楽天は2020年5月に新たなテイクアウト支援サービス「楽天リアルタイムテイクアウト」を開始しました。事業者にとっては業務の効率化や楽天購買層のユーザーの獲得、利用者にとっては注文や決済がネット上でスムーズに完結する点、楽天ポイントが貯まる、使えるというメリットが挙げられます。
本記事では、楽天ぐるなびテイクアウト(旧楽天リアルタイムテイクアウト)のサービス内容や特徴、事業者にとってのメリットや利用方法を解説します。
※楽天リアルタイムテイクアウトは2021年7月1日より、「楽天ぐるなびテイクアウト」に名称を変更しています。
<参照>ぐるなび楽天デリバリー・テイクアウト開始。「食の総合サービス」 - Impress Watch
楽天ぐるなびテイクアウト(旧楽天リアルタイムテイクアウト)とは
楽天ぐるなびテイクアウト(旧楽天リアルタイムテイクアウト)は、2020年5月から始まった楽天の新サービスです。
飲食店のテイクアウト支援サービスで、利用者はレストランやカフェといった飲食店の商品を事前に注文、決済でき、店内で待たずに商品を受け取れるというものです。
テイクアウトの事前注文サービス
利用者が来店し注文、受け取りを店内で行うテイクアウトサービスは、利用者の店内での待ち時間や注文の手間が生じるといったデメリットが発生します。
楽天ぐるなびテイクアウト(旧楽天リアルタイムテイクアウト)は、利用者はテイクアウトしたい商品の注文と決済をサイト上で事前に済ませられるため、店舗での待ち時間や注文や決済の手間を削減できます。
利用者はスマホおよびPCで楽天ぐるなびテイクアウト(旧楽天リアルタイムテイクアウト)のサイトより、近隣の飲食店のテイクアウト可能商品を選択し、楽天IDで事前注文と決済を完了させます。
実店舗へは利用者自身が指定した時間に商品を受け取りにいくのみで、リアルタイムに商品を受け取れるという点が特徴です。新たなモバイルオーダーサービスとして飲食店のテイクアウト支援をします。
そもそもモバイルオーダーとは?
モバイルオーダーとは、スマホやタブレット、PCなどの端末から飲食店を探し、商品の注文や決済ができるサービスを指します。
モバイルオーダーサービスは日本政府が国策として推進しているキャッシュレス決済の一つでもあり、飲食業界のトレンドとして今後さらに普及していくと考えられます。国内のモバイルオーダー経由での売り上げは、2025年までに約1兆円上昇すると予測されています。
モバイルオーダーは飲食店事業者にとってもメリットがあります。一つはスタッフのリソース確保という点です。
モバイルオーダー導入によってスタッフの店舗での注文受付、決済対応といったやりとりが不要となり、スタッフの人数、工数を削減できます。ほかには、決済時のスタッフと利用者の対面での金銭受け渡しによる新型コロナウイルスの感染リスクを減らせるというメリットも挙げられます。
現在は新規出店申し込みを停止しているので注意
本記事では楽天リアルタイムテイクアウトに出店するメリットや方法を解説します。
※2021年7月現在、楽天ぐるなびテイクアウト(旧楽天リアルタイムテイクアウト)では新規出店の申し込みを停止していますので、ご注意ください。
楽天ぐるなびテイクアウト(旧楽天リアルタイムテイクアウト)に出店するメリット
様々なモバイルオーダーシステムがある中で、楽天ぐるなびテイクアウト(旧楽天リアルタイムテイクアウト)に出店するメリットについて解説します。
1. 簡単にモバイルオーダーを導入できる
店舗や事業者が独自にモバイルオーダーシステムを導入しようとすると、自店舗のサイトをオープンしモバイルオーダーシステムを構築するといった手間や時間がかかります。
楽天ぐるなびテイクアウト(旧楽天リアルタイムテイクアウト)であれば、専用の申し込みフォームから必要事項を入力するだけで登録が完了し、モバイルオーダーサービスを簡単に導入できます。
2. 初期費用が無料
楽天ぐるなびテイクアウト(旧楽天リアルタイムテイクアウト)は、登録に関わる初期費用が無料です。モバイルオーダーサービスの導入に関する金銭的負担を大きく削減できます。
3. ネット注文・事前決済で業務効率化、回転率アップ
コロナ禍の需要を受けてテイクアウトサービスを開始した飲食店にとって、電話での注文受付、店舗での受け取り時の支払いといった手間が生じるという悩みがあります。
モバイルオーダーサービスであれば、注文を電話で受ける必要も、店頭での決済対応も必要ありません。よって、コストの削減や業務の効率化が期待できます。
また、店頭で商品を受け渡すだけのスムーズなやりとりは利用者にとっても手間がかからないため、リピート率も高まる可能性があります。
4. 楽天の会員基盤を利用できる
楽天ぐるなびテイクアウト(旧楽天リアルタイムテイクアウト)を利用することで、利用者は楽天ポイントを貯められるというメリットがあります。
他にも、楽天ポイントが使える、楽天スーパーセールの対象になるといった利用者にとっての使い勝手の良さ、おトクさにより、楽天ぐるなびテイクアウト(旧楽天リアルタイムテイクアウト)の利用率は自然と高まると考えられます。事業者にとっては、1億超えの楽天ユーザーを顧客として獲得できる可能性が高まります。
さらに、楽天ぐるなびテイクアウト(旧楽天リアルタイムテイクアウト)に出店すると、ユーザーの購買データを元にしたマーケティング支援サービスを利用できます。
5. コロナ禍に対応
コロナ禍により飲食店のテイクアウト需要が高まる中、テイクアウトサービスの導入は飲食店にとって必要な対応と考えられます。
人と接触しないモバイルオーダーは、コロナ禍における「感染予防」という利用者の需要に応えるサービスです。
対面による金銭の受け渡し、注文を受けるという会話の発生をできるだけ回避できるモバイルオーダーは、感染症対策を行う上で有効といえるでしょう。
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楽天ぐるなびテイクアウト(旧楽天リアルタイムテイクアウト)に出店する方法
出店方法と、サービスの利用フローを解説します。
楽天ぐるなびテイクアウト(旧楽天リアルタイムテイクアウト)では2021年7月現在、新規出店の受付を停止しているため、ここで説明する内容は停止前に行われていたものです。
サイトの申し込みフォームに基本情報を入力するだけ
利用登録は、楽天ぐるなびテイクアウト(旧楽天リアルタイムテイクアウト)のサイトから専用フォームに基本情報を入力するだけで完了します。事業者情報を入力し、契約内容を確認、同意しフォームを送信すれば、登録完了です。
登録が完了すると、管理画面に遷移します。ここでまずは商品の登録や、営業時間といった店舗の基本情報を入力します。楽天との取引で使用する口座情報なども、このセットアップの時点で入力を済ませます。利用登録は事業者単位で行うため、複数の店舗の情報は事業者の管理画面で一括管理できます。
注文を受け受け渡しするまでの流れ
商品情報、店舗の基本情報、口座情報などを入力が完了すると、楽天ぐるなびテイクアウト(旧楽天リアルタイムテイクアウト)のサイト上に店舗ページが公開されます。
利用者は公式サイトより店舗を検索し、メニューを選択、注文、決済を完了させます。
利用者からの注文は管理画面とは別の店舗別コンソールより確認できます。店舗別コンソールは二次元バーコードを読み取ることで別端末からもアクセスできるため、店舗ごとにコンソールを表示させたタブレットを置いて注文状況を確認するといった対応ができます。
注文が入ると自動通知が届きます。注文を確認したら、店舗は商品の準備を始めます。利用者が来店する時刻や到着までの分数がコンソール上に表示されるため、受け渡し時刻までに調理をし、商品を準備しておきましょう。
あとは利用者の到着を待ち、利用者が到着したら商品を受け渡すだけです。決済などはすべて楽天ぐるなびテイクアウト(旧楽天リアルタイムテイクアウト)上で済んでいるため、商品受け渡し以外の対応は発生しません。
楽天ぐるなびテイクアウト(旧楽天リアルタイムテイクアウト)の出店条件
楽天ぐるなびテイクアウト(旧楽天リアルタイムテイクアウト)の出店条件は、以下の通りです。
▲楽天リアルタイムテイクアウト出店条件(2020年11月より適用):楽天リアルタイムテイクアウト
<参照>楽天リアルタイムテイクアウト:出店
テイクアウト需要が継続、楽天ぐるなびテイクアウト(旧楽天リアルタイムテイクアウト)利用は一つの選択肢
コロナ禍でテイクアウト需要が継続する中、今後も店舗のテイクアウトサービスの体制を整えることは飲食事業にとって必要です。
楽天リアルタイムテイクアウトは対面接触の削減、業務効率化といったメリットだけでなく、楽天ブランドやポイント使用により利用の動機付けができるという大きな特徴があります。
楽天リアルタイムテイクアウトも一つの販売方法として、利用方法や自店舗のメリットなどを十分に確認し、検討するとよいでしょう。
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