Googleストリートビューは、あたかもその場所にいるかのように道路や建物の様子を見られるサービスです、様々な目的のもとに、これを使って現地の様子を確認するユーザーは少なくありません。
ストリートビューというと屋外の様子を想起する方も多いかと思いますが、現在この名称は建物の内側の画像も意味しています。
Googleストリートビューのうち屋内を映したものは、初期は「おみせフォト」の名称でサービスを展開していました。その後「Googleインドアビュー」へと名称変更し、2015年には「Googleストリートビュー」に統合されました。
この記事では区別のため、屋内を映すストリートビューを「インドアビュー」と表記します。インドアビューを導入することで、Googleの検索結果画面で上位表示されやすくなるともいわれています。
この記事では、Googleインドアビューの導入方法やメリット、撮影費用相場について解説します。
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Googleインドアビューとは?
Googleインドアビューはいわば屋内版ストリートビューであり、Googleマップにおいて店舗や施設の屋内を360°パノラマ映像で見渡せる機能です。ユーザーにより具体的なイメージを提供できるインドアビューは、店舗や商業施設の集客対策の一つとして注目されています。
屋外のストリートビューについてはGoogleの撮影車やバイク、スノーモービルが撮影するのに対し、屋内のストリートビューはGoogleが認定するカメラマンに撮影を依頼する必要があります。
Googleインドアビュー導入のメリット4つ
2019年7月現在、日本国内の店舗や商業施設においてインドアビューを掲載している施設はそう多くありません。しかし、Googleインドアビューは店舗における集客対策として有効であり導入することによってさまざまなメリットにつながる可能性を秘めています。以下では、Googleインドアビューの導入によるメリットについて解説します。
1. MEO対策になる
インドアビューの掲載は、MEOの観点においても上位表示の要因の1つです。MEOとは、Map Engine Optimization(マップエンジン最適化)の略です。
Googleで例えば「ラーメン」と検索すると、自分が現在いる場所の近くにあるラーメン店の情報が地図とともに表示されます。数件の店舗が表示されますが、その中で上位に表示されるよう工夫することをMEO対策といいます。
インドアビューを導入すると店舗の情報が増え、結果MEO対策にもなります。
Googleによれば企業や店舗に関する情報検索のうち、44%はGoogleマップを利用した検索であると発表されており、インドアビューの掲載によってGoogleマップ上で目立つということは、多くのユーザーの目にとまることにつながります。
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2. 店内の様子・雰囲気をイメージしてもらいやすくなる
インドアビューでは360°のパノラマ映像によりあたかもその場にいるかのような視点で店内を見回せるため、一点を切り取った静止画に比べて店内の様子や内装、広さ、雰囲気をイメージしやすいという利点があります。
来店前と来店時の印象にギャップが生まれにくくなるため「想像していたよりも狭かった」や「思っていたほどおしゃれではなかった」という意見が寄せられる可能性も軽減されるでしょう。
インドアビューを掲載する際には、黒板などにメニューを書き、それも映すようにするとより効果的です。
3. 来店しやすくなる
インドアビューで下見が可能になるため、新規顧客の来店のハードルが低くなることは間違いありません。一度も来たことのない店に入りづらさを感じる人は多いでしょう。しかしながら一度写真を見たことのある店なら、初めてでも入りやすくなります。
4. 維持コストがかからない
インドアビューは数ある集客対策の中でも維持コストがかからないため、特にコストパフォーマンスに優れた施策であるといえるでしょう。
認定カメラマンへの撮影依頼やインドアビュー登録手続きの代行にかかる初期費用のみで、半永久的にGoogleマップ上に掲載しておくことが可能です。
導入方法は?
インドアビューを撮影するためには認定カメラマンに依頼して撮影およびパノラマ画像の制作を行ってもらう必要があります。
インドアビューの撮影方法としては、さまざまな画角から店内を撮影してそれらをつなぎ合わせることでシームレスなパノラマビュー映像とする方法が一般的です。
撮影・画像制作のみを行う安価なプランや、インドアビュー映像の登録代行やその他のオンライン集客対策についてもコンサルティングを受けられるサポートの充実したプランなど、各社でさまざまなプランを用意しているため、コストと内容を比較しつつ最もニーズに近いプランを選択するとよいでしょう。
費用相場は?
インドアビュー撮影のための認定カメラマン派遣やその他コンサルティング業務は専門の代理店が行っていますが、依頼費用は各代理店やプランによって大きく異なります。
契約料(基本料金)と撮影料によって金額が変動するパターンが一般的で、契約料は約5万円、撮影料は1ポイントにつき1万円が相場とされています。
インドアビューでは360°のパノラマ映像を制作するにあたり複数の画角からの撮影が必須であるため、小規模店舗でも最低3ポイント程度は必要となります。個室がある場合には8ポイント前後、複数フロアの場合には15ポイント前後が目安となるでしょう。
Googleインドアビュー、早めの導入は差別化にも
2019年7月現在、インドアビューを取り入れている企業や店舗の数はそう多くないため、差別化を図ることもできるでしょう。画像の掲載によってSEO、MEO対策の一環となるだけでなくインドアビューを閲覧したユーザーに対して魅力を訴求することもできます。
こうした施策にかけられる予算は施設によって異なるのが常ですが、インドアビューのもたらす集客効果やブランディング効果は今後大きくなってくると考えられ、早めの対策により得られる利益も意識して導入を検討すべきでしょう。
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口コミラボ 最新版MEOまとめ【24年9月・10月版 Googleマップ・MEOまとめ】
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本記事では、主に2024年9月・10月の情報をまとめたレポートのダイジェストをお届けします。
※ここでの「MEO」とは、Google上の店舗・施設情報の露出回数を増やしたり、来店行動につなげたりすることで、Google経由の集客を最大化させる施策を指します。
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