東京オリンピック・パラリンピックの開催がいよいよ今年となり、人々の中で英語への関心が高まっていることが考えられます。
こうした背景から、英語教室の需要が高まることが予想されますが、大手競合他社に顧客が流れてしまうことが懸念されます。
この記事では、自社への集客を増やすため、より効率的に集客をするための生徒募集時のコツや、顧客ターゲットの選定方法等について紹介します。
英語教室で生徒募集をするときに気を付けるべきこと
英語教室で生徒を募集するときに注意すべき項目や注意事項についてご紹介します。
これらの知識を得ることで、より集客効率の向上が期待されます。
ターゲットの選定
英語教室では、顧客のターゲットによって授業内容が大きく異なります。
ターゲット選択のポイントとして、まず年代が挙げられます。
- 子ども
- 中高生
- ビジネス
- 主婦
- シニア
など、それぞれに合った事業展開が重要となります。
次に挙げられるポイントとして、授業内容があります。
英会話を中心に教えるのか、また文法等を含めた英語全般を教えるのか、さらに、どのレベルまでできるようになりたい人かによって、ターゲットに変化が生まれます。
なぜターゲットが決まっていることが大事なのか
例として、子ども向けの場合と、ビジネスマン向けの英語教室を比較します。
子ども向けの英会話教室の場合、選定のポイントとして近所での評判がかなりのウェイトを占めている場合が多くあります。
また家から近く、通わせやすい立地であることも選定のポイントとして挙げられます。
一方、ビジネスマン向けの英会話教室の場合、商談用など仕事で実践的に活用できる英語力を身に着けたいという要望が多い傾向にあります。
このように、ターゲットによって求められている内容が大きく異なるため、集客方法もターゲットに合った方法をとる必要があります。
集客のためのポイント
ターゲットを明確に決定することの重要性について紹介しました。
では、既に明確なターゲットが決定している場合には、どのような事業展開をすれば良いのでしょうか。
独自性や差別化をはかる
競合他社との比較を図るため、他社にない独自の取り組みをアピールすることで差別化が期待できます。
近所で人気の競合他社と比較し、そこにない強みになりそうな点を前面に押し出すことは効果的であると考えられます。
また、競合他社が手を出していないニッチな面を攻めるのも良いかもしれません。
例えば、少人数性のクラスを想定した場合、生徒数が少ないからこそ各生徒における苦手の把握や一人ひとりに合った指導ができます。
大人数の教室と比較した場合、これらを強みとして押し出すことができるでしょう。
ターゲットに即したプランを作る
ターゲットが絞れたとしても、そのニーズに合った事業プランでなければあまり意味がありません。
プランを作成するにあたって、指導回数、内容、および金額等を顧客にわかりやすく提示することが大切となります。
プランを考える際に、身近な人物を1人思い浮かべて作成するとよいといわれます。
誰にでも当てはまるような平均的なプランを作成することで、どこにでもあるようなプランが完成してしまう事態が発生することが、実際には多くあるからです。
プランの想定ターゲットを1人に絞ることで、その人物と似たニーズをもつ顧客を集めることが可能であると考えられます。
集客のコツを方法別に解説
ここからは、より効率的な集客をするためのノウハウについて紹介します。
方法別に紹介するため、ターゲット層や経営体制に合った戦略を見出せるのではないかと考えられます。
ホームページの制作
英会話教室が集客を考える場合、まず思いつくのはホームページを作ってそこからお客様を獲得することでしょう。
ホームページを作成するメリットとしては、一度完成すれば、その後はほとんど情報の更新や一から内容を考えるといった作業の必要が少なく済み継続して宣伝効果を得られることです。
一方で、サーバーやドメイン代などの初期投資が必要であることや、ホームページを運営するための知識や技術が必要となるため素人にとっては難しいと感じることが、デメリットとして挙げられます。また、ホームページを作成する際、SEO施策が鍵となります。
SEOとは「Search Engine Optimization」の略であり検索エンジン最適化と訳されることから、Googleなどで検索をした際に検索結果で上位表示をさせるための施策となります。
検索をした際に上位表示されることでホームページが見られやすくなり、検索からの集客を考えるのであればSEO対策を行うことは必須といえるでしょう。
英語教室を探す際には、「英語教室+市区町村名」または「英語スクール+市区町村名」というように見込客が住んでいる地域の名前を入れて検索されることが多いとされます。
これらのキーワードを含むホームページを作成することで、検索結果上でそのエリアに住んでいる人がホームページを見つけやすくなることから、顧客の目に留まりやすくなることが予想されます。
SNSの利用
最近ではSNSを使って集客する英会話教室も増えてきています。
FacebookやTwitter、YouTube等のSNSを活用するメリットとして、情報発信の迅速性や、無料で誰でも利用でき、さらに拡散性が高い点が挙げられます。
ICT総研が行った「2018年度 SNS利用動向に関する調査」によれば、日本のSNSの利用者は、1か月平均で約26万人増加しており、2018年の年間純増者数が307万人となる見込みです。
SNS利用者は、10代から20代の若年層が多くを占めていました。
しかし、近年SNSの利用が当たり前である時代になっており、40代から60代以上の年齢層にも普及が拡大しています。
そのため、どのようなターゲット層であってもSNSの活用は効果的だと考えられます。
ポスティング
Web上やSNSでの集客が主流となった今でも、ポスティングでの集客は特に地域密着型の教室の場合、効果が見込めます。
新聞の折り込みチラシやポスティングをした場合、配布したその日に申し込みや問い合わせの連絡が入ることも期待できます。
地域密着型の教室であれば、より高い効果があると考えられます。
ターゲット層がよく利用する路上でビラ配りをすることも、有効的な集客方法となるでしょう。
このように、ポスティングは、特定の地域での集客や直接配布することによる手にとり見てもらう確率が高いことが、メリットとして挙げられます。
一方で、1日あたりの配布部数に限りがあることや、路上配布やポスティングによってクレームがくる可能性があることが、デメリットとして挙げられます。
教室の強みを活かした方法で集客をすることが大切
競合他社と比較した場合に、顧客がよりメリットを感じられるプランを作成することで、他社との差別化を図ることができると考えられます。
また、ターゲット層を絞ることで、授業内容の改善ができるでしょう。
これらを踏まえた上で、ターゲット層に合わせて各媒体を利用した宣伝をすることにより、さらに集客効果の増加が期待できます。
大手競合他社に顧客が流れにくい集客の方法に近づけるためにも、教室の強みを活かした戦略を立てることが重要であると考えられます。
<参照>
ICT総研:2018年度 SNS利用動向に関する調査
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