独立してバーを開業するには、資金の準備や物件探し、資格取得や各種届出の提出など、やらなければいけないことがたくさんあります。
また、資金はどのくらい必要なのかや、どのような資格や届出が必要なのかわからない、どうすれば効率よく準備ができるのか悩む事業者も多いでしょう。
そこで今回は、バー開業に必要な資金・資格・モノ・失敗事例や成功の秘訣について紹介します。
バー開業に必要な資金の額、資格は?
バー開業にはどのくらいの資金が必要なのか、また資格は必要なのかについて解説します。バー開業に必要な資金
バーを開業するための資金は、開業をするための初期費用と開業後の運転資金の2種類に分けることができます。初期費用をみていくと、一般的には500万円から700万円必要と言われており、そのなかでも大きく割合を占めるのが物件の取得・改装費用です。
賃貸であれば毎月の家賃が発生しますが、そのほかに保証金や不動産仲介料などが必要となります。保証金は家賃の6か月程度が相場といわれているので、家賃20万円の物件であれば120万円が保証金の目安となります。
次に、オープンしたばかりの時期は経営が不安定になることが予想されるため、開業後の運転資金として数ヶ月間は赤字が続いても大丈夫なような金額を準備します。
一般的にバーの開業時の運転資金は、250万円から500万円程度が目安といわれています。
このように初期費用と運転資金を合わせると、バー開業には750万円から1200万円程度準備する必要があるということがわかります。
バー開業に必要な資格
バー開業に必須となる資格は「食品衛生責任者」「食品営業許可証」の2種類です。「食品衛生責任者」は食品衛生協会の講座を受講することで取得でき、取得後に保健所へ届け出ます。また「食品営業許可証」は店舗が完成する10日から2週間前までに保健所への届け出が必要となります。
店舗により必要な資格
先ほど解説した食品衛生責任者と食品営業許可証のほかにも店舗によっては必要となる資格もあります。店舗や建物全体の収容人数が30人以上の場合「防火管理者選任届」の提出、バーの営業時間が午前0時超える場合は「深夜酒類提供飲食店営業開始届出書」を管轄の警察署の生活安全課に届け出る必要があります。
何がダメだった?バー開業の前に知っておきたい失敗談
ここまでバー開業に必要な資金と資格について解説してきましたが、次はバーの経営で実際にあった失敗談について紹介します。経営失敗談
安定的に利益を出し続けるには、常連客の確保が重要です。オープン当初の客入りが良い時期に来店してくれた顧客に、いかに常連客になってもらうかがポイントです。オープンから数ヶ月すると客入りが悪くなってしまうこともありますが、客の流れには波があるものなので、焦って広告費や宣伝費に資金を費やすことのないように、資金を蓄えておくことが重要です。
失敗するバーの特徴
バーを経営するうえで経費削減は重要ですが、そこを追求しすぎてしまわないように注意が必要です。例えば材料費を抑えすぎて料理の質が落ちてしまったり、人件費をを削減して料理の提供が遅くなるなど、接客の質が低下する可能性があります。顧客へのサービスの低下は集客に大きく影響が出てしまうので、コストとサービスの質のバランスをとることが大切です。
また、従業員に任せきりになることも、失敗するバーの特徴の代表例です。経営者と雇われている従業員では、集客を行う本気度に差が出てしまうものです。
1店舗目の経営がうまくいっていると店舗を増やしたいと考えることも多いですが、そんなときはもう一度冷静に考え、店舗を増やすべきなのか一つの店舗を拡大するべきなのかしっかりと判断することが重要と言えるでしょう。
バーの経営に成功する秘訣
バーの経営を成功させるには新規客の開拓を行いつつ、リピーターを作ることが最も重要です。口コミサイトやSNSは、来店してくれた顧客がさらに店舗の情報を拡散してくれるので新規客を増やす有効な手段です。
また、来店してくれた顧客が再び来店したいと思うような接客やサービスの提供を常に心がけることが重要と言えるでしょう。
いよいよバー開業!集客方法は?
ここまではバー経営の失敗談について解説してきました。次はバー経営で使える集客方法について解説します。口コミサイトを使った集客
食べログやホットペッパー、Rettyグルメ、ぐるなびなど飲食店の口コミサイトは数多くありますが、これらを活用することで集客力アップにつなげることができます。口コミサイトは、顧客が自ら好みの店舗を探して来店するので、リピーターにつなげやすいという特徴もあります。
店舗の特徴や雰囲気をわかりやすく伝え、来店してくれた顧客がまた訪れたいと思うような接客を心がけることが重要です。
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SNSを使った集客
InstagramやTwitter、LINE、FacebookなどSNSの活用もバーの集客に効果的です。なかでもInstagramは、写真がメインのSNSなので写真から店舗の雰囲気を伝える手段として効果的です。
来店してくれた顧客が店舗で写真を撮影し投稿することで、それを見た別のユーザーがシェアしてさらに拡散してくれることが期待できます。このほかFacebookは、店舗の営業時間や住所、電話番号などを掲載することで、ホームページ的な役割として活用することも可能です。
SNSそれぞれが持つ特徴を把握して、発信したい情報によってどのSNSを活用するかがポイントです。
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バー開業に大切なこと
バーを開業するうえで大切なことは、資金や資格、備品などをしっかりと準備しておくことです。開業には多額の準備資金と、開業後の安定しない時期を乗り切れるほどの運転資金も十分に準備しておく必要があります。
さらにバー開業に必須の「食品衛生責任者」「食品営業許可証」などの資格や届け出も忘れずに取得しておきましょう。
今回の記事を参考に、しっかりと準備をしてバーの開業を成功させてください。
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