100万人が来場「バーチャルマーケット」VR空間でのショッピング体験 阪神百貨店などが出展/8月14日から開催中

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8月14日から、コミケのVR空間バージョンともいえる「バーチャルマーケット」が始まりました。バーチャルマーケットは、ソーシャルVRプラットフォームであるVRChat上で企業が商品を販売したり展示したりするイベントです。世界中から訪問可能な空間になっています。

コロナ禍により対面形式のイベントが中止されるなか、実際にコミュニケーションを取りながらイベントやショッピングを楽しめる点でも、バーチャルマーケットに注目が集まっているといえるでしょう。

本記事では過去に開催されたバーチャルマーケットや2021年8月14日から開催中の「バーチャルマーケット6」の概要を説明します。

バーチャルマーケットとは

バーチャルマーケット6
▲バーチャルマーケット6:プレスリリースより

バーチャルマーケット」は世界最大級のVRイベントであり、VR法人HIKKYが主催しています。

過去5回の開催歴があり、2020年12月に開催された「バーチャルマーケット5」では100万人以上が来場しました。

8月14日から28日まではバーチャルマーケット6」が、15日間の会期で始まりました。テーマは「地球上すべての祭りの中心地」、会場はVRChat内の特設ワールドとなっています。

また2021年12月にはバーチャルマーケット2021」の開催を予定しています。こちらのイベントのテーマは「バーチャル・シティー」です。

<参照>
PRTIMES:「バーチャルマーケット6」2021年8月14日~28日に開催決定
「バーチャルマーケット2021」12月4日~18日に開催決定

世界最大級VR空間の展示場 

バーチャルマーケットの開催期間中は24時間運営されており、世界中のユーザーが訪れます。VRゴーグルがない場合にはPCやスマホからもアクセスでき、参加のハードルが低いのも特徴です。(ただし、参加にはVRChatのアカウント取得が必要です。)

VR空間上で、アバターなど3Dアイテムだけでなく実際の商品(洋服、PC、飲食物、同人誌など)も販売、購入できます。

音声により自由にコミュニケーションを取りながら、販売する側もアバターで接客し、ユーザー同士が一緒に歩きながらイベントに参加します。大手企業も参入しており、商品もより充実しユーザーからの注目を集めています。また、乗り物に乗ったり、映像を見たり、音楽ライブに参加したりして楽しめます。

バーチャルマーケット6では会社ブースには「コア」「えんにち」の2つの会場が、サークルブースには「砂の詩」など6つの会場があります。

過去5回開催、ことしもギネス記録に挑戦

ギネス世界記録に挑戦、バーチャルマーケット
▲ギネス世界記録に挑戦:プレスリリースより

バーチャルマーケットは、これまでに5回開催されていますが、2020年4月29日から12日間開催された「バーチャルマーケット4」では、バーチャルリアリティマーケットイベントにおけるブースの最多記録(企業・一般出展ブースの総数1104店舗)により、ギネス記録が認定されました。

主催者の発表によると、現在開催中の「バーチャルマーケット6」においては、1時間以内にTwitter投稿されたアバター写真の最多数で、新たなギネス記録に挑戦するとのことです。VRイベントに関心を抱いている層の参加意欲を盛り上げるきっかけとなるでしょう。

<参照>
「バーチャルマーケット」がギネス世界記録に認定

バーチャルマーケットの参加目的や楽しみ方は?

バーチャルマーケットは精密に作られたVR空間で、ユーザーは臨場感のある非日常を体験でき1日中楽しめます。

ひとりで楽しむことはもちろんのこと、友達とVR空間で待ち合わせをして遊んだり、散策しながら出会ったアバターとコミュニケーションを楽しんだりすることもできます。

VR空間内で写真を撮ることや、展示されている作品や商品を見て回り、ECサイトと連動しているショップで実際に商品を購入することも可能です。

有名アーティストによるライブパフォーマンスを体験できたり、アイドルとのコラボ商品を購入できるなどファンを楽しませる仕掛けもさまざま準備されています。

バーチャルマーケットに出展する方法

バーチャルマーケットには、法人企業またはサークルとして出展できます。

バーチャルマーケット2021は7月中旬からエントリーを受け付けています。一般出展申し込みの開始と、一般出展会場の各コンセプトに関する情報解禁は2021年8月28日が予定されています。

バーチャルマーケット6から、一般出展者は出展費用3,300円が必要となりました。応募状況によっては抽選となる可能性があり、出展へのハードルが少し高まったといえそうです。

出展に際しては、空間を快適に利用できるよう、規定に沿ったブースを作成し入稿する必要があります。

<参照>
「バーチャルマーケット6」の一般出展社募集
100万人以上が来場!世界最大のVRイベント『バーチャルマーケット2021』2021年12月4日(土)〜12月18日(土)に開催決定!本日より法人出展企業募集開始!|株式会社HIKKYのプレスリリース

バーチャルマーケットへの出展企業

バーチャルマーケット6公式サイトの企業の出展者、IP、アーティスト
▲企業の出展者、IP、アーティスト:バーチャルマーケット6

バーチャルマーケットが初めて開催された2018年は、参加したスポンサー企業はわずか2社でしたが、回を重ねるごとに大手企業の参入が増え話題になりました。

直近の「バーチャルマーケット5」では、約70社の企業が参加しました。バーチャルマーケット6には、ヤマハ発動機、ビームス、聖飢魔II、大丸松坂屋百貨店などが出展しています。

ここでは、過去バーチャルマーケットに出展した大手企業の例を3つ紹介します。さまざまな業態の店舗が出展していることがわかります。

<参照>
バーチャルマーケット6:バーチャルマーケットについて

1. セブンイレブン

セブン&アイ・ホールディングスは、バーチャルマーケットセブンイレブンを複数回、出展しています。

2019年9月21日~2019年9月25日に開催されたバーチャルマーケット3では、全15会場に出展しています。

外観や陳列された商品が実際のコンビニ店舗と同じようにデザインされ、常連客になじみのある光景をVR空間で見られるのが特徴です。実際にバーチャルアイドルとして活動しているメンバーが、レジ店員として登場しました。

2020年4月29日~2020年5月10日開催のバーチャルマーケット4では人気ゲームとコラボして、バーチャル店舗内に3Dアイテムを販売しファンたちを喜ばせました。人気声優のLINEスタンプも販売されるなどコラボ企画をうまく活用して、バーチャルマーケットを盛り上げました。

バーチャルマーケット内 セブンイレブンブース
▲バーチャルマーケット内 セブンイレブンブース:プレスリリース

<参照>
バーチャルマーケット:企業ブース出展の過去事例、バーチャルマーケット4(2020年4月29日~2020年5月10日開催)
家からも、お店にいるかのように買い物ができる!ARを活用したお買い物サービス『ARTANA』がバーチャルマーケット4開幕に合わせてリリース!|株式会社HIKKYのプレスリリース
バーチャルマーケット | セブンイレブン パラリアルトーキョー店!

2. ディズニーストア

ウォルト・ディズニー・ジャパンが「バーチャルマーケット5」にディズニーストアを出展し、話題を集めました。

バーチャル店舗内では、3D商品をアバターが手に取って見たり、写真を撮ったりして楽しめます。ディズニーグッズの公式オンラインストアと連動しており実際に購入することも可能です。

人気のあるキャラクターやテーマのエリアを設けて、フォトスポットや展示で楽しめるように工夫されています。

また、期間中にバーチャル店舗内で写真を撮影し、SNS上で所定のハッシュタグをつけて投稿すると実際のディズニーストア店舗やオンライン上で使える割引クーポンをもらえるキャンペーンも実施されました。


<参照>
バーチャルマーケット | サークルカタログ
VRで来店できる「バーチャルディズニーストア」がバーチャルマーケット5の街にオープン!|株式会社HIKKYのプレスリリース

3. 阪神梅田本店

阪神梅田本店も「バーチャルマーケット5」に出展し、実際の販売員がアバターとして登場しユーザーと会話をしながら接客しました。

アバター販売員が阪神百貨店名物のいか焼き、有名バームクーヘンやワインを紹介して、ユーザーはその商品を気に入ればそのままオンラインで購入できる仕組みです。

また、バーチャル店舗に来場した全員に3Dアイテムを無料配布する特典もありました。阪神電車のミニチュアを走行させるなどして、百貨店の品物に関心のあるユーザーだけでなく鉄道ファンにも訴求しています。

VR空間の阪神電車5700系のミニチュア画像、株式会社阪急阪神百貨店プレスリリース
▲VR空間の阪神電車5700系ミニチュア:株式会社阪急阪神百貨店プレスリリース

<参照>
バーチャルマーケット5の見どころは? これまでの情報まとめ | Mogura VR
【阪神梅田本店】阪神名物いか焼がバーチャルってどういうこと!?「バーチャルマーケット5」に阪神食品館が出店!|株式会社阪急阪神百貨店のプレスリリース

VRコマースの可能性を広げるバーチャルマーケット

バーチャルマーケットへの出展を通じて、これまでとは異なる客層に出会うことも可能です。VR空間とECサイトを連動できるため、遊びの延長で商品を購入してもらえるチャンスです。

また、国内だけでなく世界中からユーザーが集まるため、ブランド力を高めることにもつながります。

コロナ禍により対面による接客が制限されたりイベントが中止になったりしている昨今、このバーチャルマーケットは今後の新たなマーケティング戦略として注目していく必要がありそうです。また、この活動を通じてVRコマース(VR空間での消費行動)の実態を把握することにもつながるでしょう。

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    口コミラボ編集部

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