にあるコンビニエンスストア、ドラッグストア、スーパーで利用できます。使用する場合、200円ごとに楽天ポイントが貯まるため、ポイントを有効活用できます。
楽天Edyにチャージできるポイントは、以下の場合を除く楽天ポイントです。
- キャンペーンなどで付与された期間限定ポイント
- JCBカード、DCカード、Oricoカードなどの提携する企業、及び楽天証券等のグループから交換したポイント
- 家族カードのEdy機能の楽天カードで、利用者が本会員ではない場合
Edy機能付き楽天カードの場合、あらかじめ楽天ポイントが貯まるように設定されていますが、そうでない場合はWeb上でポイント設定の手続きが必要になります。
申し込みページからチャージをする楽天Edyを選択し、申請した分のポイントをEdyギフトサービスで受け取れます。加盟店のほか、スマートフォンやパソコンからも受け取れ、手軽にポイントを交換できます。
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楽天Edyが使える店舗
楽天Edyが使用できる店舗は2020年9月1日時点で全国79万ヶ所以上あります。
セブンイレブン、ファミリーマート、ローソンなどのコンビニエンスストアに加え、イトーヨーカドーやサミット、マルエツなどの大手スーパー、マツモトキヨシをはじめとするドラッグストア、マクドナルドやガストなどの飲食店が加盟しており、業態は多岐に渡ります。
さらに、AmazonなどのECサイトやビックカメラなどの家電量販店、高島屋のような百貨店のほかにも、空港でも使える場合があります。
ポイントチャージ方法
楽天Edyには楽天ポイントからチャージができます。ポイントチャージができる楽天Edyはカード、グッズタイプの楽天Edyとおサイフケータイの楽天Edyです。
Webサイトからポイントチャージ申請を行った後、以下の方法でポイントを受け取ります。受け取りが完了すると残高が更新されます。
- ファミリーマートに設置されている「Famiポート」、スーパーなどにある赤いチャージ機、店頭のEdyが受け取れるパソコン、空港に設置されているANAの「国内線 自動チェックイン機」などを介して受け取る。
- 楽天Edyアプリ(Android)、Edyカード用楽天Edyアプリ(iOS)を利用してスマートフォンで受け取る。
- 楽天Edyリーダーを導入し、ユーザーが自らのパソコンから受け取る。
店舗とWebのどちらからでもチャージできるため、ユーザーがそれぞれのライフスタイルに合わせて利用できます。
店舗の楽天Edy導入のメリット
店舗がキャッシュレス決済のなかで電子マネーに位置づけられる楽天Edyを導入することによって、現金やクレジットカードによる決済とは異なる効果を期待できます。
導入を検討する際に店舗がおさえておきたい3つの利点を紹介します。
1. 店舗が負担せずにポイント施策を打てる
ユーザーが楽天Edyを使うことで発生する楽天ポイントやANAマイルをはじめとする計14社のポイントは、全て楽天Edyが負担します。
一般的に販促目的で各種ポイントを付与する場合に費用が発生します。しかし、楽天Edyにはそれがないためポイント計算も不要となり、余計な事務処理が発生しません。
さらに、楽天Edyの大きな特徴である楽天ポイントは楽天Edyの利用時だけでなく、加盟している店舗などを利用することでも貯まり、Edyに交換できます。インターネット上で受け取ったポイントを実店舗でのにも使えるので、ユーザーがポイントを柔軟に利用しやすくなっています。
2. レジでの工数削減
楽天Edyでの決済では、レジで現金を扱わずに済むため、レジでのオペレーションが激減したという実績もあります。
楽天Edyが、楽天Edyに加盟している店舗で実施した調査では、顧客が30人いた場合、現金専用レジでは18分かかったのに対し、Edy専用レジでは9分で済み、レジ処理の時間を50%削減できました。
レジ処理の効率が上がれば人件費の削減にもつなげられるため、効率の良い店舗経営が図れます。
また、楽天Edy決済が使われれば使われるほど、レジでの支払いに現金が使われなくなるため、つり銭を準備する手間や計算間違いが減らせるというメリットもあります。
3. 集客力の向上が期待できる
ユーザーが楽天Edyにチャージしたり、買い物で利用したりすることによって、楽天ポイントが貯まります。楽天ポイントは楽天Edy加盟店舗だけではなく、楽天市場でも使用できるので、大規模な商圏を形成する楽天が展開するサービスを使用する、多くのユーザーが店舗を利用したり来店を検討したりということが期待できるでしょう。
また、モバイルに特化した調査研究機関MMD研究所を運営するMMDLaboの「2020年7月スマートフォン決済(非接触)の満足度調査」の結果からは、顧客満足度も非常に高いことがわかっています。この調査は、2020年6月から7月にかけて、『楽天Edy』『モバイルSuica』『モバイルWAON』『モバイルnanaco』『QUICPay』『iD』という非接触決済サービスの利用率上位6位のサービスを主に利用する18〜69歳の男女600人を対象に行われました。調査の結果、楽天Edyが総合満足度1位となっています。
楽天が形成する商圏の規模は大きいうえに、楽天Edy自体の顧客満足度も高いため、楽天Edyへの対応は集客力の強化につながると考えられます。
楽天Edyの導入方法
ここまで、消費者が「楽天Edy」を利用するメリットと店舗側が導入するメリットについてご紹介しました。導入手順と利用開始までの工数、実際にかかる費用などについて詳しく説明していきます。
楽天Edyの導入手順
楽天Edyの正式導入には約1か月程かかります。まずは、楽天Edyのお問い合わせ窓口に希望の内容を届け出ます。
その後、所定の審査を経て導入費用一覧とEdy加盟店申込書が郵送されます。そちらを確認し、必要事項の記載と捺印をして返送すれば申し込みは完了です。申込書到着から3週間前後で端末の準備をしてもらい、端末設置会社による設置ができ次第、その日から利用可能になります。
端末設置時には操作説明をしてもらえるので、操作に関する不安も解消できます。また、設置時にEdyのステッカーや、別途ポップなども作成してもらえるので、プロモーションに関する懸念も解消できるでしょう。
なお、楽天Edy決済のデータ送信には電話回線が必要になります。申し込みの際には何を準備する必要があるか事前に確認をしておくとよいでしょう。
楽天Edyの導入費用
楽天Edyの導入費用をはじめとする加盟店手数料は、個別に見積もりをとる必要があります。スーパーマーケット、チェーン店、社員・学生食堂、ネット決済など業態によって見積もりが異なるという情報があります。
ポイントの付与や利用にかかわる費用は無料になるので余計なコストの心配をすることはなさそうです。店頭に貼られる楽天Edyのステッカーは無料で配布されます。
顧客満足度も高く利用価値のある楽天Edy
新型コロナウイルスの影響下で「キャッシュレス」という言葉が日常的に使われる昨今、顧客満足度が高く圧倒的な加盟店舗の多さを誇る楽天Edyはますますニーズが高まっていく可能性があります。
日常の買い物だけではなく、外食先や旅行先で使えるので、消費者にとっては手軽にポイント利用とポイント貯蓄ができる電子マネーとしての役割が期待されます。
店舗にとっては、人件費などのコスト削減や、レジ処理の効率化、現金の計算ミスの削減などだけではなく、ポイントを負担せずに付与できるなど店舗の経営改善に活かしやすいサービスであるといえます。
<参照>
MMD研究所:非接触決済利用上位6サービスの総合満足度1位は「楽天Edy」
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<参照>
MMDLabo:「2020年7月スマートフォン決済(非接触)の満足度調査」