国内最大級の子どもとお出かけ情報サイト「いこーよ」を運営するアクトインディ株式会社は、おでかけ施設の繁忙期と閑散期の対応に関するアンケートを実施し、調査結果を公開しました。
多くの観光施設において、集客の状況は常に一定ではありません。時期によってお客様が多く集まる繁忙期、逆にまばらになる閑散期があります。調査では、それぞれの期間におけるスタッフ配置や広告戦略等について分析しています。
繁忙期の売上は閑散期の1~2倍が36.4%
はじめに、閑散期と繁忙期の売上差について確認します。
以下のグラフは閑散期売上を基準とした繁忙期売上の上昇率を表すものです。閑散期に対して1~2倍に上昇する施設が全体の36.4%、2~3倍が13.1%、3倍以上が23.2%という結果になりました。
気候による集客影響を受けやすいアウトドア施設や、小学校の夏休み期間などに集客が集中する博物館や科学館では特に、閑散期と繁忙期の売上差が大きいと思われます。
繁忙期と閑散期の広告出稿に「差異はない」施設が78%
続いて、広告出稿についてのデータを見ていきます。グラフによると「繁忙期・閑散期ともに費用をかけた広告出稿はしていない」施設が63.6%、「繁忙期・閑散期問わず毎月同額の広告出稿をしている」施設が14.1%と、繁忙期と閑散期の広告出稿に差異はないとする回答が多くなっています。
また、差異をつけている場合、閑散期ではなく繁忙期の予算を高く設定している施設の方が多いようです。閑散期の底上げというよりは、同じ広告予算をかけるのであれば効率の良い繁忙期に、といった戦略が読み取れます。
割引・クーポン施策「差異はない」施設が約80%
広告出稿では「差異はない」とする回答が多くなりましたが、こちらも同様の結果となりました。「割引・クーポン施策は実施していない」が42.4%、「年間を通して同一内容の割引・クーポンを実施している」が37.4%と、8割の施設が繁忙期と閑散期の割引・クーポン施策に「差異はない」という結果でした。
一方差異をつけている場合、閑散期のほうにメリットの高い割引・クーポンを出している施設が多いことがわかります。この点では、広告出稿とは異なっています。少し割引率は高くなったとしてもユーザーに足を運んでもらった方が良いという判断による戦略だと考えられます。繁忙期・閑散期ともにSNSの強化に注力
繁忙期と閑散期に、それぞれ特に注力している取り組みについての調査結果を確認します。まず大きく差が出たのは「人材採用」と「人材育成」です。繁忙期は同程度の割合ですが、閑散期では「採用」より「育成」に大きく偏っており、業務に余裕が出る閑散期にスタッフ育成に取り組む施設が多いことが伺えます。
一方、繁忙期、閑散期問わず、定常的に力を入れている取り組みが「SNSのフォロワー数の増加」に関する施策でした。SNSを現代においてもっとも力を入れるべき集客ツールのひとつとして捉え、集客状況に関わらず常に注力すべき要素と考えている施設が多いようです。
加えて、具体的な取り組みについて尋ねたフリーアンサーでの回答を見ると、繁忙期にはプロモーション活動などユーザー向けの業務を、閑散期には時間のかかる研修や業務の見直し・改善など内部向けの業務をおこなっている施設が多いとわかりました。 アクトインディ株式会社プレスリリース:【おでかけ施設の繁忙期と閑散期の対応に関する調査】繁忙期の集客戦略は広告出稿、閑散期では割引・クーポン/いこーよ総研口コミラボ 最新版MEOまとめ【24年9月・10月版 Googleマップ・MEOまとめ】
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