スイミングスクールの集客、認知度の向上、見込み顧客の育成などに活用したいツールのひとつがFacebookです。
本記事ではスイミングスクールが抱える集客課題を紹介しながら、Facebookページ活用法について実際の事例を交えて解説します。
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スイミングスクールの集客でよく見られる課題
スイミングスクールは他のスポーツクラブとは異なる特性を持ち、それをきちんと把握していないままだとうまく集客できない可能性があります。
多くのスイミングスクールでみられる集客課題には、以下の2点が挙げられます。
1. ターゲットに対して適切にアプローチできていない
スイミングスクールの集客を成功させるためには、受講生となるターゲットに対し適切なアプローチができているかどうかが大切なポイントです。
水泳は、子供や高齢者の基礎体力作りに、怪我のリハビリに、ダイエットにと、幅広い年齢層に対して多様な効能が期待できます。
他のスポーツクラブよりもターゲットが広いぶん、一様にアプローチするのではなくターゲットを細分化して、それぞれの層に適したアプローチ方法や伝えるべき内容を認識し、対応していく必要があります。
まずは「子ども」「中年女性」「高齢者」など、ある程度幅広くターゲット層を設定し、反応を見ながらそれぞれに合わせた集客アプローチを行っていくとよいでしょう。
2. 他のスイミングスクールとの差別化ができていない
スイミングスクールはターゲットが幅広いという特性上、他スクールとの差別化が難しく、「基礎体力作りに」「リハビリに」「子供も大人も」といったプロモーションが展開されやすくなっています。
しかし幅広いニーズに対応することを重視してスクールの特徴が埋もれてしまっては、見込み顧客へのアプローチが難しくなります。
競合となる他のスイミングスクールの集客方法や内容を分析し、自身のスクールと似ているか、また、自身のスクールならではの特徴はないか分析し、独自の魅力をアピールすることが大切です。
スイミングスクールのFacebookの活用事例3選
自身のスイミングスクールの集客課題を認識した上で、プロモーションの方針を決めていくことが重要です。
今回は、集客施策のひとつとして、コストをかけなくても運用できる「Facebookページ」を紹介します。企業やブランド、団体がFacebook内での情報発信やユーザーとのコミュニケーションを行うことができます。
スクールの特徴をしっかりと見せ集客を成功させた、3つのスイミングスクールのFacebook活用事例を解説します。
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1. ジャパンスイミングスクール:ターゲットと期待される効果を的確に伝える
香川県高松市の「ジャパンスイミングスクール」のFacebookページでは、スイミングによって期待できる「ストレス発散」などの心への効果を打ち出しています。
2020年6月には、新型コロナウイルス感染症拡大による自粛疲れに悩む人に向けて、運動不足解消、ストレス発散を目的としたキャンペーンを実施しました。キャンペーン中はお得な料金で体験できるほか、入会金を100%オフにするなど、新しくスイミングを始める人も気軽に試しやすい内容となっています。
「ストレス発散したい人」と期待される効果をわかりやすく書くことで、的確にターゲットに訴求できる投稿内容となっています。
Facebook:ジャパンスイミングスクールの投稿(https://www.facebook.com/japanswimmingschool/posts/2622235321357401)
2. スウィン越谷スポーツクラブ・スイミングスクール:ユーザー目線で役立つ情報を発信
埼玉県越谷市の「スウィン越谷スポーツクラブ・スイミングスクール」は、プールのほかトレーニングマシンなども完備しており、総合的なスポーツクラブだからこそ発信できる、自宅でできる簡単なトレーニング方法を動画で投稿しています。
同施設に在籍しているトレーナーが、スポーツクラブに通わなくても自宅で手軽にできるトレーニング方法をレクチャーする動画で、FacebookページとYouTube上で公開されています。
自宅で過ごす「おうち時間」を活用したトレーニング方法の発信は、スイミングスクールに通わない人にとってもうれしい情報です。ユーザーが有益だと感じる情報を発信することで、スクールの認知度アップにつながり、見込み顧客の育成へとつながります。
Facebook:スウィン越谷スポーツクラブ・スイミングスクールの投稿(https://www.facebook.com/swin.koshigaya/videos/237201204157648/)
3. フィットネス POINT サンスポーツ:スイミングスクールの様子がわかる投稿
Facebookページを通してスクールの雰囲気を伝えることは、他のスイミングスクールとの差別化を図り、ファンを生み出すことへもつながります。
京都府亀岡市の「フィットネス POINT サンスポーツ」は、Facebookページ上でスタッフの様子や施設内の様子を積極的に発信しています。その投稿を書いているスタッフの挨拶やスタッフの写真を入れ、和やかなクラブの様子がうかがえるページとなっています。
また、事務的な情報発信の場としてだけではなく、スクールの生徒や知り合いとの交流の場としても活用されています。Facebookを通して顧客と双方向のコミュニケーションを取ることで、施設のイメージアップや、ファンの獲得へとつながります。
Facebook:フィットネス POINT サンスポーツの投稿(https://www.facebook.com/kameoka.fpss/posts/707030590007910)
Facebookを活用するにあたって気をつけたいこと
最後に、Facebookページを活用してスイミングスクールの集客を行う上で、気をつけるべき2つの点について解説します。
1. 見込み顧客に情報を届けることを意識する
Facebookページでのスイミングスクールの集客を成功させるためには、主なターゲットを「見込み顧客」に設定して情報発信をしましょう。
2017年の調査結果ではありますが、リビングくらしHOW研究所が実施した「運動・スポーツについてのアンケート」で、運動を行っていると回答した539名に目的を尋ねたところ、「健康・体力づくりのため」(88.3%)、「美容・ダイエットのため」(44.9%)、「ストレス解消のため」(42.1%)という結果でした。
さらに「水泳を行っている」と回答した24名に限ると、「健康・体力づくりのため」(91.7%)、「ストレス解消のため」(41.7%)、「その運動・スポーツを楽しむため」(29.2%)という結果になりました。
スクールの受講生がこうした効果を得ていることや、スタッフやトレーナーがスイミングによるメリットを発信することが大切です。
また、見込み顧客に向けたキャンペーンやイベントの実施も集客方法のひとつです。先述したようにスイミングの効果に興味のある人は、年齢も性別も関係なく幅広くいます。それぞれの層の目線に立ち、彼らの背中を押してあげるようなキャンペーン、イベントを実施することが効果的です。
2. 宣伝だけでなく、スタッフの様子など親近感を感じられる内容も投稿する
宣伝の投稿ばかりのFacebookページは、かえってユーザーに敬遠される傾向にあります。
スクールの営業カレンダーや事務的な報告、宣伝だけでなく、Facebookならではの「気軽にコミュニケーションができる」という特徴を活かした投稿も必要です。
生徒やスタッフの様子など、見込み顧客がFacebookページを見て通いたくなるような親しみやすい内容の投稿も積極的に行いましょう。また、コメント欄での生徒とのコミュニケーションなども見込み顧客に見られるポイントであるため、きちんと返信するなど丁寧に行うことが大切です。
スイミングを通して基礎体力の向上が期待できる、というメッセージはどのスイミングスクールでも同様に打ち出しています。自身のスクールならではの魅力は、設備や在籍するスタッフ、スクールの雰囲気などで発信できます。ユーザーが親しみを感じる投稿で、差別化を図り、ファンを増やしましょう。
Facebookページを活用し、見込み顧客へのアプローチを
地域住民にチラシを配布したり、地域情報誌に広告を掲載したりする方法もありますが、ターゲットが幅広いために訴求力が浅くなってしまう可能性もあります。
Facebookページであれば、双方向のコミュニケーションが可能という特徴を活かし、スタッフの様子やスクールの雰囲気など、自身のスクールならではの魅力を発信することができます。見込み顧客への訴求、親しみやすい投稿などの点を意識してFacebookページを活用することが大切です。
見込み顧客にアプローチする際には、スイミングそのものの楽しさを伝えることも重要ですが、スイミングによって得られる効果をイメージしやすい言葉で的確に伝えると、集客につながりやすくなるでしょう。
<参照>
くらしHOW研究所:運動・スポーツについてのアンケート(女性/2017年/全国)
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