iHerbとは?自然派食品を扱うECサイト・特徴や越境ECとして成功した理由を解説

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iHerbは、アメリカに本社を置くEC企業で、越境ECプラットフォーム”iHerb”を運営しています。美容や健康に関する商品を中心に取り扱っており、リーズナブルな価格や徹底した品質管理で高い評価を得ています。

iHerbがユーザーから高い評価を受け、世界的にサービスを拡大できた理由の中には、ECサイトを運営する事業者にとって参考にすべき点も多々あるでしょう。

この記事では、iHerbの概要と特徴、成長の理由、 ECサイトを構築する方法を紹介します。

iHerb

iHerbとは

iHerbは、自然派食品を中心に扱うEC企業です。本社所在地はアメリカですが、日本をはじめ、世界規模でサービスを提供しており、さまざまな国や地域で商品を購入できます。

以下では、iHerbの概要とサービスの内容を紹介します。

iHerbトップページ
▲iHerb:公式サイト

自然派商品を扱う米最大EC企業

iHerbは、アメリカに本社を置くEC企業です。美容や健康に関連する商品の販売に力を入れており、自然派食品を多く取り扱っている点が最大の特徴です。

iHerbでは、1,200ブランド、3万点以上の商品を取り扱っており、商品の内容はオーガニックのサプリメント、コスメ、日用品や食品など、多岐にわたります。

また、2020年8月には、配送地域を世界的に拡大し、188以上の国や地域でサービス展開しています。公式アプリもリリースしており、ユーザーはアプリ経由で商品を購入できます。

公式アプリも人気

iHerbの公式アプリは、外出先におけるオンラインショッピングを利便性向上を目的に、2013年にリリースされました。

2021年5月時点で、iOSのAppStoreでは67,000以上のレビューと5つ星のうちで4.7の評価、AndroidのGooglePlayでは16万6,000以上のレビューと5つ星のうちで4.8の評価を獲得しています。

モバイルデバイスでiHerbを利用するユーザーは年々増加しており、新型コロナウイルスの拡大により外出自粛傾向が顕著であった2020年でさえ、モバイルからのアクセスが63%増加したと明らかにしています。

iHerbブログでは健康に関する情報を提供

iHerbは、オウンドメディアを運営しており、美容、健康、運動、栄養、症状の5つのカテゴリで情報を発信しています。

医学博士をはじめ、豊富な知識を持つスペシャリストが記事を執筆しており、記事の中で紹介された商品はiHerb内で購入できます。

美容や健康に関する悩みを持ったユーザーに向けて、特定の症状に効果的な栄養素、おすすめのサプリメントなどを紹介しており、販促に活用しています。

iHerbの特徴

iHerbは、輸入商品の取り扱い、レビューの信ぴょう性、検索機能などの点で優れた特徴を持っています。iHerbの強みを活かせれば、販路の拡大にも大きく役立つでしょう。

以下では、iHerbの3つの特徴を紹介します。

1. 海外商品をお得に購入できる

世界的な規模でサービス展開しているiHerbでは、海外メーカーの商品を多く取り扱っています。

日本国内の店舗では販売していない商品を購入できるうえ、個人輸入扱いとなるため、輸入代理店を経由して購入するよりも安価なケースがほとんどです。

また、一定の価格を超えると送料が無料になるほか、定期購入の手数料も無料です。幅広い商品をリーズナブルな価格で販売している点は、iHerbの特徴です。

2. 信頼度の高いレビューが多数

iHerbでは、商品の概要や価格だけでなく、レビューも掲載しています。レビューはiHerb経由で商品を購入したユーザーしか投稿できないため、すべてのレビューが実際に商品を利用したユーザーのリアルな感想です。

また、レビュー件数が豊富な点もiHerbの特徴です。1か月の間に投稿されるレビューの数は100万件以上ともいわれており、ユーザーが商品の購入を検討するうえで貴重な情報源となっています。

3. 豊富な検索条件から最適な商品を探せる

iHerbは、独自の検索機能によりユーザーに合う商品を探しやすい環境を整えています。iHerbでは、ブランドや価格、評価などの一般的な項目だけでなく、悩み、内容量、風味などの条件からも商品を検索できます。

豊富な検索項目が用意されており、ユーザーのさまざまなニーズに対応できる点は、iHerbが多くのユーザーから支持されている要因の1つでもあります。

iHerb成長の理由

iHerbは、安価な送料設定、商品の品質の高さにより、多くのユーザーから支持されています。これらの背景にあるのはiHerbの企業単位で取り組む努力と工夫です。

以下では、iHerbが成長している理由を紹介します。

1. 世界各地に流通センターを確保し送料を削減

iHerbの物流を支えるのは、世界各地に設けられた流通拠点です。アメリカ国内に4か所、韓国と香港に1か所ずつの流通センターを設置しています。

たとえば、アジア圏にユーザーから注文が入った場合、韓国や香港の流通センターから配送することで送料を抑えています。iHerbのサービスは、日本のユーザーに対しては一律435円の配送料で提供されています。

また、流通センターから配送先の距離を短くして、注文から配達までの時間を短縮しています。

2. 品質管理徹底で信頼獲得

iHerbは徹底した品質管理によりクオリティの高い商品をユーザーに届けています。

iTestと呼ばれる製品検査を半年ごとに実施しており、独自の基準にもとづいた商品のみを販売しています。iTestを通過した商品は、iTested商品としてユーザーから信頼を得ています。

また、流通センターは適正製造基準(GMP)に登録しており、鮮度を保つ空間づくりに取り組んでいます。

3. コロナ禍の需要に対応し売り上げ拡大

近年、iHerbが業績を伸ばした背景には新型コロナウイルスの流行も関係しています。コロナ禍の外出自粛により運動不足、体重増加などを懸念したユーザーの間で、iHerbが取り扱う、体調管理を目的としたサプリメントの需要が増加しました。

なかでも、免疫機能をサポートするビタミンDや抗酸化作用のあるビタミンCなどを配合したサプリメントはとくに需要が高い傾向があり、2019年から2020年にかけて、全世界で100%、アメリカ国内では300%の売上増加を記録しています。

また、自炊機会の増加や健康志向の高まりによって、オーガニック食品が注目されたことも一因といえるでしょう。新型コロナウイルスが流行する以前から、幅広い地域でサービスを提供していた点もiHerbの売上拡大につながっているようです。

iHerbプレスリリース

ECサイトの構築方法/自社の規模や予算で選ぶ

ECサイトではオンラインで商品を販売できるため、サービスの幅を広げられる可能性があります。iHerbに限らず、ECサイトを構築する際は、自社の規模に適した方法をとることが大切です。

ECサイトを構築する場合、ASPを利用する方法とクラウドサービスを利用する方法があります。以下では、それぞれのメリットとデメリットを紹介します。

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1. 無料・有料ASP

ASPとは、Apprication Service Providerの略称です。

ASPはネットワーク経由でソフト等のサービスを提供するものを意味しており、ECサイトではASPカートを利用すると商品をオンラインで販売できる仕組みが比較的簡単に実現します。

ASPには有料と無料のものがあり、有料のASPサービスは初期費用や月額費用がかかるのに対し、無料のASPサービスは販売にかかる手数料のみで利用できます。

サービスごとに機能や手数料が異なるため、取り扱う商品の数や必要な機能に応じて選択することが大切です。

2. クラウドEC

クラウドECとは、データやシステムをクラウドで管理するECサービスです。自社でサーバーで用意する必要がなく、その保守のための人員も不要ということになります。また常に最新のシステムを利用できます。

ASPよりも自由度が高く、カスタマイズしやすい点が特徴です。ただし、導入コストがASPに比べて高くなりがちです。

<参照>MakeShop:クラウドECとは?ASP・パッケージとの違いやおすすめサービスの徹底比較

徹底した管理体制とコストパフォーマンスによりiHerbは成長

iHerbは、アメリカから全世界へとサービスの幅を広げ、今や多くのユーザーから支持されるECプラットフォームです。iHerbの成長を支えたのは、徹底した管理体制とコストパフォーマンスの高さです。

その背景には、独自の基準にもとづいた商品検査、流通センターにおける鮮度管理など、さまざまな要因があります。iHerbがユーザーから支持を獲得したポイントは、ほかのECサイトにおいても同じく重要です。

顧客満足度と信頼の獲得を徹底的に追求することで、サービスの拡大につなげられるでしょう。

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