新型コロナウイルスの影響で、観光地に実際に訪れて楽しむことが難しくなっている現状です。そんな中、少しでも旅行気分を味わえ、気軽に参加できるオンラインツアーが人気になっています。
インターネットの環境があればどこでも楽しめ、家にいながら新鮮な光景を目にできることから、新しい娯楽として、また新しい観光の形として注目を浴びています。
日本国内のオンラインツアー事例2選
現在、国内で実施されているオンラインツアーの事例を2つ紹介します。
1. 群馬県みなかみ町のカヤックツアー
ZoomとYouTubeを使ったカヤックのオンラインアクティビティです。
ツアーガイドからカヤックの漕ぎ方やカヤックの種類など、実際に現地にいるかのようにレクチャーを受け、ツアー参加者のみ閲覧できるYouTubeの動画を再生し、群馬県赤谷湖をカヤックに乗りながら見学する擬似体験ができます。
終了後には、ZOOMにて参加者と感想を共有し、群馬県みなかみ町の観光情報を提供してもらえます。
アクティビティと観光を同時に楽しめるので、オンラインでの体験後に実際に行ってみたくなるようなオンラインツアーになっています。
＜参照＞アクティビティジャパン：【オンラインツアー取材】群馬・みなかみ町の絶景スポット赤谷湖のカヤックツアーをZOOMで遊んでみた！
2. 宮古島ライブ観光
HISでは、Zoomにてオンライン宮古島ライブ観光を有料で実施しています。
東洋一綺麗なビーチと称される与那覇前浜ビーチからライブ中継をし、宮古島のグルメや観光情報の紹介のほか、オンラインツアーの感想や質問もリアルタイムで受け付けており、より高い満足度のために参加者とガイドのコミュニケーションが意識されています。
お土産つきのプランを選ぶことも可能で、オンラインツアー後も楽しめる体験になっています。
海外をめぐるオンラインツアー事例2選
続いて、海外の観光地を体験できるオンラインツアーの事例について紹介します。
1. ニューヨーク1日観光など（JTB）
JTBではZoomを使った海外の観光名所をまわるのオンラインツアーを開催しています。このツアーでは、ニューヨークを知り尽くしたガイドが定番観光スポットや新名所を案内してくれます。
ガイドブックには載っていないエピソードや時代背景を含めて案内してくれ、クイズやリアルタイムでの質疑応答で一方的ではないコミュニケーションが取れます。
オンラインであることから、高齢により歩くことが難しいという場合でも参加ができます。気軽に家族で一緒に楽しむことができるコンテンツとして、リアルのツアーにはない価値を提供しています。
2. EPICアイルランド移民博物館の360°バーチャルツアー
EPICアイルランド移民博物館では、360°見渡すことができる館内のバーチャルツアーを提供しています。
アイルランドの移民の歴史や文化を学べる施設で、Webページ上で公開されているので誰でも見ることができます。
また、館内スポットに立てられているピンをクリックすると、展示物に関する説明が聞けるので、実際に博物館に行ってガイドが説明してくれるような体験ができます。
＜参照＞VIRTUAL TOUR OF EPIC MUSEUM
オンラインツアーのメリット
オンラインツアーが観光業にもたらす3つのメリットを解説していきます。
1. 見込み顧客の確保につながる
オンラインツアーだと気軽に参加できるので、観光地に興味をもってもらえるキッカケになります。
今まで距離や経済的な理由により行けなかった場所でも、オンラインで体験すれば実際に行きたいという気持ちが強くなるので、実際に行く価値があると伝えることで新型コロナウイルスの収束後に訪れる見込みがあります。
2. 幅広い世代にアピールできる
オンラインツアーは、インターネットの環境さえあればどこでも参加できるので、幅広い世代が気軽に利用することができます。
子連れや足が不自由な人、年配層など、旅行に対するハードルが高い人でも家族と一緒に旅行の体験ができるので、より良い顧客満足度にもつながります。
また、3密を避けて旅行気分が味わえるので、新型コロナウイルスの流行下で旅行に抵抗感がある人も楽しめます。
ユニークなオンラインツアー企画で集客
オンラインツアーは今やニューノーマルの一部となりつつあり、新たなコンテンツとして認知を高めています。
今後、旅行目的での移動がまた一般的に行われるようになったとした際にも、時間的あるいは肉体的な制約などで旅行に行けない人に対して価値を提供できるので、オンラインツアーの需要は残ると考えられるでしょう。
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