街頭調査のメリットやデメリットは?アンケート回収率を高めるための注意点について紹介

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街頭調査とは、道路わきや商業施設などで実施されるアンケート調査を指します。具体的には、事前に設定されたエリアで調査員がモニターとなる人に声をかけ、調査への協力を仰ぎ、その場で質問に答えてもらう方法です。

本記事では街頭調査の概要やメリット、デメリット、さらに準備の進め方や注意点について解説します。

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街頭調査とは?特徴やメリット・デメリットについて

街頭調査とは、調査員が街頭で対象者を選び、調査する方法です。

調査するエリアを選択できるため、地域を限定して調査を実施したい場合に用いられます。またモニターについても対象者が選定できるため、目的のデータを収集できることも特徴です。

街頭調査のメリット

街頭調査の最大のメリットは、外見から調査目的に応じた年齢層、性別のモニターを選んで調査できることです。

また調査用紙を郵送する調査や、モニターに調査会場まで来てもらう調査と比較すると、郵送費や交通費が大幅に抑えられることもメリットのひとつです。「アンケート慣れ」している人の回答ではなく、一般の人の意見が集められるという点も特徴です。

またその場でアンケートを実施し完結するため、モニターにとっても負担が少ない調査といえます。

街頭調査のデメリット

一方でデメリットもあります。

まず、調査場所の確保に手間や時間がかかることです。場所を探すのに時間がかかるだけでなく、公道や私有地であれば事前に許可を得ることが必要です。準備にかかる時間をふまえて進めなければなりません。

また設定した場所や時間帯によっては、調査結果に影響が出る可能性も考慮に入れる必要があります。

さらにこの調査はモニターを一定時間拘束することになるため、時間がかかる複雑な質問は好ましくないといえます。

簡単に答えられない複雑な回答を求める調査内容であれば、街頭調査では満足な結果が得られない可能性もあります。

街頭調査を実施するまでの流れ

街頭調査の手順を「目的と仮説の設定」「エリアの設定」「アンケート用紙の作成」というステップでご紹介します。

1. 調査目的・仮説の設定

調査やその準備を開始する前に、調査する目的を明確化します。なぜ調査を実施するのか、そのためにどのようなデータが必要で、どういった年齢層、性別の人に対し調査するのかが決まっていないと、質問紙の作成など後の作業に大きく影響してしまいます。

目的とあわせて仮説の設定も必要です。現在どのような状態なのかを仮定する「現状仮説」と、どのようにすればうまくいくのかを仮定する「戦略仮説」があります。

2. 調査エリアの設定

目的や仮説に沿って、調査を実施するエリアを選定します。

たとえば新しく居酒屋をオープンし、店舗のターゲットとなるサラリーマンなどにアンケートをとりたい場合は、ファミリー客が多いショッピングセンターより、サラリーマンが多いオフィス街の方が向いているといえます。

また、店舗から離れた場所で調査をするとターゲットの生活圏が異なる場合があるため、店舗と調査エリアの距離なども考慮することが大切です。

3. アンケート用紙の作成から実施へ

エリアの設定が終わったら、アンケート用紙の作成に移ります。回答者の警戒心を解く言葉や興味を引く言葉を選びながら、設問するとよいでしょう。

調査時にモニターに声をかける際、アンケート内容と所要時間を伝えることになるため、回答に必要な時間を事前に想定することも重要です。「少し」というあいまいな表現ではなく、「3分」というように具体的な時間を明示することでモニターの回答率も上がります。

街頭調査を実施する際の注意点

メリットも多い街頭調査ですが、実施する際にはいくつか注意しなければならないことがあります。

中には守らなければ罰則を受けるものもあるので注意が必要です。4つの観点から注意点を解説します。

1. 公道の場合は道路使用許可が必要になる

公道で調査をする場合には、道路使用許可を申請しなければなりません。

申請は難しくありませんが、申請すれば必ず許可が下りるとは限りません。調査の必要性とあわせて、交通への影響などで判断されます。また申請には料金がかかる場合もあり、その金額は管轄によって異なります。

申請してから許可証が下りるまでおおよそ3日から1週間ほどですが、許可が下りない場合に備え、余裕をもって準備を進めることが大切です。

2. 調査対象者が答えやすい質問の量に

街頭調査はその場で答えてもらう形式の調査方法であるため、アンケート用紙を作成する際には、質問の量をモニターが答えやすいように調整する必要があります。

質問の量はA4紙1ページが理想だといわれており、多くても2枚ほどに収めるとモニターに対して負担がかかりにくくなります。

長時間考えないと答えられないような質問は街頭調査には不向きです。モニターの負担を減らすためにも、考えられる回答を選択肢として用意し、追加で「その他」の欄を作るなどの工夫が必要です。

事前に回答を用意する場合には、集計、分析がしやすいように数値化しやすい回答を作成することが重要です。

3. 調査環境・時間に気を付ける

調査の環境や時間にも配慮しなければなりません。調査開始時間の目安は午前10時からで、終了時間は夏は18時、冬は16時ごろが一般的です。

調査目的によっては、調査対象者が集まりやすい時間に実施するといった対策もとることができます。

また環境要因も重要です。台風や大雪の日、夏の極端に暑い日や寒い日も人出に影響するため注意が必要です。

4. 身だしなみが印象を大きく与える

調査員の身だしなみにも配慮が必要です。スーツやオフィスカジュアルといった相手に不快感を与えない服装身だしなみを心がけましょう。

表情も笑顔で話しかけることで、相手の警戒心を減らすことにつながります。

また女性の方が男性よりも与える印象が柔らかい傾向にあるため、女性の調査員を選ぶのもひとつの方法です。特にターゲットが女性の場合は、男性が調査員だと声をかけた際に警戒してしまう恐れがあります。

街頭調査には場所の確保などの入念な準備が必要

街頭調査はその場ですぐにアンケートに答えられる、モニターにとって負担が少ない調査です。

ただし調査をするために事前の準備が大切で、エリアや時間を決める際には、調査の目的やどういったデータが必要かを明確にすることで、適切な分析をすることにつながります。

事前の申請もあわせてしっかりと時間を確保し、入念に準備をすることが重要です。

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