エンゲージメントとは?意味や重要性、高める方法について解説

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「終身雇用制」「年功序列制」といった会社の仕組みが変化しつつあり、転職も珍しくなくなっています。会社では優秀な人材を求める一方で、優秀な人材の流出を防ぐことが重要視されています。

優秀な人材の流出防止に効果的なのがエンゲージメントの向上です。今回の記事ではエンゲージメントについてその概要メリットに触れながら、具体的にエンゲージメントを高める方法について紹介します。

エンゲージメントとは

時代の変化とともに重要視されるようになったエンゲージメントですが、まだまだ世間に完全に浸透しているとは言えません。最初にエンゲージメントがどういうものなのか、その重要性と併せて解説します。

会社と従業員とのつながりを表す

ビジネスでの「エンゲージメント(engagement)」とは、「被雇用者の会社への愛着や思いやり」といった意味で使われます。

そもそも会社への愛着や思いやりといった感情は、被雇用者が自然に持つ感情ではありません。雇用する側が労働環境を整えたり、被雇用者の充実感を満たしたりすることで初めて被雇用者に生まれます。

そういった背景から、最近では被雇用者の会社への愛着や思いやりという意味よりは、被雇用者と雇用者が対等の関係で、互いに個人や会社の成長に貢献しあう関係のことを指すことが多くなってきています。

なぜエンゲージメントの重要性が高まっているのか

エンゲージメントの重要性が高まっている要因の一つとして、終身雇用制度の意地が困難になっていることが挙げられます

従来の会社の制度では、一度入った会社には退職まで勤め続ける終身雇用制度や、勤続年数が長くなればなるほど立場や給料が自動的に上がっていく年功序列が一般的でした。

しかし、欧米の制度にならって、このような日本独自の制度が次第に見直されるようになってきたことで、よりよい環境や条件を求め転職することが一般的になりつつあります。

2017年にアメリカ ギャラップ社が発表した「エンゲージメント・サーベイ」によると、日本で「熱意あふれる社員」が6%しかいないのに対して、「不満をまき散らしている無気力な社員」が24%いるとされています。キャリアアップやより働きがいのある環境を求めて転職する人が多く、人材の流出に悩む企業が多いようです。

一方で、人口減少や少子高齢化の影響も相まって、人材確保を最優先課題とする企業も増えています。そういった背景から、「会社の成長が個人の成長や、働きがい、労働環境の向上につながる」「個人の成長や、働きがい、労働環境の向上が会社の価値向上につながる」という関係性の構築が重要となってきてます。

お互いに成長できる関係がうまれることで、人材の流出を抑えられるだけでなく会社の業績向上にも期待が持てます。

エンゲージメントのメリット

このトピックでは、エンゲージメントを向上させることで具体的にどのようなメリットがあるのかや、どのような結果をもたらすかをご紹介します。

離職率を下げる

エンゲージメントが高い社員の方が、低い社員に比べ離職率が低いということがわかっており、エンゲージメントを高めることで離職率を下げることが期待できます。

被雇用者の帰属意識を高め、会社と強い信頼関係を結び、人材の流出を防ぐことが必要不可欠となっています。

顧客側にも良い影響

エンゲージメントの向上は会社や被雇用者だけでなく、サービス商品を利用する顧客側にもメリットがあります。

エンゲージメントが高まると、被雇用者は自然と会社に貢献したいという気持ちを持つようになります。そのように仕事に対するモチベーションが上がることでサービスの質が上がり、結果的に顧客の満足度向上につながります。

ニューヨークの高級アパレル Saks Fifth Avenue社が顧客の満足度向上の方法を模索している際に発見したのが、被雇用者のエンゲージメントと顧客のエンゲージメントの相関でした。同社は、被雇用者のエンゲージメントを向上させたところ、実際に顧客満足度が20~25%向上しました。

この結果からも、エンゲージメント向上は、会社の利益につながることがわかります。

チャレンジ精神も高まる

会社に愛着がわくことで、会社の目指す方向やビジネス方針にも愛着や信頼を抱けるようになります。そうすると、業務の中で大きな課題や問題に直面しても、それを乗り越えたいと思うモチベーションや実際に乗り越えていく力を得られます。

ただ上司や先輩から受けた指示や命令に従うだけの仕事では、自身がそれをすべきだという仕事への意義が見いだせないため、課題に直面してもなかなか乗り越えようと思えません。

しかし、エンゲージメントが高いと、自身の業績が会社への貢献につながるという意識をもっているため、大きな課題や問題にも乗り越えようというチャレンジ精神を高めることとなります。

エンゲージメントを高める方法

エンゲージメントを高めることで被雇用者にも会社にもメリットがあるということが分かっていても、どのようにエンゲージメントを高めるのかが分かっていなければエンゲージメント向上は難しいです。具体的に3つの方法を示しながらエンゲージメント向上の方法について解説します。

目標を明確にする

エンゲージメントを高めるためには会社の目標を明確化することが重要です。

というのも、会社のビジョンや社会への提供価値が明確になることで、被雇用者は自身が取り組んでいる業務が会社や社会にどのように影響を与えているのか、どのような価値を提供しているのかが実感できます。

そのためには、社外だけでなく社内においても会社の取り組みや成果を発信していくことが不可欠です。また、取り組みだけでなく、会社のビジョンや社会へどのような価値提供を行っているかについてもしっかりと伝えていかなければなりません。

さらに、一方的につたえるだけでなく、被雇用者自身が会社のビジョンに対してどのように思っているのかヒアリングを行う機会を作ることも効果的です。

エンゲージメント調査を行う

エンゲージメントは可視化するのが難しい概念です。いくらエンゲージメント向上のための取り組みを実施しても、実際にそれらが高まっているのかを知ることができなければ、取り組みの改善や継続を図ることもできません。

定期的にエンゲージメントに関する調査を実施し数値として可視化することで、さらにその結果に対する取り組みを立てられるようになります。また、この調査は定期的に実施することが重要です。

調査の結果が蓄積されていくことで、エンゲージメントが向上しているのかだけでなく、取り組みの進み具合や被雇用者の意識の変化、会社の現状を追い続けられます。

積極的なコミュニケーション

エンゲージメント向上のためには、社内での積極的なコミュニケーションを図ることも大切です。そもそも、積極的にコミュニケーションをとるためには、まず社内で考えを自由に話せる雰囲気や環境をつくることが必要です。

そういった環境や雰囲気作りは日頃からの積み重ねが欠かせず、一朝一夕では構築できません。日常的にチームでのコミュニケーションを活性化させ、目標をチームで統一させる場を設けることが効果的です。

また一方通行ではなく、話を聞く側の聞く姿勢にも気を付けなけれなばりません。

エンゲージメントの向上が業績にもつながる

被雇用者と雇用者が対等の関係で、互いに個人や会社の成長に貢献しあう関係」を表すエンゲージメントは、転職が当たり前という時代に突入している現代において重要な考え方になりました。

エンゲージメントの向上が優秀な人材の流出だけでなく、被雇用者の仕事へのモチベーションの向上にもつながることで、顧客の満足度の向上や業績の向上も期待できます。

被雇用者が自然と会社への愛着を持つことを期待するだけでは一向にエンゲージメントは向上しません。雇用者が会社の今後の方針や社会に提供している価値をしっかりと被雇用者に共有し、そこへ被雇用者自身が行っている業務の価値を重ね合わせることでモチベーションや愛着、信頼の向上へとつながります。

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