デリバリー市場は、今後も成長すると予測されています。ICT総研の推計では、ネット注文によるフードデリバリーサービス市場は、2018年には3,631億円でしたが、2019年には4,172億円へと市場規模が拡大しました。
2020年には、新型コロナウイルスの影響で外出自粛が叫ばれ、デリバリー需要が増加したため、市場規模は4,960億円と大きな伸びを見せています。
2021年もコロナ禍の影響により、5,678億円に成長するとみられており、さらに2022年に6,303億円、2023年に6,821億円と、今後も右肩上がりに市場規模が拡大していくと予測されています。
この記事では、各社が提供するデリバリーサービスについてまとめます。
ICT総研、「2021年 フードデリバリーサービス利用動向調査」結果を発表: 日本経済新聞
1. Uber Eats(ウーバーイーツ)
【ウーバーイーツ】出前&宅配の総合サイト|近くのお店からお持ち帰りも
Become an Uber Eats Restaurant Partner | Uber Eats
Uber Eatsは、2016年5月に東京で150レストランとのサービスをスタートさせ、エリアを順次拡大させていき、サービス5周年となる2021年5月には、登録店舗数10万点を突破しました。
2021年6月には青森市、秋田市に、7月には、福島、滋賀にエリアを拡大しており、今も事業を拡大しています。
Uber Eatsを通じて注文した際には、配達パートナーが提供する車、自転車、スクーター、徒歩による配達サービスとマッチングされ、ユーザーは配達パートナーが今どの場所にいるかをアプリ上で確認できます。
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2. 出前館
出前館は2000年からサービスが開始されました。加盟店舗数70,000店舗、年間オーダー数2,845万件以上を誇り、国内最大級のデリバリーサービスです。
出前館に出店する店舗は、自社配達とシェアリングデリバリー(配達業務の委託)を選択できます。後者を選んだ場合、配達代行手数料が必要となります。
現在、出前館に新規出店する店舗は、初期費用無料となっており、導入費用を少なく抑えられます。
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3. 楽天ぐるなびデリバリー
楽天ぐるなびデリバリー: ピザ・弁当・寿司・カレー等の出前・宅配注文サイト
「楽天ぐるなびデリバリー」は、楽天が担っていたデリバリー、テイクアウトなどの外食事業をぐるなびに集約したサービスです。
かつて楽天は、2002年2月から、全国1万2000店以上のメニューを注文可能な出前・宅配注文サービスとして「楽天デリバリー」を運営していました。ぐるなびとの会社分割(簡易吸収分割)により、21年7月より現在のサービス名に変更されました。
ピザ、お寿司をはじめ、和食や中華、ケータリングまで、あらゆるジャンルのデリバリーを楽天IDにより注文できます。
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4. 楽天ぐるなびテイクアウト
楽天ぐるなびテイクアウト いつでもお店の味をネットで簡単予約注文!待たずに受け取れるテイクアウトサービス|ぐるなび
楽天ぐるなびテイクアウトは、かつて楽天が「楽天リアルタイムテイクアウト」として提供していたサービスです。先述したぐるなびとの会社分割(簡易吸収分割)により、21年7月1日より「楽天ぐるなびテイクアウト」に名称変更されました。
店舗数は全国1万以上を誇り、ユーザーは日本全国各地のテイクアウトを注文することができます。
また、ユーザーに対し、楽天の各種サービスで使える楽天ポイントの付与も行っていることも特徴です。
5. 食べログテイクアウト
グルメサイト大手として知られる食べログが提供するテイクアウトアプリです。2020年4月からサービスを開始しています。
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6. menu(メニュー)
menuの全国加盟店舗数は約6万点以上を誇り、日本全国47都道府県に対応しています。menuの特徴としては、サブスクリプション会員である「menu pass」を設けていることです。これに加入することで、ユーザーは、配達料無料、5%割引、クーポン付与などの特典を受けられます。
また、条件付きで初期費用無料キャンペーンも実施しており、飲食店事業者は導入費用を安価に抑えられます。
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7. fine Dine(ファインダイン)
fine Dineは、地元の有名店にフォーカスを当てたデリバリーサービスです。fineDineは、注文から配達までが最短30分であるうえ、独自の手法で、食事を温かいままユーザーに届けることができます。
現状、サービスを提供している地域は都内の13区のみとなっています。
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8. DiDiFood
DiDiFoodは、2020年6月に日本でのサービス提供を開始し、今年1周年を迎えました。
現在、DiDiFoodは、大阪、兵庫、福岡、愛知、京都、広島の6府県で展開されています。21年8月上旬からは、沖縄エリア(那覇芦、宜野湾市、浦添市、豊見城市、南風原町)でエリア拡大を予定しています。
DiDiはもともと中国で開発された配車サービスとして日本に進出しました。同サービスは現在も「DiDiタクシー」としてサービスを継続しています。
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9. Wolt
Wolt はフィンランドのヘルシンキで創業されたデリバリーサービスです。現在、23か国180都市以上で展開しています。
日本では、20年3月、広島をはじめとしてサービス提供を開始し、21年7月8日現在、18都道府県26都市に対応しています。エリアとしては、首都圏をはじめ、東北や、新潟、愛媛などの地方にも展開しています。
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10. テイクイーツ
「テイクイーツ」は、飲食店が初期費用・月額費用無料でテイクアウトサービスを始められるサービスです。
申し込みから最短翌日でスマホ事前予約の受付を開始でき、安価に、かつスピーディーにテイクアウト事業に踏み切りたい飲食店向きのサービスです。
2021年からは、タクシーが注文した商品をユーザーに届ける「タク配」も開始しました。タクシーデリバリーに関して、店舗は追加料金を支払う必要はありません。
タクシーデリバリーでは、テイクイーツと契約したタクシー会社が配送を担当し、現在では札幌市、横浜市、名古屋市など全国7都市でサービスを展開しています。
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11. MKタク配送
「MKタク配」は、タクシーを使用したフードデリバリーサービスです。2021年7月現在、MKタク配のサービス提供対象エリアは京都と札幌、そして奈良が新たに追加されました。
MKタク配では配送料は原則顧客が負担します。距離に応じて配送料が決まり、550円以上の配送料は、原則オーダーした顧客が負担することとなっています。
また、商品の積み込みは店舗の人員が行い、受け取り時は顧客自身が取り出す決まりがあるため、食品にドライバーが触れることはありません。
配送ごとに車両の消毒も行っているため、ユーザーは衛生面で安心してサービスを利用できます。
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