効率的な宣伝活動を行いたいケーキ屋にとって、Instagramへの参入は効果の高い方法です。
運用にはさまざまな方法があるため、自社に最も適した方法で運用することが重要であり、そのためには、すでに運用をしているケーキ屋の事例を把握することが重要です。
この記事では、Instagramを活用するメリット、そして運用のポイントについて紹介します。
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ケーキ屋がInstagramを集客に活用すべき理由
ケーキ屋が集客する際にInstagramを活用すべき理由はいくつかあります。
InstagramというSNSの特徴と「ケーキ屋」というカテゴリーは、親和性が高いため、上手に活用できれば大きな効果が期待できます。
1. 写真投稿との相性が良い
文章での情報発信ではなく、簡潔なタイトルとビジュアルで購入を決定するケーキ屋のスタイルは、写真をメインに投稿するInstagramとの相性が良いといえます。特に、「インスタ映え」と呼ばれる写真写りの良さの追及は、ケーキの見栄えとリンクしやすいといえます。
2. ユーザーが増加している
Instagramは、10代と20代に人気のSNSで、利用者の数は常に増加傾向にあります。
月間アクティブユーザーは2018年の2,900万人から、2019年は3,300万人にまで増えています。
趣味に関連する投稿や日常生活など、ユーザーにより主題はさまざまですが、多くのユーザーは綺麗な写真や印象的な写真をメインにすえています。
3. 情報収集ツールとしても使用されている
かつてはわからないことはネットの検索エンジンで情報を探すという方法が主流でしたが、若い世代を中心に昨今ではInstagramが情報収集ツールとしても利用されるようになってきています。
マーケティングの一環としてInstagramを活用したい場合には、ハッシュタグを通して検索をかけることで、タイムリーでリアリティーのある情報を知ることができます。
2016年にサイバーバスが行ったInstagramユーザーの行動調査によると、ハッシュタグから実際に購入に至った人は41.5%にものぼるというデータもあります。
4. ユーザー層が拡大している
Instagramの中心ユーザーは「10代、20代の若い女性」というイメージが強いですが、近年では若年層だけでなく、40、50代以降のユーザーも増加しています。
実際の統計によれば利用者数の男女差はないものの、女性ユーザーが57%とやや多い結果となっています。
ケーキ屋のInstagram活用事例5選
Instagramを用いてケーキ屋を宣伝するためには、さまざまなアプローチがあります。店舗の強みや特徴を最大限に感じてもらえるよう、現在Instagramの活用をしているケーキ屋の事例を5つ紹介します。
1. 銀座コージーコーナー:季節感など商品の見せ方にこだわる
ケーキ屋チェーンの銀座コージーコーナーでは、Instagramに季節ごとの商品を投稿して商品のPRを展開しています。
画質の良い写真を用いることでユーザーの注意を引き、季節に合わせて写真の背景や備品を加えて写真を撮ることで、より豪華な見栄えの写真にしています。
Instagram:銀座コージーコーナーのアカウント2. 不二家:キャンペーンでフォロワー増やす
ケーキ屋チェーンの不二家は、これまでInstagramアカウントがなかったものの、2020年1月から新しく開設しました。開設から9カ月で、フォロワーが2万人に到達しました。
短い時間でフォロワーが急激に増えた理由としては、フォローやハッシュタグ機能を用いた参加型キャンペーンを実施していることが挙げられます。具体例として、不二家公式アカウントをフォローした上で、店頭のペコちゃん人形との写真を投稿し、「#ペコちゃんといっしょ」というハッシュタグをつけるというキャンペーンがありました。キャンペーンに参加すると、参加者の中から抽選で、お菓子などの景品が送られました。
Instagram:不二家による投稿
3. le ha-non:素材のこだわりを紹介
滋賀県南草津にあるケーキ屋「le ha-non」は、素材にこだわったケーキを販売し、個人店でありながらもInstagramの投稿も2000件以上を越えているケーキ屋です。
Instagramでは、フルーツの新鮮さが伝わるような写真を投稿し、写真の他には使用している材料を調達している農園などの情報も添え、素材へのこだわりを発信しています。
Instagram:le ha-nonによる投稿
4. 西村洋菓子店:シェフ本人が動画でレシピ公開
大阪府河内長野市にある西村洋菓子店 は、商品の魅力を全面に押し出すため、統一感のある上品な投稿を特徴としています。ケーキのシルエットが目立つよう、背景は白で統一されています。店舗の定休日や、商品の販売状況など、ユーザーにとって有益な情報も発信しています。
西村洋菓子店のInstagramは、シェフ本人がレシピを公開している点で話題を呼んでいます。市販のお菓子を使ったデザートレシピを動画で公開し、1,000回を超える再生回数を記録しています。
Instagram:西村洋菓子店による投稿
5. bhouse:デコレーション例を公開・カレンダー機能を活用
静岡県沼津市の「bhouse」は、オーダーメイドケーキを販売するケーキ屋です。
BhouseのInstagramの特徴は、デコレーションの例を公開し、それに関する詳しい解説をキャプションに載せている点です。ユーザーは、写真で簡単にケーキの完成像の想像ができ、注文への意欲が高まります。
また、Instagramにある「イベント機能」を活用することで、オーダーメイドケーキの月ごとの予約受付を開始する日を告知しています。
Instagram:bhouseによる投稿
ケーキ屋のInstagram運用のポイント
ケーキ屋がInstagramを効果的に運用するためには、注意すべき点がいくつかあります。なるべく多くの人に情報発信ができるよう、ポイントを押さえて活用する必要があります。
1. 魅力的な写真で商品を紹介する
InstagramというSNSの特性上、写真の質はユーザーの印象を大きく左右します。光源や配色、背景とのバランスなど、写真一枚で伝えられる情報を可能な限り精査し、美しい見栄えを追求することが求められます。
フォローしたいと思ってもらうためには、写真全体の統一感も重要であるため、他の投稿との関連性に注意しながら発信内容を決める必要があります。
2. 素材や作り手について発信する
単純にケーキの写真だけを発信していても、没個性的で他の情報に埋もれてしまう場合もあります。そこで、ケーキ屋だからこそ発信できる、素材に関する情報や、作り手の様子などを投稿することも効果的です。
製品が完成するまでの工程を伝えるコンテンツにより、より身近に感じてもらえる効果もねらえます。
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3. ハッシュタグを活用する
Instagramのハッシュタグ機能は、特定のワードを投稿に付けることで、情報を集約できる機能です。1つの投稿につき、最大で30個のハッシュタグがつけられます。
ハッシュタグを使って情報を検索している人が増えていることもあり、「例)#渋谷ケーキ #渋谷スイーツ」など、ハッシュタグを積極的に活用することで、新規のユーザーからのアクセスにつなげられます。
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4. キャンペーンを実施する
フォロワーを増やすためには、フォロワー参加型のキャンペーンをするという方法があります。
不二家の例で紹介したように、フォローした上でハッシュタグ付きの投稿を行うなどの条件を定めれば、そのユーザーのフォロワーにまで情報を拡散できます。
スピーディーにフォロワーを増やす効果があるだけではなく、情報拡散、認知度アップの効果もあります。
5. ユーザーの利用を後押しする仕組みを作る
ただInstagramの閲覧数やフォロワー数を増やすだけではなく、実際の購買につながるような仕組みをInstagram内に構築しておくことも大切です。
Instagramのプロフィール欄には、自由に150文字を記載できるスペースがあります。ここに、自社の公式サイトや予約サイトへのリンクをのせておくことで、興味を持ってくれた人が直接サイトにジャンプできるようになります。
地図情報にアクセスしやすいようにしておくと、実店舗への来店可能性が高まります。
事例から自店舗に合った施策を選んで実施
Instagramには様々な機能があり、宣伝広告への活用の方法は多岐にわたります。ケーキ屋とInstagramは、見栄えに美しい写真を提供しやすいという点において親和性が高く、活用方法によっては大きな反響が期待できます。
活用の方向性について事前に決定し、どのような目的で誰をターゲットにしているのかを考えながら、統一感のある発信を心掛けることが大切です。
キャプション部分を充実させることで、より多くの人に細かい情報を提供することもできます。ハッシュタグなどのInstagramの機能を活用し、多くの人に伝わるようなアカウントにすることが理想です。
<参照>
buzz's Ownd:Instagramユーザーの行動調査:ハッシュタグ検索は「購入」を目的として活用される傾向に
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