開店したばかりのトリミングサロンでは、集客の獲得が大きな課題となることが予想されます。
優秀なトリマーを抱えているにもかかわらず、集客に伸び悩んでいる場合、宣伝方法を変えるなど改善し集客につなげる必要があります。
この記事では、トリミングサロンにおける集客を上げるポイントについて紹介します。
トリミングサロンの顧客の種類は大きく分けて2つ
トリミングサロンにおける顧客は、大きく2種類に分類することができます。
まずは、それぞれの特徴について紹介します。
新規顧客
「1:5の法則」というものがあります。
これは、新規顧客を獲得するためにかかるコストが、既存顧客を獲得するときの5倍かかることを意味しています。
既存顧客は、既に企業や商品と接点があるため、販促活動を行うことで再度購入してもらいやすい場合が多くあります。
さらに、顧客がその企業に愛着や信頼(ロイヤルティ)が高いほど長期間にわたり繰り返し購入やサービスの利用をしてもらえる確率が高まります。
しかし、新規顧客では企業や商品と接点を持つまでに工数がかかるため、販売コストは高くなってしまいます。
そのため、いかにリピーターになってもらうかがカギとなります。
リピーター(既存顧客)
リピーター作りに欠かせないポイントとして、技術やサービス、スタッフ、料金への満足度が挙げられます。
どれだけ高い技術を持ち合わせていたとしても、接客をおろそかにしていた場合、客足が遠のいてしまうことが予想されます。
他にも、顧客である飼い主にとって重要な点として、ペットを預けても安心できるサービスであるかも重要となります。
ペットの情報管理の徹底や、飼い主にトリミング中の写真を送る手段も有効でしょう。
また、24時間予約可能なネット予約の導入などによる、予約の取りやすさも大切です。
トリミングサロンでの集客を成功させるには
新規顧客やリピーターどちらも集客の増加には欠かせない存在ですが、どのような手段で効果的な集客が望めるのでしょうか。
ここからは、実際の集客におけるポイントについて紹介します。
強みを見つける
まず、顧客に対して店舗のこだわりを十分に伝えることが、集客をする上で大切となります。
価格を売りにしたとしても、「カット4,000円」だけでは他店とどの程度差があるか明確には伝わりません。
他にも、「カットが上手なスタッフを揃えています」「サービスが充実しています」といった文言も、どのトリミングサロンでも使用されており、差別化ができているとはいえません。
カットが上手であるスタッフの実績や、他店と比較してどのようなサービスが充実しているか等のより詳しい他店との違いを顧客に伝える必要があります。
リピーターの満足度を向上させる
リピーターを確保する方法として、割引券や招待券の配布は有効的でしょう。招待券の場合、友だち紹介系の制度にすることで、新規顧客の獲得も増加する可能性が高くなります。
しかし、むやみに「値下げ」や「割引き」を行ってしまうと、安いときにしか来ないリピーターばかりが増加してしまいます。
割引きは限定的なものにし、店舗の「こだわり」や「トリミングにかける想い」といった価値観をアピールする等、価格以外の面で評価してもらうことで、優良なリピーターの獲得につながると考えられます。
割引きとサービスのバランスが崩れないようにすることが、1つのポイントとなります。
ターゲットに合った宣伝をする
店舗のターゲットを明確にすることも、集客をしていく上で大切です。誰に対して店舗をアピールしたいかによって、宣伝方法も異なることが予想されます。
犬を飼っている人の中でも、飼い主の性別や年齢層までターゲットを絞ることで、どのような広告媒体を用いればよいかも変わります。
現在考えられる広告媒体として、フリーペーパーや看板、ポスティングといったアナログ媒体や、ホームページ、SNSの活用等のデジタル媒体があります。
どの広告媒体にもそれぞれ特性があり、リーチできる数や性別、年齢層、エリア等が異なるため、それらの知識を得ることがポイントとなります。
トリミングサロンが行う宣伝方法
では、具体的にどのような宣伝方法をとることで、より効果的な集客が望めるのでしょうか。
この項では、アナログ媒体とデジタル媒体の両方から紹介します。
ポスティング
ポスティングは、店舗周辺の自宅がターゲットですが、半径1キロ以内などが効果的とされています。
範囲を広げすぎると時間と手間がかかってしまい、さらに1度だけの配布で終了してしまうと、見逃されてしまう可能性も高くなってしまいます。
より多くの家に1回ずつ配布するのではなく、同じ家に時間を置いて何度も配布することで、より効果的な宣伝が見込めます。
また、マンションやアパートに配布する際は注意が必要です。
ペット可のマンションおよびアパートでは住人がペットを飼っている可能性が高いため、一度の配布で高い効果を得ることができます。
しかし、ペット禁止の住居であった場合、せっかく配っても効果が見込めないため、事前に調査しておく必要があります。
またチラシの内容も店舗の魅力を詰め込みすぎると、かえって相手に伝わらないチラシとなってしまいます。
そのため、3つ程度に内容をしぼって記載することで、店舗の特色やブランド感が伝わりやすくなります。
SNS
トリミングサロンの特徴や、技術、スタイルを知ってもらうために効果的なツールとして、Instagramがあります。Instagramは、若年層の利用者が多いという特徴があります。
掲載の許可がもらえればトリミング後の季節のコスチュームを着た写真など、インスタ映えする写真を掲載することで女性客の獲得に大きく貢献できることが予想されます。
また、キャンペーンやイベントの告知では、FacebookやTwitterの利用も効果的です。
Facebookは、中高年層の利用が多く、また企業ホームページとしての機能も充実しています。
Twitterは、幅広い年齢層が使用しており、また拡散力が他のSNSと比較して随一であるため、告知に向いていると考えられます。
どのSNSを利用する際も、顧客にSNSを始めたことがわからないと見てもらえないため、店内にQRコード付きのビラを貼っておくことや、会計時にフォローすると5%オフや特典がもらえるなどのサービスを行うことも効果的であると言えます。
SEO・MEO
SEOとは、「Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)」の略であり、検索エンジン最適化という意味です。
GoogleやYahoo等の検索エンジンを使用した結果の中で、何位に表示されるかは、ホームページやブログを用いた集客において、重要なポイントとなります。
作成しているホームページやブログをヒットさせたいキーワードを選び、そのキーワードを検索する人が、何を知りたいかを考慮する必要があります。
頻繁に検索されているキーワードについて取り上げるなど、SEOに取り組むことで新規顧客の獲得を狙えます。
MEOは「Map Engine Optimization(地図エンジン最適化)」の略称です。
「渋谷 トリミングサロン」など「地域名+キーワード」の形でGoogle検索をすると、検索結果のひとつとしてGoogle マップが表示されるようになっています。
このマップで上位に表示されることを目指す対策がMEOです。
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[blogcard url="https://media.kutikomi.com/news/2019/07/09/whatisgooglemybusiness/"]
トリミングサロンの強みやターゲットに合った宣伝で集客アップ
自身の店舗の特色や、ターゲットとしている顧客に合った宣伝方法を用いることで、更なる集客アップにつながることが期待されます。
そのために、新規顧客の獲得だけではなく、リピーター向けの宣伝も大切となります。
リピーターが満足することで、口コミが広がり、新規顧客の獲得にもつながることが予想されます。
また、各広告媒体の特徴を掴むことで、より自身がターゲットとしている顧客へ、店舗の情報が伝わりやすくなると考えられます。
ここで紹介した例を参考に、トリミングサロンの集客を上げるポイントを踏まえた宣伝を今一度考えることも、良いかもしれません。
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