コロナ禍により一度は落ち込んだ消費も、ワクチン接種が進むなどして現在は復活傾向にあることが期待できます。マーケティング向けにデータベースを発行する日経リサーチは、首都圏にある商業施設の利用状況を調査し、これに基づいた集客力ランキングを発表しました。
同ランキングはコロナ禍、コロナ前との比較も行われており、消費者動向の変化が現れています。
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集客力1位、3期連続で「西武池袋本店」がランクイン
株式会社日経リサーチは11月9日、同社が提供するマーケティング向けデータベース「商圏センサス」に基づき、首都圏版「商業施設集客力ランキング」を発表しました。
調査は年に2回行われており、利用率の高い商業施設をランキング化したものです。直近では2021年9月に、1都3県に所在する700か所の商業施設を対象に調査を実施しました。
同調査結果の1位は、3期連続で西武池袋本店という結果になりました。同店は特に練馬区や埼玉県からの利用客が増加したとのことです。
2位は御殿場プレミアムアウトレット、3位は渋谷ヒカリエと続きます。
今回の調査で集客力を伸ばしたのは2位の御殿場プレミアムアウトレットや8位の軽井沢プリンスショッピングプラザなどのアウトレットで、行動が規制される中、東京から行きやすいことが集客につながったとみられます。
2019年(コロナ前)のランキングと比較すると、横浜そごうなども集客力を上げました。
今回より「経験価値ランキング」も発表
同社は今回から経験価値によるランキングの発表を開始しました。施設を利用してどのような印象を持ったか全16項目にわたり調査し、そのうち6項目をランキング化しています。
「開放感を感じられる」「ワクワクした気持ちになれる」の項目では、1位の南町田グランベリーパークをはじめ多くのアウトレットがランクインしています。
「贅沢な気分が味わえる」では1位の銀座三越をはじめ百貨店が並び、「自分の視野や知識を拡げてくれる」では紀伊国屋新宿本店、「時代の先端性やトレンドが感じられる」ではビックカメラAKIBAといった専門店が選ばれています。
また、「幸せな気持ちになれる」という項目では1位の東京駅一番街など東京駅周辺の施設が選ばれています。同社によれば、このエリアの施設が子供から大人まで対象としていることや、東京駅を訪れることで旅行気分を味わえることが影響しているようです。
各施設にはキャラクターグッズやグルメなどが揃い、子供から大人まで満足が得られるエリアといえるでしょう。また、東京駅独特の雰囲気やコロナ禍で我慢している旅行気分を少しでも味わえることなどが、「幸せ」という印象につながっているのかもしれません。
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<参照>
日経リサーチ:首都圏・関西圏利用商業施設(集客力) ランキング
日経リサーチ:首都圏利用商業施設の集客力ランキング(2021年春)