出前館などがドローン配送の実証実験、病院の医療従事者に牛丼を配送。内容物の偏りない配送を目指す

「出前館」のアプリから吉野家の牛丼弁当を注文

株式会社出前館（以下、出前館）と株式会社エアロネクスト、株式会社ACCESSが、株式会社吉野家（以下、吉野家）と神奈川県、横須賀市、横須賀市立市民病院、神奈川県立海洋科学高等学校からの協力を得て、病院の医療従事者にオンデマンドでドローン配送する実証実験を実施したと、6月10日に発表しました。

同実証実験はエアロネクストの「ドローン物流定期ルートの開設に向けた実証実験」と、横須賀市の地域課題解決を目指した「ヨコスカ×スマートモビリティ・チャレンジ」の一環として行われました。

また、2022年度の「空の産業革命レベル4」の解禁に向けて、食料品や医薬品のドローン定期配送の実現を見据えた取り組みにもなっています。

出前館の宅配デリバリープラットフォーム「出前館」のアプリから、吉野家の牛丼弁当を注文することで、横須賀市立市民病院の医療従事者にオンデマンドでドローン配送する実証実験となりました。

「出前館」のアプリで注文が入ると、配達員が商品をとりに行き、それをドローン離陸地点まで配達します。同実証実験では、離陸地点である立石公園内にいるドローンスタッフに手渡しを行いました。ドローン配送を経て、注文者が横須賀市立市民病院の屋上で受けとる流れとなっています。

同病院では新型コロナウイルスの「重点医療機関」に指定されており、周辺に昼食場所もないほか、院内食堂も時間短縮で運営されており、医療従事者は昼食するために外出する時間的な余裕もありません。

今回は、牛丼のたれもこぼれず、中身も偏らない高い配送品質で届けられることを実証しており、医療従事者にも温かい昼食がとれる環境の構築に寄与していくことを目指します。

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