2023年5月、マーケティング・リサーチ会社のクロス・マーケティングが全国20〜69歳の男女7,532名を対象に「生成AIに関する調査」を実施しました。
ChatGPTをはじめとした生成AIは、テキストや音声などの入力データに応じてAIが新しいデータを出力する革新的な技術として話題を呼んでいます。
そんな生成AIをどのような目的で使い、どのような点に不安や期待を感じているのでしょうか。
「生成AI」に関する調査
クロス・マーケティングが2023年5月に「生成AIに関する調査」を実施しています。調査内容は以下。それぞれ詳しく紹介します。
- 勤務先における生成AIの導入状況
- 生成AIの利用意向
- 生成AIの使い方
- 生成AIのイメージ
- 生成AIによる自分の仕事への影響
- 生成AIによって感じている将来への不安
1. 勤務先における生成AIの導入状況
勤務先における生成AIの導入状況を聞いたところ、「会社全体で導入している」が11%で、「会社全体では導入していないが導入している部署がある」が18%。会社として導入している割合が全体の29%に達しています。
「会社では導入していないが個人的に利用している」が28%を占める一方、「会社でも個人的にも利用していない」が42%ともっとも多い結果となりました。
メディアで多く取り上げられるなど大きな話題を読んでいる生成AIですが、まだ利用していない層が半分近くいるようです。
2. 生成AIの利用意向
自分の仕事で生成AIを利用したいかについての質問では、「使いたい」が54%で半数を超えています。一方、「どちらともいえない」や「まったく使いたくない」と回答した人は以下のような状況になると、「使ってもよいと思える」と考えているようです。
- 使い方をきちんと監視・監査できる仕組みが整ったら
- 事実と偽情報を峻別できるようになったら
- ライバシーや情報漏洩に関する規制ができたら
生成AIはまだ発展途上の技術であり、精度や信頼性、セキュリティ面においても保証されていないため、利用する仕組みが整備されるまで普及することは難しいかもしれません。
とはいえ生成AIは調査・分析の手間が省けるツールとして浸透してきています。使い方を慎重に検討することで、業務の効率化や省人化が実現できるでしょう。
実際にデジタル庁や経済産業省、農林水産省ではChatGPTなどの生成AIに関して、機密情報を取り扱わない範囲で業務利用する意向を示しています。
3. 生成AIの使い方
次に「生成AIの使い方(複数回答可)」を聞いたところ、「検索エンジンの代わり」が37%ともっとも多く、「純粋な趣味や楽しみ(33%)」「文章・コード・デザインを考えてもらう(28%)」「アイデアや企画を考えるための話し相手(28%)」「要約したり可視化するため(27%)」と続いています。
ビジネスシーンで有効活用している人が多くいる一方、趣味としてお試し利用している人が多いこともわかりました。
4. 生成AIのイメージ
「生成AIのイメージ(複数回答可)」については、「事実と偽情報が入り混じっている(30%)」「まだ精度が低い(27%)」など、ネガティブな回答が50%以上を占めています。
一方、「将来は日常の一部になる(26%)」「人間の思考を補完(25%)」「省人化につながる (25%)」など、ポジティブな回答も多く見受けられました。
5. 生成AIによる自分の仕事への影響
生成AIによる自分の仕事への影響度合いにおいては、自分の仕事へ「やや影響があると思う」がもっとも多く31%。全体の66%が「影響がある」と回答するなど、すでに多くの仕事に影響をおよぼしていることがわかりました。
6. 生成AIによって感じている将来への不安
将来の不安度は「不安を感じる」が40%、「不安を感じない」は30%となり、生成AIによって不安を感じている人のほうが多くなっています。
調査概要
・調査手法:インターネットリサーチ
・調査地域:全国47都道府県
・調査対象:20~69歳の男女
・スクリーニング調査/フルタイム有職者 本調査/ホワイトカラー・生成AI認知者
・調査期間:2023年5月12日(金)~15日(月)
・有効回答数:スクリーニング調査/7,532サンプル 本調査/1,345サンプル
<参照>
クロス・マーケティング:生成AIに関する調査(2023年)利用実態・意識編
内閣府:第3回 AI戦略チーム会合 議事要旨
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