EPARKは、スマートフォンや店頭に設置されたタッチパネルといった端末から、順番待ちや利用予約ができるクラウド型サービスです。2021年3月現在、会員数は3,000万人を超えるほど、人気を集めています。
本記事では、会員がサービスを利用することで付与される「EPARKポイント」の中身と、店舗側がEPARKサービスを導入してEPARKポイントを会員に付与したり、各種のキャンペーンに参加することのメリットについて詳しく解説します。
EPARKポイントとは?掲載店舗も押さえておくとよい貯め方・使い方
EPARKサービス内で使えるポイントとして、会員に人気の高いEPARKポイントについて、ここでは基本的な仕組みやポイントの貯め方、使い方について解説します。
EPARKポイントとは
EPARKポイントとは、EPARK内の各種サービスを利用したり、EPARKを通じて店舗の予約をすることで貯まるポイントです。
ポイントを貯めることで、EPARKサービス内で利用できるクーポンと交換できます。たとえば、1,500ポイント貯めた場合、同額の割引クーポンと交換ができるため、そのクーポンを使って実質1,500円の割引を受けられます。
エステや通販、テイクアウト、サロンなど、利用するサービスによってクーポン発行に必要なポイント数は異なります。また、ポイントが交換できるのはクーポンのみで、換金性はありません。
EPARKポイントがたまる流れは?
先述したように、EPARKポイントは、会員がEPARK内のサービスを利用することで貯まるシステムです。
ポイントは、EPARKを通じて店舗の予約をする、医療機関の診察券を登録する、EPARK内の店舗を利用した後で満足度の投稿をする、アンケートに回答するといったアクションをすることで付与されます。
付与されるポイントは一律ではなく、例えば「EPARKスイーツガイド」を利用してスイーツの取り寄せをした時には100ポイント、「EPARK順番待ち受付」を利用して飲食店の順番待ちの受付をした時には50ポイントなど、利用したサービスごとに付与ポイント数は決められています。
付与されたポイントには有効期限が設けられており、獲得から1年経過したポイントは失効します。
交換したクーポンの使い方
貯まったポイントをクーポンに交換する際は、まずEPARK内の専用サイトにアクセスし、その中から手持ちのポイントと照らし合わせ、交換したいクーポンを選択します。
クーポンを選択したら詳細ページに移動するため、そこで利用条件や対象店舗、そして注意事項などを確認した上で「交換する」ボタンを押します。
そしてクーポン交換が完了したら、サイト上にある「利用方法を確認」ボタンをクリックして、各サービスのページへ移動し、クーポンの利用方法の詳細を確認します。
クーポンの使い方には2種類あり、ひとつは予約時にクーポンコードを入力する方法、そしてもうひとつは会計時に店舗で提示して使う方法です。ただし、細かい利用方法はサービスごとに異なるため、事前の確認が必要です。
EPARKポイントが掲載店舗にもたらす3つのメリット
ここまでEPARKポイントの基本的な仕組みについて解説しましたが、ここからはEPARKポイントの還元システムを踏まえ、EPARKに登録して掲載店舗になることのメリットを紹介します。
1. 3,000万人越えの会員数
EPARKは、2021年3月現在すでに3000万人を超える会員を持ち、EPARK掲載店舗になることでそのスケールメリットを享受できます。
EPARKポイントは換金性がなく、交換できるのはEPARK内のクーポンだけです。そのため会員は貯まったポイントを活用しようと、そのポイントを獲得した店に限らず、クーポン割引が利用できる掲載店舗を検索します。
つまり、会員の消費がEPARK内で循環する仕組みが出来上がっているため、掲載店舗ではリピーターや新規顧客の獲得の可能性が広がります。
さらに、EPARKでは随時ポイント付与に関するキャンペーンなども実施しており、こうした活動も掲載店舗の利用促進につながっています。
2. ポイントに関連した特典が何度も利用でき、来店数の増加へ
EPARKのサービスの一つに、クーポン発行や同じ店でのクーポン割引利用に制限回数が設けられていないものがあります。
特に「EPARKビューティー」や「EPARKテイクアウト」では、予約時にポイント数を利用して直接割引が可能であるため、クーポン交換の手間が要りません。
これらのサービスは初回利用店だけでなく、2回目以降の利用店でも利用可能です。ただし、一定期間内で利用回数に制限があるほか、対象店舗は限定されています。
このサービスは同一の店舗で何度でも割引が適用されるため、リピーター獲得が促進され、店舗側にも大きなメリットがあります。
3. クーポン一覧に表示されるため、掲載店舗での予約の増加が期待できる
会員が利用店舗を検索する場合、クーポンを使わない場合にはある程度条件を絞り込んで検索をかける可能性が高いですが、クーポン利用を考えている時には、とりあえずクーポンが使える店舗を確認するでしょう。その際、サイトに掲載されているクーポン利用可能店舗をくまなくチェックすると考えられます。
そのため、クーポン一覧に自店舗の情報が掲載されることで、今まで自店舗を知らなかった会員に存在を知らせる機会になりえます。
さらに、お得にクーポンが使えるなら1度利用してみるかと動機づけにもなるため、クーポンの利用を通じて新規顧客が獲得できる可能性が高まります。
EPARKポイント付与に関する掲載店舗の手続き
EPARK会員がサービスを利用することで付与されるEPARKポイントですが、掲載店舗側でポイント付与のために必要な手続きはありません。
会員へのポイント付与は、EPARKのシステム上で実施されるため、店舗で余計な事務作業が発生するかもしれないという心配は不要です。
EPARKポイント付与のキャンペーンで掲載店舗の予約促進:幅広い業種で行われた事例3選
先述したように、EPARKはポイント付与のキャンペーンを定期的に行なっています。
ここでは掲載店舗の予約促進につながったキャンペーンについて、3つの事例を紹介します。
事例1. EPARKポイントを2.5倍付与するキャンペーンによるテイクアウトの促進
EPARK内は業種ごとにカテゴライズされていますが、その中のひとつ「EPARKテイクアウト」では、2020年10月から2021年3月までの期間限定で、EPARKテイクアウトを通じて予約を行い、さらに満足度アンケートに回答した会員を対象に、通常のポイントが2.5倍になるキャンペーンを実施しています。
通常はテイクアウト注文で100ポイント、満足度評価で20ポイントの計120ポイントが獲得できますが、キャンペーン期間中はテイクアウト注文のポイントが2倍、満足度評価のポイントが5倍になり、合計で300ポイント獲得できます。
こうしたキャンペーンは会員の利用促進につながるだけではなく、満足度評価が数多く集まれば店舗サービスの改善にもつながるため、会員だけではなく店舗サイドも得るメリットが大きいキャンペーンになっています。
事例2. EPARKクリニック・病院によるワクチン接種の促進
2020年の秋は、新型コロナウイルスとインフルエンザの同時流行が懸念されましたが、「EPARKクリニック・病院」ではでインフルエンザ予防接種の「ネット受付」を推進するため、受付対象期間限定(2020年10月1日~2021年3月31日)で、「EPARK補助」でのポイント付与を行なっています。
EPARK補助とは、EPARKクリニック・病院の専用サイトから予約や受診を行うと、インフルエンザを含むワクチン接種や健康診断などの自由診療の利用に対して、EPARKポイント200Pの付与で補助する仕組みです。
医療機関の受診やワクチン接種の予約をWeb上で行えば、待ち時間の削減や待合室での「密」を避けられるため、新型コロナウイルスに限らず、あらゆる感染症の感染リスクを低下させることにつながります。
また、行政から補助が出る年齢層を除き、インフルエンザワクチンは自由診療枠のため費用がかさみます。そこでポイント付与という形で補助が出ることで利用の促進につながり、感染症予防と共に掲載クリニック・病院の利用者の増加につながります。
事例3. クレジットカード入会によるポイントの付与
EPARKには、エポスカードと提携したクレジットカード「EPARKエポスカード」があります。このEPARKエポスカードに入会すると、入会ポイントとしてEPARKポイントが4,000P付与されることに加え、アンケートに答えると「くら寿司」で使える1000円分の食事券がプレゼントされます。
さらに、このカードをEPARK内で利用すると初回連携ポイントとして1,000ポイントが付与され、さらにカード利用金額×0.5%分のポイントが付与されます。
こうした特典の付与は、連携クレジットカード会社とEPARKサービスだけではなく、EPARK内のサービスの利用に対する会員のハードルを下げる効果があるため、掲載店舗にとってもメリットがあります。
EPARKポイント付与で掲載店舗の売上に貢献
EPARKでは、EPARKポイントの付与により会員がポイントをクーポンに交換し、そのクーポンをまたEPARKのサービスで利用することで、消費がEPARKの中で循環される仕組みになっています。そのため掲載店舗にとっては新規顧客だけではなく、リピーター客の獲得にも効果的です。
さらにEPARKの場合、会員は店舗の予約だけでもポイントが獲得できるため、店舗利用に際して予約率が高まります。そして、予約をキャンセルした場合にはポイントも獲得できないため、現在多くの飲食店を悩ませている「ノーショー」といわれる、予約のドタキャンや無断キャンセルのリスクも軽減できます。
このようにEPARKのサービスは会員だけではなく、掲載店舗の売上アップや利用の促進にも効果が高いため、活用を検討したいサービスの一つといえます。
口コミラボ 最新版MEOまとめ【24年9月・10月版 Googleマップ・MEOまとめ】
そこで口コミラボでは、MEO・口コミマーケティングに役立つ最新ニュースをまとめた「Googleマップ・MEO最新情報まとめ」を毎月発行しています。
本記事では、主に2024年9月・10月の情報をまとめたレポートのダイジェストをお届けします。
※ここでの「MEO」とは、Google上の店舗・施設情報の露出回数を増やしたり、来店行動につなげたりすることで、Google経由の集客を最大化させる施策を指します。
※『口コミアカデミー 』にご登録いただくと、レポートの全容を無料でご確認いただけます。
詳しくはこちらをご覧ください。
→「ポリシー違反によるビジネスプロフィールの制限」が明文化 ほか【2024年9月・10月版 Googleマップ・MEOまとめ】
<参照>
EPARKポイント 公式サイト:EPARKポイントとは
EPARK 公式サイト:会員数3,000万人突破記念!キャンペーン
EPARKテイクアウト:ご注文と満足度チェックでポイント2.5倍GET!
EPARKタウン:EPARKエポスカードについて
PR TIMES:「EPARKクリニック・病院」は10月1日より開始の「EPARK補助」でインフルエンザ予防接種の「ネット受付」推進