PIcksは、飲食店テイクアウトの事前注文・決済サービスです。新型コロナウイルス下でのデリバリーや中食への需要の高まりに伴い、事業者からも注目を集めています。
現在はデリバリーも含め、飲食店のテイクアウトに関してさまざまなサービスが台頭しています。それぞれに特徴があり、どのサービスを選択するかがマーケティング戦略として重要になります。
この記事ではPicksのメリットや導入方法について解説します。
Picksとは
Picksは株式会社DIRIGIOが運営する飲食店のテイクアウトの事前注文・決済サービスです。2018年の5月にアプリがリリースされて以来、支持を集めてきました。
テイクアウトに関するユーザー・飲食店側双方へのソリューションとしてサービスがデザインされており、その利便性が広く受け入れられています。
元々はテイクアウト需要への高まりを見込んで立ち上げられましたが、現在は新型コロナウイルス以降の需要を取り込んで、導入店舗数を伸ばしています。
事前決済でスムーズなテイクアウト
Picksの大きな特徴は、スマートフォン上で注文や決済が完結することです。
ユーザーはスマートフォンの専用アプリから導入店の情報を探し、好きなメニューを注文します。
代金の支払いはアプリ内からキャッシュレスで済ませることができます。
支払いが完了したら、あとは指定時間にお店に料理を取りにいくだけです。事前に決済まで完了しているため、会計での混雑を防ぐ事ができます。
拡大する中食市場や新型コロナウイルスに伴うテイクアウト需要に対応
Picksは2018年、拡大する中食市場に向けてのソリューションとして、株式会社DIRIGIOによって立ち上げられました。
高齢者や単身世帯、共働き世帯の増加などを背景にしたライフスタイルの変化により、テイクアウトの需要は年々高まっています。また2019年10月には消費増税にともなうテイクアウトの軽減税率適用などもあり、中食の市場は拡大を続けています。
また現在は新型コロナウイルスの影響でユーザーの外食へのハードルは高くなっており、テイクアウト・中食への需要は急伸しています。
テイクアウトには新規参入の費用や待ちスペースの確保などの店舗側の導入におけるハードルの問題や、持ち帰り可否の情報へのアクセス、店舗で待たされる時間等のユーザー側の不便など、改善すべき課題もあります。
それらの需要の高まりと課題の解決に向けて、PIcksがリリースされました。
そんな中でPicksは同じくテイクアウトサービスを運営する2社と共同で宣言を出し、テイクアウトを行う飲食店の認知向上を支援する取り組みを行っています。
また、販売にかかる店舗側の手数料を2020年9月まで期間限定で無料にするなどの取り組みを行い、加盟店舗数を増やしています。
Picksを導入する4つのメリット
Picksを導入することで、ユーザーの利便性や店舗の負担軽減などさまざまなメリットがあります。
ここではPicksの導入がどのような利便性をもたらすかについて紹介します。
1. 顧客の待ち時間をなくせる
テイクアウトを実施している人気店では、料理の出来上がり待ちや支払い待ちで行列が出来てしまうことがあります。
調理に時間がかかる料理を提供する店ほど、並ぶストレスを顧客に与えてしまい、販売機会を失うリスクも大きくなると考えられます。
また、店の前に人がたくさん集まってしまう状況は新型コロナウイルス禍の昨今では避けたくもあります。
Picksを導入すれば、事前注文と決済により顧客に店の前で待ってもらう必要がないため、行列を解消しオンタイムに料理を提供することができます。
顧客の待ち時間を減らすことは、消費者の利便性を高め、店舗にとっては新たな販売機会も生まれます。
2. 売上増加、集客力の強化が期待できる
消費者の側から見ると、その店がテイクアウトをしているかどうかという情報は意外と見えにくく、どこを探せばいいのかわからないことがあります。
電話をかけて問い合わせるのはハードルが高く、店舗のウェブサイトに情報を出していても、消費者が能動的に探してくれるとは限りません。
Picksのユーザー向けアプリでは、位置情報から周辺のテイクアウト対応店が表示されます。テイクアウトを利用したいと思っているユーザーに気づいてもらいやすいので、これまでテイクアウトしていることを認知していなかった潜在的な顧客に、ダイレクトにアプローチすることができます。
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3. テイクアウトの運用がスムーズにこなせる
テイクアウトの運用には広告や注文の受付や作業時間の管理、テイクアウト料金での決済など、さまざまなオペレーション上の負担が伴います。オペレーションが増えればアルバイトなどへの教育コストもかかり、ミスも起こりやすくなります。
Picksを使えば広告や注文受付のオペレーションをスマホアプリから運用できるようになります。操作も簡単で、負担は大きくありません。決済に関しても注文時にアプリから行われるので、店舗側のオペレーションには影響しません。
4. コストをかけずにテイクアウトが導入できる
仮に自社でテイクアウト用の注文サイトやアプリを用意するとなると多額の初期費用が必要となりますし、管理にも人手がかかります。
Picksには初期登録費用や機材の導入費用などのコストはかかりません(2020年10月現在)。利用にかかるコストは、注文に伴う手数料だけです。
Picksの導入・使用方法から注意点まで紹介
Picksの導入に難しい点はありませんが、導入・運用にあたって気をつけるポイントがあります。
ここでは、Picksの導入手順と使用方法、およびその注意点を挙げていきます。
Picksの導入方法
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Web申し込み
Picksの事業者向けページからWeb申し込みを選択し、申込フォームから必要な情報を入力します。入力にかかる時間は5分〜10分ほどです。 -
審査
導入可能かどうかの審査があり、結果がメールで通知されます。審査は最短2日間で終了します。 -
メニューの登録
審査が通ればアプリに事業者としてログインできるようになります。審査メールに記載された手順にしたがってログインし、販売するメニューや価格を登録します。 -
キット配送
Picksの説明書や店舗用ステッカーなどが入ったキットが送付されてるので、指示に従い準備します。 -
注文受付開始
ここまでの作業で、注文を受け付けることができるようになります。
Picksの使用方法
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注文の受付
顧客からの注文が入ると、自動電話とアプリへの通知が行われます。 -
調理開始
顧客へのお渡し時間に注意し、時間内に調理を完了します。 -
顧客への通知
料理が完成したら、アプリから「調理完了」のボタンをタップし顧客に通知します。 -
料理の受け渡し
受け取りに来た顧客に料理を渡し、アプリから「お渡し完了」をタップし、完了となります。
Picks導入の際の3つの注意点
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利用手数料には2種類のプランがある
Picksの利用料金には2種類のプランがあります。月額固定費5,000円+商品売上の3%+手数料を支払う「使い放題プラン」と、固定費はかからないが商品売上の10%+手数料を支払う「従量課金プラン」です。
テイクアウト売上が一定数見込めるのであれば使い放題プランが割安ですが、小規模店舗でテイクアウト売上がそれほど見込めない場合には従量課金プランの方が負担が少ない場合もあります。プランは1年契約なので、店舗の状況に合っているのはどちらのプランかを慎重に選ぶ必要があります。 -
店舗アプリの対応機種はiPadまたはiPhoneのみ
ユーザーアプリはiOS、Androidの両方のOS端末に対応していますが、店舗アプリは2020年10月現在iOSのみの対応で、Android端末には対応していません。導入にはiPhoneやiPadなどのiOS端末が必要になります。 -
売上の振り込みは月末締め、翌月末払い
売上の振り込みは月末締めで計算し、支払いは翌月末です。支払いのキャッシュフローに問題がないように管理が必要です。
簡単にテイクアウトサービスを導入できるPicks
Picksの大きな特徴は導入までの費用的・時間的なハードルが低く、手軽に開始できることです。
また導入がそのままテイクアウトサービスの周知につながる点は大きな魅力です。
テイクアウトを始めたいが何をすればわからないお店や、現状のテイクアウトのオペレーションに課題を抱えているお店などに向いています。
導入にあたっては他のテイクアウトサービスとも比較検討した上で、自身の店に最適なプラットフォームを選定することが大切です。
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