Airbnb(エアビーアンドビー)は、アジア太平洋地域の対象国(日本、豪州、インド、マレーシア、フィリピン、シンガポール、韓国、台湾、タイの合計9カ国)で実施した「持続可能なツーリズム」に関する意識調査の結果を発表しました。
調査によると、日本を含むアジア太平洋地域全体として「経済的および社会的に、地域社会の利益となる方法で旅行をしたい」という回答が非常に多くなりました。
本記事では、主に日本の対象者(513名)の回答に焦点を当て、調査結果を分析します。
※本調査において「持続可能なツーリズム」とは、「観光のエコシステムを構成するすべての関係者にとって社会、経済、文化、コミュニティ、環境に関するポジティブな結果をもたらす行動」と定義されています。
「持続可能な旅行」への高い意識
調査からは、コロナ禍における日本人消費者の「持続可能な旅行」に対する意識の高さがうかがえます。例えば、「持続可能な旅行が自分にとってどれほど重要だと思うか」との問いに対しては、日本人回答者の68.6%が重要と答えました(「大変そう思う」が26.5%、「ある程度そう思う」が42.1%)。
また、次の旅行計画をする際に重要視する点としては、「地域経済」や「オーバーツーリズム」など、自分の旅行がその地域に与える影響が好ましいものであるかどうかを考慮する意見も目立っています。
新型コロナウイルスの影響も
さらに調査結果からは、新型コロナウイルスの感染拡大を経て消費者の意識に変化が生じたことがうかがえます。「コロナウイルスの感染拡大は、旅行への考え方に大きく影響したと思うか」との問いには、約60%が「そう思う」と答えました(「大変そう思う」が24.8%、「ある程度そう思う」が33.5%)。
加えて、「パンデミックが旅行への取り組み方をどのように変えているか」という問いからは、消費者が「混雑を避けること」を感染症対策として重視していることが感じられます。「混雑した場所を避けて移動する方法を探す可能性が高くなるだろう」「混雑していない場所に旅行する可能性が高くなるだろう」などの考え方に多くの支持が集まりました。
地域社会を意識した旅行へ
今回の意識調査では、消費者が旅行の計画を立てる際、旅行先の地域に与える影響を考慮する傾向があるとわかりました。コロナ禍でより「旅行の意味」を意識するようになった消費者が増えたことがその一因であると考えることもできるでしょう。
旅行需要が回復しつつある今、持続可能性や地域への影響を考慮した観光事業がますます増えていくと予想できます。
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<参照>
Airbnb Japan株式会社プレスリリース:Airbnb、アジア太平洋地域で旅行に関する意識調査を実施