店舗での販売を促進するイベントにはSNSやWeb媒体での広告、商品のサンプル配布、会場を利用した展示会など、さまざまなものがあります。
本記事では、販売促進につながるイベントの種類、集客を成功させるポイント5つ、アイデアと成功事例を紹介します。
販売促進イベントにはどんなものがある?
ここからは、販売促進イベントの種類と目的について一般的なものを紹介します。
販促イベントの種類や目的
販促イベントとは、会社や店舗の商品の販売を促進するためのイベントです。
販促イベントといっても、その種類や目的は様々です。どんな商品をどのような人たちに売りたいのかによって、最適な販促イベントは異なります。
まずここでは、販促イベントの種類や目的について、一般的なものを見てみましょう。
1. 商品プロモーション
商品プロモーションとは、商品自体の知名度を高めるために宣伝することです。商品の存在とその特徴を知ってもらい、購入につなげます。サンプルの配布や試食会、試写会などの体験活動などがこれに該当します。
2. 商品即売会
商品即売会とは、会場を用意して商品を展示し、その場で販売できるイベントのことです。一般的には物産展やメーカーの実演販売、絵画展、フリーマーケット、コミックマーケットなどがあげられます。他にも最新技術や新商品を発表する東京モーターショーや東京ゲームショウなども含まれます。
特徴としては、気に入った商品があればすぐに予約購入ができるので、商品PRだけでなく新規顧客の獲得も狙えます。
3. BtoB(法人向け)商談展
BtoB(法人向け)商談展とは、企業に向けて商品イベントをすることです。企業を顧客としている場合には、このようなイベント形態が有効です。
一般的には見本市や商品展示会、産業交流会などがあげられ、参加企業は契約につながるようにプレゼンテーション等をします。
このBtoB(法人向け)商談展では、見込み顧客の名刺を獲得することと商談を進められるといったメリットもあります。
4. プライベートショー
プライベートショーとは、企業が単独で開催するイベントのことで招待した顧客だけが参加できる販売促進イベントです。一般には公開されないため、既存顧客や条件を満たした企業、声をかけた企業などが参加できるクローズドなイベントです。
参加者を限定すると、商品やサービスを紹介するコミュニケーションの時間がたっぷり取れるので、参加者との関係をより深く築くことが可能です。
商品のプロモーションだけでなく、顧客との信頼関係を深めることも大きな目的とする場合は、このイベント形態を取るのが有効でしょう。
販促イベントを成功させる5つのポイント
販売促進イベントを成功させるためのポイント5つを紹介します。本記事で紹介するポイントを参考に事前準備を徹底することで、イベントの成功率を高められるでしょう。1. 商品・サービスの魅力を再確認する
まずは認知度を高めたい商品の訴求ポイントを再確認する必要があります。商品の魅力を自分自身が知らなければ、競合他社の商品と何が違うのか、顧客に与えられるメリットが何かを把握せずに販売促進イベントを計画することになります。商品を分析することで適切なターゲット設定や販売促進イベントの計画が立てられます。
2. 目的を明確にする
本記事の前半で紹介したように、販売促進イベントにはさまざまな種類があり、目的ごとに手段を選択しなければなりません。適切な形式を選択するためにも商品やサービスを誰に向けてアピールしたいのか、認知度を高めるだけでいいのかなど、目的をはっきりさせる必要があります。
たとえば、商品の認知度向上を重要視するのであれば商品プロモーションが適切であり、購入に繋げたいのであれば実演販売や商品即売会が適切と判断できます。
3. ターゲットを明確にする
目的が明確になったら集客したいターゲットを決めます。ターゲットによってイベントを開催する場所やPR手段が異なるためです。たとえば、若者をターゲットにするのであれば、PRにはSNSを活用したりするといった方法が効果的になります。また、ターゲットの年齢や性別などの属性まで設定すると、ターゲットに好まれるような展示ブースやチラシなどをデザインを絞れます。
このように、ターゲットをまず明確にすることが、適切な宣伝方法の実施につながります。
4. イベントに適した会場を決める
目的とターゲット設定をもとに開催するイベントの内容と手段を決めたあとは、開催するイベントの規模感や個人ブースの大きさ、見込み参加者数を予測して会場を探します。会場内部だけでなく、交通アクセスの環境や駐車場の有無、周辺環境なども考慮したい場合は、条件項目を洗い出してから探すと効率的です。
個人で会場を探すのが難しければ、会場探しのサービスやレンタルスペースまとめサイトなどを活用しましょう。
5. 適切な手段で告知・集客をする
イベント開催に必要なことが決まったら、適切な告知手段で参加者を集めましょう。集客活動によってどれだけ参加者が集まるかも販売促進イベントの成功に影響します。周辺地域の顧客を集めたければダイレクトメッセージやポスター掲載、チラシの配布などが効果的です。また、オンライン上で集客をするにはSNSやメールマガジン、イベント告知サイトなどが考えられます。
特にイベント告知サイトには、無料でイベントを宣伝してくれるサイトや、さまざまなメディアに向けてイベント情報を配信してくれるサービスなど効率的に宣伝できるサービスがあります。
販促イベントのアイデア・事例
ここでは、面白いアイデアで販売促進イベントを成功させた事例や、販売促進のアイデアが得られるイベントを紹介します。NIKEの店舗プロモーション
中国のNIKEでは、VRゲームを活用した販売促進イベントをショッピングモールで開催した事例があります。参加者にアバターを作成してもらい、NIKEのシューズを履いてランニングを体験できます。万里の長城や富士山、自由の女神などの観光地を巡るランニング要素と、障害物を避けたりアイテムをゲットするゲーム要素を楽しめます。
体験後にはプレイ動画をSNSでシェアできるようにプレゼントし、SNSの拡散性に期待してさらに顧客を集めています。
この販売促進イベントでは、顧客は「商品の履き心地」「ランニングの楽しさ」「最新技術」などを体験できます。
佐賀県のユニークなイベント
佐賀県の地方創生プロジェクト「サガプライズ」では、さまざまな企業とブランドが協力して地域活性化を目的に販売促進イベントを開催しています。
サガプライズはユニークなイベントを開催する特徴があり、過去に「Splatoon(スプラトゥーン)」や「ストリートファイターII」などのゲーム作品ともコラボしています。
人気のゲームとコラボすることで、佐賀県に興味がある顧客や地元民、ゲームのファンなど、幅広い顧客層にアプローチできます。
また、佐賀県の温泉湯豆腐をPRしたイベントでは、結果として、実施エリアで1万人以上の集客を達成しました。
イベントツールウエストジャパン2021
販売促進のアイデアを入手するために、大規模な販売促進イベントに参加するのも一つの手段です。たとえば、2021年に2日間で開催された「イベントツールウエストジャパン」という、大型の遊具から集客ツールなどが集まる関西唯一のビジネスショーがあります。
出展企業は施工、レンタル、装飾、音響、映像、企画など、60社以上の幅広い企業が参加します。
同様に参加者はイベント主催団体、広告会社、自治体、商業施設など幅広く、ビジネスのマッチング場として人気のあるイベントです。
販促イベントにはアイデアが大切
販売促進イベントの企画には5つのポイントを参考に、顧客が魅力的に感じるようなアイデアで心を掴む必要があります。また、イベントの計画から実施まで顧客目線を忘れずに考えなければ、目的とターゲットから外れてしまう可能性があります。
本記事で紹介した成功例以外にも競合他社が実施している販売促進イベントを参考にするのも良いでしょう。企画の段階からアイデアにオリジナル要素を盛りこむことで、顧客を取り込む販売促進イベントとなります。
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