コロナ禍における外出や店舗営業自粛などを受け、実店舗での集客からオンラインショップでの集客に比重を置く事業者が増えています。顧客と直接コミュニケーションが取れず、営業力が売りであった店舗にとっては苦戦するかもしれません。
今回は家電販売サイト「ECカレント」を参考に、オンライン販売で享受できるメリットや効果的な販売方法を解説します。リアル店舗と異なる視点から、オンラインショップ事業を活性化させるポイントについても整理します。
ECカレントとは?
ECカレントは、家電を中心に多数商品を扱うECサイトです。アフターフォローも充実しており、運営するストリームは2021年1月期の決算で、前期比で大幅な増益を記録しました。
ECカレントが晩梅する商品ジャンルや、サイトの特徴、同ネットショップの出店先について説明します。
オンラインの家電量販店
ECカレントはストリームが運営する通販サイトで、テレビ、オーディオなどのAV家電から、カメラやパソコンや周辺機器といった情報家電、エアコンや冷蔵庫などの生活家電まで幅広く揃い、約80,000点もの商品を展開しています。
梅雨時期であれば、室内の湿度を下げて快適に過ごすための除湿器やサーキュレーター、布団乾燥機に至るまで購入でき、季節やライフイベントに合わせて一式揃うほどの豊富なラインナップです。
<参照>ECカレントってどんなお店?
ECカレントの出店先
ECカレントは自社サイトでの販売以外にも、楽天市場やAmazon、価格コム、Yahoo!ショッピング、PayPayモールといった主要ECモールに出店して商品を販売しています。
出店歴が長いと、そのサイトを利用するユーザーからの口コミの蓄積により新規ユーザーからも信頼されやすくなりますが、ECカレントもそうした店舗の一つです。
ECカレントの特徴
家電ならではの各種保証を設け、満足度の高いサービスを実現しています。長期保証や交換、大型家電製品配送時の設置など充実したアフターフォローで、一人暮らしや女性でも安心して購入できます。
通常のメーカー保証では期間が1年と短期ですが、ECカレントではさらに2~4年間延長でき、最大5年間、無償で修理が可能です。
購入時にオプションとして延長保証を選択でき、商品代金(税込)の5%が原則かかります。
また、商品ごとに、5段階評価とコメントで購入者のレビューをチェックできます。投稿には無料会員登録とニックネームの設定などが必要です。
ECカレントから学ぶ、オンライン店舗で支持される3つのポイント
ECカレントは、代表的なオンラインショッピングサイトに多数出店していますが、いずれも購入者の評判が良く、オンライン店舗の1つのモデルとして参考になります。
オンラインで人気を集めるための、ECカレントの戦略について紹介します。
ポイント1. 料金を安くして差別化
人気の理由として、安い価格で販売し、他社サイトと差別化を図っている点が挙げられます。
ECカレントで購入したユーザーの多くが、料金が安いことについて口コミで言及しています。こういったユーザーは実店舗や他サイトなどと比較した上で安いと感じている可能性が高く、競合に対し安さが強みであると言えます。
価格コムなどで公表される最安ランキングでも常に上位に食い込み、ユーザーの注目を集める存在です。
ポイント2. 発送などの対応は迅速に
オンラインで購入後、配送が速いこともユーザーにとって重要事項です。ECカレントでは、在庫商品であれば最速翌日お届けとなり、生活必需品の購入や突然の故障による買い替えなど急を要する場合でも便利です。
不在時を避けるために配達日や時間帯の指定もでき、出荷後は配送状況を確認できます。可能な限りタイムラグなく顧客の手元に届け、ユーザーのニーズに寄り添ったサービスを提供しています。
ポイント3. 丁寧に梱包して満足度を上げる
家電には精密機器などデリケートな商品も多くあり、梱包状態が良くないと発送中に壊れてしまうリスクがあります。
家電だけでなく、食品や装飾品でも同様の懸念があり、また衣類のように壊れ物でない場合でも
ECカレントで発注した商品については、箱の中で商品が動かないように固定したり、衝撃が商品に響きにくくするなど丁寧な梱包が施されています。
こういった細かい気配りは商品の状態維持という目的を達成するだけでなく、ユーザーの受ける印象にも大きく関わってくるため、オンラインでの販売で大切です。
EC店舗を展開する3つの方法
オンラインショップの中で、ECカレントはなぜ評判がいいのか解説してきましたが、実際にEC店舗を展開する方法はいくつかあります。
リリース後、商品の追加やキャンペーン告知など頻繁に更新が必要になることを加味して、カスタマイズ性や費用面などの軸で、それぞれのメリットとデメリットを理解して選択すると失敗しません。
1. 自分でECサイトを構築する
自社のブランディングや戦略に合わせてECサイトを作り込みたい場合は、内製で開発することを提案します。決められたフォーマットなどが無く自由に作れるため、理想の形で構築できます。
サイトの使いやすさやデザイン性などで、競合のサイトよりも付加価値を生み出せます。
一方で、開発や運営にかかるコストと労力が必要になり、トラブル時も自社で迅速に解決することになるため、費用面や稼働面に余裕が無いと厳しい方法です。
関連記事ECサイトで効率よく販促する方法と実践例
2. AmazonなどECモールに出店
すでに商品受注から配送まで一連のシステムが確立されている、Amazonなどの大手ECモールに出店するのも1つの方法です。仮に自社の知名度が高くなくても、多数のユーザーに商品を閲覧してもらえるという利点があります。
また、ユーザーは使い慣れたサイトから注文するため、届け先住所やカード情報の誤登録なども防げます。
出店の場合は、登録料や販売手数料が必要となります。
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3. BASEやSTORESを利用
ECサイト開設実績を4年連続No.1を誇るサービス「BASE」は、サイト構築の知識が不要なので初心者にお薦めです。
ナビゲーションに沿って操作していくだけで簡単に開設でき、デザインの自由度もあります。類似サービスの多くは初期費用や月額費用がかかるのに対し、BASEはこのような費用が一切かからず、売り上げに応じて手数料が発生する仕組みです。
大手ECサイトと比べ、利用者の年齢層が狭かったり利用頻度が少ない可能性はありますが、手軽さが魅力です。
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ECカレントからオンラインショップを人気にするためのポイントを学ぶ
ECサイトを開設する方法は複数あり、自社のリソースに合わせて選択できます。ECサイトでは、自社の魅力的な商品を、潜在顧客や顕在顧客が認知し購入しやすくすることが重要です。
オンラインでは価格の比較がしやすいこともあり、商品ラインナップや価格設定、キャンペーン情報などはリアルタイムに更新していくことが消費者の購入の意思決定を左右します。サイト構築後の運用も視野に入れて最適な方法を選ぶとよいでしょう。
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