デジタルチラシ(電子チラシ)とは、スマートフォンなどの端末で閲覧できる電子化されたチラシです。
従来のチラシは紙に印刷され新聞などに折り込みされていました。チラシを手にとった人に必ず目を通してもらえる点はメリットですが、印刷費用や管理などの手間が多いというデメリットがあります。
そのため自店のチラシを電子化しようと検討している事業者も多いでしょう。
この記事では、より多くの人に効率的に広告を届けるための「デジタルチラシ」の作成方法やメリット、配信方法について紹介します。
デジタルチラシ(電子チラシ)とは
電子チラシ(デジタルチラシ)とは、スマートフォンなどのデジタル媒体で閲覧するチラシのことです。
これまではチラシを紙に印刷し、新聞折り込みなどで周辺住宅などへ配布していました。しかし新聞を読まない人が増え、それに伴い新聞の発行部数も年々減少し、従来の配布方法だけでは宣伝効果が低下しています。
デジタルチラシの登場で新聞購読の有無にかかわらず、しかもこれまでよりも幅広い地域への宣伝が可能となりました。
スーパーなどが単独でデジタルチラシを配信している場合やShufoo!(シュフー)などのように、店舗のチラシを集約して掲載している電子チラシ配信サービスも登場しています。
デジタルチラシ(電子チラシ)の4つのメリット
デジタルチラシを活用するメリットについて、具体的にどのようなことがあるのかを紹介します。
メリット1. 印刷費用と配布の手間がかからない
デジタルチラシの最大の特徴は、印刷をしなくていいという点です。
従来の紙のチラシの場合、印刷費用だけでなく、配布のための人員確保や、人件費の発生といったコストも発生します。
また紙のサイズによって印刷費用や配送費が異なっていた紙チラシとは異なり、デジタルチラシの場合は物理的大きさに影響され費用がかさむということもありません。
端末の位置情報をキャッチし、適切な情報を提供する機能が搭載されているサービスもあるため、不特定多数への発信を自店で行う必要がない場合もあります。
そのため来店の可能性、購買の可能性が高いターゲットへ、的確な情報を伝えられます。
メリット2. チラシの在庫を抱えるリスクや管理の手間がない
紙のチラシの場合、保管する場所の確保や、在庫管理の必要が発生します。新たなチラシを用意する場合には、必要なタイミングに合わせて、印刷所の指定する形式でデザインを用意し、印刷の手配をしなければならず、少ならかぬコストがかかります。
複数のチラシを作成する場合、どのチラシがいつまでなのか、それぞれの在庫がどれだけあり、どこに保管されているのかなど管理がさらに複雑化します。
一方でデジタルチラシの場合、このようなチラシの在庫や運用の手間が省けるメリットがあります。
メリット3. 自社サイトやECサイトへ送客ができる
デジタルチラシはオンライン上で情報を発信するサービスであるため、リンクを挿入して閲覧者を誘導できます。
チラシから自社サイトに誘導してさらに多くの情報を提供するだけなく、ECサイトに連携させておけば来店しなくてもその場で商品を購入することも可能です。
紙チラシにもQRコードの形で似たような仕組みを取り入れている場合もありますが、チラシを見ている最中にスマートフォンを取り出してQRコードの読み込みまで到達する人はそれほど多くはありません。
それに比べ、デジタルチラシのユーザーはワンクリックですぐに自社サイトやECサイトに移行できます。アクセスが簡単であることから、より多くの人を関連リンク先へ誘導できるでしょう。
メリット4. アクセス解析が可能
デジタルチラシを活用すると、アクセスの解析ができる点もメリットです。
どのような時間帯にどのような客層がチラシを閲覧しているかを解析することで、より効果的なチラシ作りや配信を行えます。
ユーザーの位置情報が把握できるサービスもあるため、店舗の近くにいる人に的確に情報提供することで、来店率、購買率をアップさせられます。
形式別の作成方法とそれぞれの特徴
デジタルチラシを作成する方法は、主にPDF形式にする方法と、作成ツールやサービスを使用して作成する方法とがあります。
それぞれの特徴について、紹介します。
1. PDF形式
すでに紙でのチラシを作っている場合、もっとも手軽なのはデータをPDF化して発信することです。
紙に印刷されたチラシをスキャナーなどでPDFファイルにし、所定の場所へPDFファイルをアップロードし、ユーザーに向けて公開します。
紙に印刷されることを想定しているチラシの文字は、小さな電子機器を通してみると読みづらい場合がありますが、PDFファイルで公開することで、拡大して閲覧できます。
手軽な作成方法である一方、基本的にはアクセス解析やリンクの挿入はできません。
2. 作成ツールやサービスを使用する
デジタルチラシを作成するためのツールを活用する方法もあります。基本的に作成ツールは有料ですが、一部には無料で作成ができるものもあり、低コストでデジタルチラシを作ることも可能です。
通常のPDFファイルとは異なり、リンクを挿入したり、どのページにアクセスがあるかを解析する機能もそなわっていたりするため、マーケティング効果も高くなっています。
デジタルチラシ(電子チラシ)の配信ツール
デジタルチラシを配信するためのツールはShufoo!、チラシプラス、トクバイ!などが挙げられます。
それぞれに特徴があり、自社商品との相性を考えて選択するとよいでしょう。
Shufoo!
Shufoo!は、2001年から凸版印刷株式会社が開始した国内最大級の電子チラシ配信サービスです。
イトーヨーカドーやイオン、ユニクロなどの流通小売業に花王やサントリー、ファンケルなどのメーカー、公文やスタジオアリス、TSUTAYAなど、様々な業種のビジネスの情報発信を支えています。
メインユーザー層は30~40台の子育て中の主婦で、ユーザー全体の70%以上が新聞非定期購読者です。基本的な機能は、朝・夜の2回の広告配信で、紙チラシをそのまま掲載するだけでなく、用途などに合わせてサイズ、形状を変化させられます。
ミニチラ機能、電子DM機能、ココチラ機能、LINE@連携機能などのサービスに分かれており、自社の発信したい形式に合わせて適した機能を選択できます。
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Shufoo!とは、これまで紙で作成していたチラシや広告、クーポンをスマートフォンで配信できる電子チラシサービスです。チラシがなくても写真とコメントだけでも配信が可能です。生活用品や日用品の買い物を多く担う主婦層に人気で、2017年6月時点では4人に1人の主婦が利用しています。この記事では、Shufoo!の詳しい解説を導入の実例や具体的な施策とともにご紹介します。目次電子チラシサービス「Shufoo!」とはShufoo!のメニュー・料金一覧Shufoo!で集客する時に意識したい4つの役割提...
チラシプラス
チラシプラスは、セブンネットによるデジタルチラシ配信サービスです。
チラシプラスを活用しているのは食品スーパーが中心で、大手チェーンスーパーの他にも、地元の個人商店のチラシも掲載されています。
ユーザー層の中心は35~44歳の女性で、全体のうちの74%が新聞非定期購読者です。
デジタルチラシを配信するだけでなく、店舗単位でタイムセールやクーポン情報を発信できます。
トクバイ
トクバイは、料理のレシピ情報を発信しているオンラインサービスのクックパッドが運営している、デジタルチラシ配信サービスです。
2020年の掲載店舗数は50,000店あり、ユーザーは会員登録をすることで気になる店舗のセール情報を受け取れます。
トクバイは初期費用や配信数制限なくすべての機能が利用できます。また現在の店舗の混雑状況が一眼でわかる「混雑ランプ」の提供も開始されています。
もともとレシピを紹介するサービスであるクックパッドが提供しているデジタルチラシであるため、トクバイ品を購入しおすすめの献立をすぐにチェックできるという利便性を兼ね備えています。
デジタルチラシ(電子チラシ)には紙媒体にはない様々なメリットがある
デジタルチラシ(電子チラシ)とは、スマートフォンなどの電子端末で閲覧ができる電子版のチラシです。
従来は新聞の折り込みチラシが主流でしたが、新聞を購読しない世帯が増え、紙でのチラシを消費者へ届けることが難しくなっていますが、デジタルチラシであれば、新聞を購読していない人に届けられます。
また、作成費用や配布などの手間や費用を削減できるだけでなく、アクセス解析や、位置情報といったユーザー情報はマーケティングにも役立てることができます。
どのような情報を、誰に、どのような形で発信したいかを見極めることが、自社に合った配信サービスの選定につながり、上手にデジタルチラシを活用することにつながるでしょう。
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