近年、ホームページによる情報発信だけでなくSNSを活用した集客方法が注目されています。
しかしどのようにSNSを活用すれば良いかわからない、という事業者も多いでしょう。
そこで今回は、ネットを活用したホテルの集客法と競合他社との差別化、そしてSNSでどのように情報発信をしていくべきか紹介します。
ホテルの集客に必要なこと
他店との差別化を図ったりさまざまなかたちでの情報発信をしたりすることは、ホテルの集客を行う上で重要な要素となります。ここでは、OTAへの登録、他店との差別化、自社の情報発信について詳しく解説します。
OTAへの登録
OTA(Online Travel Agent |オンライン・トラベル・エージェント)とは、インターネット上だけで取引を行う旅行会社を指します。
日本でよく利用されているOTAには、楽天やじゃらん、エクスペディアなどがあります。
旅行会社に直接足を運ぶよりも手軽に利用できることや複数サイトを比較して最も安価な値段で予約ができるため、多くの人に利用されています。
OTAに登録すると自社サイトのみでオンライン予約を受け付けた場合に比べ、認知度がアップします。には圧倒的な差が生まれます。
また海外のOTAに登録をすれば、自社サイトを多言語対応する必要がなく簡単に海外顧客へアプローチが可能です。
競合他社との差別化
旅行客がホテルを選ぶ際に重視している要素として、温泉や部屋、料理などがあります。
これらの要素を全て改善するには多額の費用が必要なため、なかなか難しいでしょう。
そこで、費用をできるだけかけずに競合企業との差別化を図る方法として重要となるのが、ターゲットとする客層を明確にし、ピンポイントの施策を打つことです。
例えば定年後の老夫婦をターゲットとする場合、足腰が弱いことも想定して座敷の部屋でなくベットを配置したり、入り口から部屋までの段差をなるべくなくすといった施策が効果的となります。
このようにターゲットを絞った「狭く深い」施策が不特定多数に対して広く浅くアプローチをするよりも、より顧客の心に響く提案ができ、かつ顧客の満足度を高めることができます。
満足度が高ければリピーターの獲得にもつながるので、効果的な集客が行えます。
情報発信
旅行者にホテルを選んでもらうためには、自社のホテルにどのような魅力や特徴があるのかを詳しく伝え、知ってもらう必要があります。
そこで、旅行者の多くがインターネットを使い情報を得ていることを踏まえ、WebサイトやSNSを活用して情報発信を行うことが重要となります。
例えば、ホテルの内装の様子や料理についての写真、お客様の声などの情報を発信すれば顧客はどのようなホテルなのか、どのような魅力があるのかをイメージしやすくなるので集客につなげることができると考えられます。
差別化の取り組み
差別化を図るにはどのような取り組みを行えば良いのか具体的にご紹介します。
体験型のアクティビティ
ホテルでしかできない体験を提供することは、競合他社と大きな差別化となります。
例えば、ホテルの近くに登山ができる山があるのであればシューズなどの道具を、海が近ければ釣り道具やマリンスポーツができるようなレンタルサービスを提供することで気軽にアクティビティ体験ができるので、ホテル独自の特徴となるでしょう。
他にも人気の謎解きゲームやスタンプラリーなど、気軽に参加できるイベントを企画するのも良いでしょう。
外国人向けの対策
インバウンド需要の高まりから、訪日外国人向けの施策を行うこともホテルにとっては大切なことです。
例えば、外国人向けのサイトへ登録することで訪日外国人の集客につなげることができます。
そうした際に、外国人にとって分かりやすいように多言語対応することや、どのような設備があるのかを明確にするといった配慮が必要です。
また訪日外国人観光客は現金での支払いではなく、クレジットカードやQRコード決済を利用する傾向があります。
日本でもキャッシュレス決済の導入が進んでいることから訪日外国人観光客だけでなく、国内旅行者とっても利便性が高くなるでしょう。
既存客のフォローアップ
リピーターを増やすことは、安定した経営のためにとても重要なです。
そのための施策として、すでに利用してくれた顧客にメールマガジンやDMを送ることがあげられます。
メールマガジンを送ることで既存客がホテルについて思い出すきっかけとなり、リピーターになる可能性があります。
内容については、お得なクーポンやイベントの情報など、再度訪問するきっかけとなりそうな内容を送りとよいでしょう。
SNSでの情報発信
SNSの普及率が高く多くのユーザーがSNSの投稿を通じて商品を購入したり、店舗へ訪れるようになっています。そのためSNSでの情報発信は重要な集客方法となっています。次はSNSでの情報発信について詳しくご紹介します。
Instagram(インスタグラム)の活用法
特にInstagram(インスタグラム)は写真や動画をメインに共有することができるSNSであり、店側だけでなく利用者が撮影した写真が数多く掲載されています。
写真映えするようなコンテンツをインスタグラムにアップすることで多くの人の目に触れアピールすることができます。
また、写真や動画にハッシュタグをつけて投稿することが重要となります。
「#ホテル名」や「#ホテルの所在地域」などでハッシュタグをつけて投稿することで、ユーザーが検索した時に表示されるようになります。
そのため、投稿する際は必ずなんらかのハッシュタグをつけると良いでしょう。
継続的な投稿
Instagramに限らずSNSの利用者の特徴として、リアルタイムの情報を好む傾向にあります。
そのため継続的に、最新の情報を投稿することが重要です。
継続できない理由としては、時間がない、もしくは投稿するネタがない、といったことが考えられます。
前者の場合は、例えばどの時間に誰が投稿するのかといった運用をあらかじめ決めることで投稿忘れを防ぐことができます。
また後者においては、季節のネタや周りで起きたことなど些細なことでもいいのでアンテナを張っておくとネタ切れを防止できるでしょう。
複数SNSの使い分け
Instagramだけではなく、TwitterやFacebookなどの複数のSNSを使い分けることも効果的です。
インスタグラムは写真や動画で情報を伝えることには適していますが、文字で情報を伝えるにはTwitterやFacebookの方が適しています。
さらに利用者の年齢層を意識して使い分ける方法もあります。
例えばFacebookは中高年が多く利用し、Instagramは10代など若い世代のユーザーが多いなどの特徴があります。
ターゲットがどの年齢層なのかや発信する内容によってSNSを使い分けることでより効率的に集客ができるでしょう。
差別化と情報発信で集客を
ホテルの集客には情報発信と競合他社との差別化が重要となります。
SNSを活用することで新規客の獲得を図ったり、すでに宿泊してくれた既存客に対してはDMやお得なクーポンを送付したりすることでリピーターの獲得につなげることができます。
そして、ターゲットとなる客層を明確にしピンポイントの施策を行うことによって、限られた資金のなかで効果的な集客を行うことができるでしょう。
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