画像や動画の投稿をメインとしたSNSであるInstagramを活用し、自店舗の弁当を宣伝することで、商品のイメージや魅力が伝えやすくなります。
本記事では、通常のアカウントよりもビジネスに便利な機能を利用できる「ビジネスアカウント」への変更方法、弁当屋でInstagramを導入し活用している事例、Instagramを使うメリットやデメリットを紹介します。
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Instagramを活用した弁当屋の事例
Instagramを活用している弁当屋は多数存在し、大手の店舗から地域密着型の店舗まで多岐にわたります。
本項では弁当屋でのInstagram活用方法について事例とともに紹介します。
事例1. Hotto Motto grill
持ち帰り弁当店大手の「ほっともっと」が運営する新ブランド「Hotto Motto grill(ほっともっとグリル)」では、Instagramのアカウントで統一感のあるお弁当の投稿をしています。
定番のお弁当紹介だけでなく、新たに販売を開始する商品の紹介、新店舗の紹介などにも活用しています。
事例2. K's KITCHEN(ケーズキッチン)
埼玉県伊奈町にある「K's KITCHEN」は地域密着型の予約制で弁当やオードブル、惣菜を販売している弁当屋です。
画面いっぱいに映る地元の野菜を使用した色鮮やかな弁当や、その週の惣菜メニューを投稿してアピールしています。
Instagramのストーリー機能で投稿された内容もハイライトにまとめ、ユーザーがいつでも見られるよう工夫されています。
Instagram:K's KITCHENのアカウント事例3. kaguya delica
鹿児島県鹿児島市にある「kaguya delica」は鹿児島県産の野菜や水産物を使った惣菜やお弁当を販売しているお店です。
ハッシュタグを積極的に活用しており、「#インスタフード」や「#エコバッグ」「#お弁当屋さん」といったようにターゲットとなる顧客層を意識したハッシュタグを選んでいます。
日替わり弁当の紹介などで毎日継続的に投稿しており、統一的な画角と色味で店舗の世界観やイメージを表現しています。
Instagram:kaguya delicaのアカウントInstagramのビジネスアカウントとは?
Instagramのビジネスアカウントにすると、店舗の電話番号やメールアドレス、営業時間や住所などをプロフィールに記載することができます。ユーザーがプロフィール画面で店舗情報を確認しやすくなるため、集客にも役立ちます。
ビジネスアカウントの機能
Instagramのビジネスアカウントには、ユーザーがアカウントを通して店舗に直接電話やメールができるようになったり、地図アプリを通してルート案内を見られるようになったりと、集客に活かせる便利な機能が備わっています。
かつてはFacebookページとの連携が必須でしたが、現在はInstagram単体でもビジネスアカウントを利用できるようになり、より気軽に運用できるようになりました。
ほかにも、ビジネスアカウントに切り替えることで、インサイト機能によるエンゲージの確認や、Instagram上での広告の配信などが可能になります。
ビジネスアカウントの設定方法
ビジネスアカウントを設定する際には、「プロアカウント」への切り替えが必要です。
まずInstagramアプリをダウンロードし、メールアドレスやパスワード、プロフィール写真、ユーザーネームを登録しアカウントを作成します。
その後、設定画面を開き中央部にある「アカウント」を開きます。アカウント設定の下部にある青文字の「プロアカウントに切り替える」をタップし、自店舗に該当するカテゴリーを選択します。
クリエイターアカウントかビジネスアカウントかを問われるので、「ビジネスアカウント」を選択してください。切り替えが完了したらプロフィールの編集から連絡先オプションを選択し、ビジネスのメールアドレスや電話番号、住所を設定し、完了となります。
既存のアカウントからの切り替えも同様の手順で可能です。
弁当屋がInstagramを活用するメリット・デメリット
画像と動画の投稿をメインとするInstagramは食品との相性がよく、投稿内容によるブランディングがしやすいという特徴があります。
その反面、投稿内容の作成やアカウント運営の管理に手間や時間を要するというデメリットも存在します。
メリット1. 食品とInstagramとの相性がいい
若年層への調査を行うテスティーが、2020年6月に10〜40代の男女1,356名を対象にした調査「SNSの利用と飲食店の探し方」によると、どの年代でも50%以上が「飲食店や食べたいものを探すSNS」としてInstagramを挙げています。
同調査では、10~30代は60%以上、40代でも45%以上が「外食時に食事や外観の写真を撮ったことがある」と答えており、そのうち40%以上が、そうした写真をSNSに投稿したことがあると回答しています。
このことから、自店舗のInstagramアカウントでユーザーの目に留まる写真を投稿することで集客の流れを生み、さらに購入した商品の写真をInstagramに載せるという好循環を生み出していることが分かります。
メリット2. 投稿の内容によるブランディングが可能
写真の美しさや、アカウントが持つ世界観を共有することが持ち味であるInstagramは投稿内容を通じてブランディングがしやすいSNSです。
自店舗の弁当やお店の雰囲気、看板メニューや新商品のイメージをダイレクトに伝えられ、自店舗が持つブランドイメージをInstagram上で表現できます。
Instagramのユーザーの中にはフォロワー数が1万人以上いるような、強力な影響力を持つインフルエンサーと呼ばれる人も存在します。彼らとコラボレーションしたマーケティング施策なども、効果的な集客につながります。
メリット3. ハッシュタグ機能による拡散
Instagramにはハッシュタグ機能があります。キーワードの前に「#(ハッシュタグ)」をつけることで、ユーザーの検索ツールになる機能です。
自店舗の投稿にも関連するハッシュタグを記載しておけば、ユーザーがハッシュタグ検索を行う際、関連する投稿として表示されます。
たとえば「#弁当」と検索したユーザーの検索画面に、以下のように「#弁当」と記載された投稿が表示されるようになります。
自店舗を認識していなかったユーザーにもこのハッシュタグを通じて投稿を認知してもらえる可能性が高まります。
デメリット. 管理の徹底が必要・時間がかかる
Instagramの運用には多くの時間と手間を要します。特に、投稿内容の作成や内容のコンプライアンス的なチェック、投稿に対するユーザーからのコメント管理などが求められます。
ビジネスでSNSを運用する場合、ビジネスに相応しくない投稿をすると炎上のきっかけとなり、悪影響を受ける可能性もあります。投稿内容は客観的に見て問題がないかを確認し、ビジネスの投稿として適切なものであることが求められます。
また店舗の形態や立地、ターゲットとするユーザーによってInstagramの運用の仕方は異なり、常に手探りとなります。
投稿の閲覧数や「いいね!」の数、フォロワーの増減などのデータを分析し、どのような方法が自店舗にとって最も良い運用法なのかを確立するまで時間がかかることはデメリットであるといえそうです。
事例を参考に効果的なInstagramの活用を
Instagramアカウントがあれば、店舗の販促に便利なビジネスアカウントを利用できます。
Instagramは食品との相性がよいとされているため、自店舗のアカウントを運用することは多くのメリットがあるといえます。ハッシュタグの活用や、インフルエンサーとのコラボレーションなどにも積極的に取り組むことで多くの人にPRできることが期待できます。
一方で運用方法の確立やコンテンツの作成、アカウント管理に時間と手間を要するといったデメリットもあるため注意が必要です。
事例を参考にしながら、自店舗の魅力を最大限伝えられるようなアカウントを作成することで、効果的な集客につながるでしょう。
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