訪日外国人観光客とは、日本に観光を目的として訪れる外国人の総称です。外国人観光客とも呼ばれます。
これに対し、訪日外国人客は、訪日する目的を「観光」に限定せずに区分した呼び方です。訪日の目的は、観光、ビジネス、トランジット、親族訪問などさまざまなものが含まれます。訪日外国人観光客は、訪日外国人客の回分類の一つです。
メディアによっては訪日外国人(訪日旅行者、訪日外客)と訪日外国人観光客を区別せずに表記している場合もあります。
JNTOや観光庁の発表資料では、訪日外国人の入国数を「訪日外客数」、訪日外国人を「訪日外国人旅行者」という用語で統一しています。
訪日外国人観光客と訪日外国人の違い
訪日外国人観光客と訪日外国人の違いは、日本に訪れる目的の違いです。
訪日外国人観光客は、訪日の目的が観光であるのに対し、訪日外国人は、日本に訪れる目的が観光やビジネス、飛行機での移動での乗り継ぎ目的など、その目的を問わず日本に訪れた外国人全体を指します。
訪日外国人の国籍別比率
日本政府観光局は、国籍/月別の訪日外客数を毎月発表しています。2019年の1~12月の訪日外客数は3,188万人で前年比の伸率は2.2%です。
2020年は年初からの新型コロナウイルスの世界的流行を受け、5月は全市場で1,700人、伸び率は̠-99.9%となりました。2020年1~5月の訪日外客数累計は394万人、伸び率は-71.3%です。
日本政府観光局の取り組み
2003年のビジット・ジャパン事業(VJ事業)の開始時に年間521万人だった訪日外国人数は、2019年までの17年間において、2年を除き前年比プラス成長を続けています。
2013年に1,000万人、2016年に2,400万人、2018年に3,000万人を突破しました。
ビジット・ジャパン事業ではアジアや欧米豪など「重点市場」「準重点市場」を設定し、国土交通省を中心に訪日旅行の認知拡大や魅力訴求といったプロモーションを展開しています。
訪日ラボ インバウンド用語集:ビジット・ジャパン とは
訪日外国人に関して観光庁は人数の他に、消費実態を調査する「訪日外国人旅行者消費動向調査」を実施し結果を公表しています。調査結果は、四半期ごとと年間の推計の計5件が1年間に発表されます。
対象者はトランジット、乗員、1年以上の滞在者等を除く日本を出国する訪日外国人旅行者で、年間約14万票を目標に調査が実施されています。
訪日ラボ インバウンド用語集:訪日外国人旅行者消費動向調査 とは
関連用語
<参照>
JNTO:訪日外国人旅行者数・出国日本人数