飲食店の月曜日の集客は、休日の直後の平日のため、その方法にいっそうの工夫が必要です。常日頃より実践している集客に加え、ターゲットを明確にした取り組みが推奨されます。
本記事では、飲食店が休日から平日に移り変わる月曜日の集客という観点から、具体的な戦略と効果を上昇させる宣伝手段を解説します。それぞれの特性を理解することで、自店舗にあったプランが立てられます。
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飲食店が月曜日に集客するための戦略
飲食店が週明けの月曜日に集客を実施するにあたっては、改めて平日であることを意識した戦略の立案と実行が重要です。
ここでは、月曜日の集客に効果を期待できる5つの戦略について、実際の運用を念頭に置いて紹介していきます。
1. アイドルタイムに集客する
飲食店にとって、ランチタイムとディナータイムは一般的な食事時として忙しい時間帯です。しかし、その合間は、多くの場合は飲食の需要が落ち込むということでもあります。
この来店の少ない時間帯が、アイドルタイムです。こうしたアイドルタイムにこそ食事をしたいという見込み顧客を認識し、これらの層が求めるメニューを提供できれば、集客に貢献します。
たとえば学生や主婦や年配層が挙げられます。学生は安価な定食や軽食、さらにSNSへ積極的に投稿するケースも多いことから写真映えがするメニューがあると効果が期待できます。
主婦や年配層は来店できる時間が限定的だったり、食事の量がネックとなって来店しづらかったりというケースも考えられます。カフェメニューの充実によって取り込みが期待できるでしょう。
2. 一人客をターゲットにする
月曜日は週初めのために飲み代などでの出費をしづらいという意識が働き、また翌日以降も仕事の人が多く、同僚や友人を誘っての飲み会も開きにくい一面があります。
加えて、新型コロナウイルスの影響によって、いつも以上に団体客の積極的な勧誘が困難な情勢です。
このような状況に対応するため、飲食店は一人客向けのメニューを充実させることで、いわゆるお一人様の需要を取り込む集客方法が考えられます。
一人客向けのメニューは、会社帰りなどに一人で食事をするしかないという需要にも応え、団体でないから入りづらいような機会損失を防ぎます。
3. 営業時間や定休日を見直す
曜日ごとの売上を分析し、数字が悪い日は定休日にするなどの工夫を凝らすことで、結果的に運営コストの削減やサービス品質の向上につながる可能性があります。
営業時間や定休日の設定から検討し直すのも悪くありません。地域の人の流れや競合の存在感も随時変化するため、当初念頭においていた立地条件に変化が起こっている場合にはより積極的に検討するべきでしょう。
一例として、近隣のテーマパーク、ショッピングセンター、公共施設などの定休日を確認します。いずれも月曜日が定休日だった場合、周辺の人の流れが少なくなると予測できます。営業時間の短縮、または完全に定休日にするといった対策がとれるでしょう。
飲食店と直接競合していない施設であっても、人出をつくるものであることに変わりないため、新規出店や移転や廃業などによる状況の変化を確かめることは重要です。
逆に人出が少ないながらも、店舗が少なく選択肢がないために足を運んでもらえるというケースも考えられるでしょう。
4. 日替わりメニューを作る
日替わりメニューの作成は、既存顧客が飽きるのを防ぎます。翌日以降のメニューに興味と期待を持ってもらい、リピーターになる動機へとつなげます。
利益になるのは、顧客だけではありません。店舗にとっても、前日までに残った食材を有効活用できるメリットがあります。
さらに、月曜日の集客を強化する意味でも、一歩進んで月曜限定メニューを提供するのも効果的です。
先のメリットとあわせて考えれば、週末の営業に備えて仕入れておいた食材を週明けに無駄にせずに済む可能性が生まれます。
5. 月曜日の顧客を分析する
社会人の多くは平日に仕事をし土日祝に休む生活スタイルですが、そうではない人も少なくありません。
休日に出勤シフトがあるサービス業に従事する人が、自店舗の顧客層の一部を形成している可能性があります。
月曜日に来店する顧客の業界がアンケートや雑談でわかっている場合や、実際に来店している客層の観察から推測できる情報があれば、潜在的なニーズを見いだせる場合があります。
飲食店の集客には宣伝が重要
飲食店が集客に取り組むにあたっては、宣伝もまた重要です。どんなに優れた戦略を構築して実践したとしても、見込み顧客がその存在を知らなければ、集客にはつながらないからです。店舗の集客に寄与する4つの宣伝の方法について、それぞれ解説します。
1. SNSで情報発信
飲食店にとって、SNSの運用は有効な宣伝方法です。うまくコンテンツを展開すれば、拡散力が高く、広告費を支払う必要もありません。
SNSごとに特徴やユーザー層の違いがあるので、内容を知っておくことによって、適切なアカウント運用が可能になります。LINEは幅広い世代で利用率が高くなっています。公式アカウントではフォロワーのトークスレッドにメッセージが配信されます
Twitterは20代がボリュームゾーンで、話題性のあるツイートが広く拡散されます。Instagramは20代から30代で利用率が高くなっています。飲食店の位置が登録できたり、動画の長さや掲載条件に応じて複数の形態でコンテンツを投稿できたりと活用方法が幅広いです。
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2. 看板を設置
店舗の前に看板を設置することも、ローカルビジネスとしての飲食店には有効な宣伝手段です。
路上の看板は歩行者が自然と目にし、店舗の認知度の向上に役立ちます。看板が遠くからでもわかるようにすればその効果はより高まります。
看板には、目玉のメニューとその価格を記載すると、見込み顧客は具体的に利用するかどうかの検討を行いやすくなります。
看板が書き換えられるタイプであれば、月曜日に多い客層へ向けたメニューのアピールも可能です。
3. グルメサイトに掲載
グルメ情報サイトへの店舗情報の掲載は公式サイト代わりにもなります。ウェブ予約の窓口にもなるので、個別にサイトを開設し予約受け付けの機能を備える手間がありません。
観光目的の顧客にもアプローチできます。
クーポン配布や予約できる複数メニューの掲載により、ユーザーの反応のよいもの、悪いものを知ることもできます。
4. Googleマップの情報整備(Googleマイビジネスの活用)
Google マイビジネスは、Google 検索やGoogle マップで表示される店舗情報を管理できる無料のツールです。住所、電話番号、営業時間といった情報を最新に保てば、ユーザーの情報収集に役立つだけでなく、機会損失を防げます。
ほかにも役立つのが投稿機能です。最新のキャンペーン情報やクーポンの発行、写真を用いた店舗からのメッセージなどをユーザーに伝えられます。
Googleに掲載されている店舗や施設の情報にはユーザーが口コミを投稿できますが、Google マイビジネスからはこれらの口コミに返信が可能です。顧客に真摯な対応を見せることによって、店舗の好感度を高めて集客につなげられます。
ターゲット層を明確にし、平日でも集客できる飲食店に
休日が明けてから最初の平日である月曜日は、飲食店が集客するにあたって工夫を要する日です。
見込み顧客から選ばれる店舗になるために、営業時間や曜日を検討する、一人客や特定層へ向けたメニューを用意する、日替わりメニューを作ってリピーターを増やすといった戦略が効果的に作用します。
これらの戦略は月曜日に限らず平日の各曜日でも使用できるものの、同時にどんな良い戦略を実施していても、見込み顧客に届かなければ思ったような成果は上がりません。
SNSやGoogle マイビジネスを用いたオンラインでの宣伝、看板の設置などのオフラインでの宣伝、双方の利点を活かすことで集客効果が期待できるでしょう。
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