常連客やリピーター客が多い飲食店は安定した売上を見込めますが、どんな店舗も新規客を獲得することから始まります。

新規客が増えることで、その中の何割かの顧客が店舗を気に入ってくれて常連客やリピーター客の獲得に成功するでしょう。

しかし、新規客の獲得にはどのような対策が有効なのでしょうか。

この記事では、新規客の獲得に際して知っておくべきポイント、メディアやサイト、SNSなどさまざまな角度からの集客対策について解説します。

新規客を獲得する前に知っておくべきこと

先述の通り、どんな飲食店であってもはじめは新規客の獲得が重要です。

新規客獲得を目指す施策を考える上では、新規客がどのような情報をもとに、どのような基準で店舗を選んでいるかという点について知る必要があります。

以下では、新規客獲得の必要性、新規客の店舗の選び方、参考にした情報について解説します。


新規客獲得の必要性

顧客には新規客とリピーター客がいますが、売上を向上させるためには両者を獲得していかなければなりません。

新規客が多くともリピーター客がいなければ売上の安定にはつながらない上、一度店舗を訪れた顧客がもう来てくれない状況では見込み客はどんどん減少します。また、リピーター客が多くとも新規客がいなければ店舗を訪れる顧客の数は増えることはなく、リピーター客の減少に伴い店舗の売上も下がることになります。

そのため、新規客とリピーター客はいずれも店舗を経営していく上で重要な要素であると言えるでしょう。


初めて行く飲食店を選ぶとき重視すること

ホットペッパーグルメ外食総研の調査によれば、初めて利用する飲食店を選ぶ際に顧客が重視するポイントとして最も多く挙げられたのは「料理・メニュー」で、51.7%もの人々が料理やメニューを重視しています

「料理・メニュー」に次いで重要視されていたのは「価格の安さ・コストパフォーマンス」で、33.3%の人々が価格の安い店舗やコストパフォーマンスの優れた店舗を選ぶと回答しています。

これらの結果は、集客場面に応用して施策を考えることもできるでしょう。例えば、入店前にメニューを読めるように店頭に置いておくことや、ショーケース内に食品サンプルを陳列することによって、初めて店舗を訪れた顧客に対し。料理やメニューといった判断材料を提供することで、来店を動機づけることもできるだろうという仮説がなりたちます。価格やコストパフォーマンスを重要視する人々も多いため、価格もわかりやすい形で提示するとさらに良いでしょう。


お店選びで参考にした情報

初めて利用する店舗を選ぶ際に参考にしている情報についての調査では、「なんとなく・特に理由はない」との回答が最多で、フィーリングや偶然の縁など、その場その場の気分で店舗を選ぶ人々が最も多いようです。

2位以下は「グルメ情報サイト」、「上司や友人など、周囲の口コミ(SNSでのコミュニケーションも含む)」、「ブログや店舗HPなどインターネットの情報」の順に続いており、グルメ情報サイトが大きな影響力を持っていることがわかります。

また、飲食店口コミサイトを利用した店舗選びにおいて重視する情報についての調査では、「料理の写真」が71.3%、「価格帯」が70.0%、「店内の写真」が60%となっており、やはり料理や価格が重要視されています。

一方で、上位ではないものの、「評価の点数」が34.4%、「口コミの内容」が34.2%と、一定数の人々は口コミや評価を基準に店舗を選んでいるため、口コミを集めることも重要であると言えるでしょう。


メディアを活用した宣伝

集客対策にはさまざまな手法がありますが、こと新規客の獲得にあたっては店舗の存在を、より多くの人々に知ってもらうことが大切です。特にウェブサイトやSNSを活用したプロモーションでは一度で多くの人々にアプローチできるため、集客につながりやすいと言えるでしょう。

以下では、グルメサイトやSNSを活用した集客対策について解説します。


グルメ情報サイト・口コミサイト

検索結果画面において「飲食店口コミサイト」をはじめにクリックする人々の割合は最も多い47.3%で、なおかつ最も信頼するサイトも「飲食店口コミサイト」との回答が最多です。飲食店口コミサイトが多くのユーザーの目に触れており、信頼を得ていることがうかがえます。

現在、国内のグルメサイト業界は大手4社による4強状態が続いています。飲食店にとっては食べログ、ぐるなび、ホットペッパーグルメ、Rettyの4つのグルメサイトをいかに活用できるかがポイントとなるでしょう。

また、これらの4サイトにはそれぞれ機能やメインユーザー層などの特徴があるため、複数を用途によって使い分けながらプロモーションすることも悪くない施策です。いずれも影響力の大きな媒体のため、上手く活用できれば狙った結果をつかみとることもできるでしょう。


Instagramを活用する宣伝方法

SNSを活用したプロモーションでは、Instagramが注目されています。Instagramは、写真や動画に特化したSNSで、ユーザーは投稿する際に画像または動画を必ず付けなければいけません。

初めて利用する店舗を選ぶ際に重視すべき点として「料理の写真」が上位に入っていることを考えると、写真に特化したSNSでのプロモーションは効率的であると言えるでしょう。

また、Instagramには投稿時のタグ付けという機能があり、Instagramでアカウントを作成しておくことによって、タグ付けされた投稿を見たユーザーはワンタップで店舗のInstagramページへと遷移できます。この機能によって店舗のページを訪れるユーザー数を増やせるでしょう。


Googleマイビジネスを活用する宣伝方法

「Googleマイビジネス」とは、Googleが提供するビジネスサポートのためのサービスで、Googleの運営するプラットフォーム上にビジネス情報を表示することができます。

世界的に多くのユーザーを抱えるGoogleのプラットフォームにおいてビジネス情報を掲載することは、露出を増やすことにつながります。また、Googleマイビジネスを経由して自社サイトへの誘導に活かすことも可能です。

お店を紹介してもらう仕組み作り

新規客へのアプローチ手段として、既に店舗を訪れたことのある顧客から紹介してもらうことも有効な方法です。店舗としてできることとしては、店舗を紹介してもらうための仕組み作りでしょう。

以下では、口コミを増やすための施策について解説します。

口コミしてもらいやすい環境づくり

口コミは全ての店舗に平等にしてもらえるわけではありません。口コミをしてもらいやすい店舗とそうでない店舗があることは事実です。

口コミをしてもらいやすい店舗の共通点としては、店名が読みやすく呼びやすいこと、近くに目印があること、印象的なサービスやメニューがあることなどが挙げられます。

難解な漢字であればローマ字やひらがなでルビをふることや、他店と差別化を図れるようなサービス、メニューの提供などが効果的な対策となるでしょう。

口コミを増やすための試作に取り組んだり、口コミの投稿を呼びかけたりすることも重要ですが、口コミしてもらいやすい店舗を作ることもまた重要な要素です。


口コミを増やす施策

口コミしてもらいやすい店舗作りと並行して行いたいのが口コミを増やすための施策です。各種口コミサイトに掲載していることがわかるような掲示物や積極的な声かけによって顧客に対してアピールしましょう。

また、SNSでタグ付きの投稿をしてくれた顧客には一品サービスやプレゼントといった施策も効果的な手法と言えます。


効率的な施策で新規客の獲得を

飲食店においては新規客とリピーター客をバランスよく獲得していくことが継続的に売上を伸ばすためのポイントです。特に新規客の獲得にあたってはウェブサイトやSNSを活用して店舗情報の露出を増やし、どんどん新たな層にアプローチすることが重要です。

また、ただ露出を増やすだけでなくターゲット層が多くいると期待できる媒体においてプロモーションをしかけることで見込み客の獲得可能性を上げることができるでしょう。

<参照>

HOTPEPPERグルメ外食総研:プレスリリース

PRTMES:プレスリリース