Google、対話型AIサービス「Bard」の高機能アップデートを発表

「Bard」がさらに使いやすくなりました。Googleは対話型AI サービス「Bard」の最新アップデートを19日に公開し、「これまでで最も高性能なバージョン」と評価しています。

これまで英語でのみ提供してきた機能を日本語を含む40以上の言語および地域に拡大するとともに、会話を公開リンクで他のユーザーに共有できるようになったとのこと。

そのほかにもさまざまなアップデートが実施された最新の「Bard」の詳細を見てみましょう。

Bardが高性能なバージョンにアップデート

Googleは対話型AI サービス「Bard」の新たなアップデートを発表。「これまでで最も高性能なモデル」と評価しています。

Bardはユーザーのニーズに合わせた回答を提供する能力において非常に優れた性能を誇っているのが特徴です。例えば旅行の計画を立ててもらったり、メールの文章を作成してもらったり。さまざまな場面で役立つ回答を提供してくれます。

9月19日に公開されたアップデートではBardの回答をカスタマイズできる機能がさらに向上し、アイデアを実現するのがより簡単になりました。

今回のアップデートにより、これまで英語でのみ提供してきた機能を日本語を含む40以上の言語および地域に拡大。

これには、Googleレンズで画像をアップロードする機能や、画像を入れた回答をもらう機能、Bardの回答を調整する機能などが含まれます。

文字と画像を組み合わせてメッセージを送ることで、従来の仕様とは違った新しい方法で回答を得られるとのこと。

GoogleはBard Extensionsを発表しました。この拡張機能を使用すると、Bardは複数のGoogleツールにまたがる場合でも、Bardが関連情報を検索して表示できるようになります。

対応ツールはGmail、Google ドキュメント、Google ドライブ、Google マップ、YouTubeなど。

例えば沖縄旅行を計画する場合、BardはGmailからの情報を利用し、フライトとホテルの情報をリアルタイムで提供します。また、新しい仕事に応募するためにGoogleドライブに保管されている履歴書を要約するなど、さまざまなツールを横断することでタスクを効率的にサポートしてくれます。

Googleはユーザーのプライバシーを真剣に考慮し、個人情報の保護に努めています。

Workspace拡張機能の使用を選択した場合でも、GmailやGoogleドキュメント、Googleドライブのコンテンツが人間のレビュー担当者に閲覧されたり、広告を表示するために使用されたりすることはありません。

いつでもプライバシー設定を変更できるため安心して利用できるのも魅力です。

Bardの「Googleで検索」機能を使用することで、回答をより簡単に再確認できるようになったのもトピックのひとつ。「G」アイコンをクリックするとBard が回答を読み上げ、それを裏付けるコンテンツがウェブ上に存在するかどうかを確認します。

またBardとの会話を公開リンクで共有できるようになっただけでなく、他のユーザーが続けて質問をすることも可能になりました。

これらの新機能は、PaLM 2と呼ばれる高性能モデルへのアップデートによって可能になりました。

ユーザーからのフィードバックに基づき、かつ強化学習手法を活用することで、Bardはさまざまな言語でより優れた品質と正確さで対応できるようになりました。

＜参照＞

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