市場占有率とは、自社の商品やサービスの売上高、販売数量、ユーザー数などが、市場でどれだけの割合を占めているかを示すものです。「マーケットシェア」や「シェア率」ともいわれます。市場占有率は、一般的に売上金額が計算対象とされています。
市場占有率は絶対的市場占有率と相対的市場占有率の2つに分類できます。
絶対的市場占有率は、自社の商品やサービスが市場全体でどれだけの割合を占めているのかを表す数値です。自社商品の売上高を、その商品が属する市場全体の売上高で割る求めることができます。
相対的市場占有率は、自社の商品やサービスの絶対的市場占有率が、その市場における競合他社の絶対的市場占有率の何割を占めているかを表す数値です。自社商品の絶対的市場占有率を、他社商品の絶対的市場占有率で割ることで求めることができます。
また、市場占有率考える際の指標として、クープマンの6段階の目標値があります。
ほぼ独占状態といえる「独占的市場シェア」は73.9%、業界の強者で安定した地位を築いている「相対的安定シェア」は41.7％、市場をけん引しているといえるボーダーラインの「市場影響シェア」は26.1％、どの企業も安定的地位を得られていない状態である「並列的上位シェア」は19.3％、消費者や競合他社から存在を認知されているレベルの「市場認知シェア」は10.9％、市場での競争が許される最低値である「市場存在シェア」は6.8％となっています。
シェア争いが激しい市場では、「並列的上位シェア」の19.3％をまずは目指すとよいとされています。
