電話調査とは?2種類の方法・メリットとデメリット

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市場調査にはさまざまな方法があり、電話調査も代表的なリサーチ方法のひとつです。世論調査やの内閣支持率などの政府に関連する調査でも定期的に利用されているほか、企業が顧客の率直な意見を知りたい時にも活用されています。

電話調査とは、意見を聞き取るべき対象者に電話をかけ、質問への回答を収集する調査方式です。回答内容やその比率は、その後の意思決定に活かすための材料となります。

ここでは、電話調査とはどのようなものか、その種類、名簿方式とRDD調査の違い、メリットデメリットについて深堀りし、詳しく解説していきます。

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電話調査とは?

電話調査とはターゲットとなる対象者に電話をかけ、質問に対する意見や考えなどの回答を集める調査方法のことです。

この調査は、民間企業が市場調査をする際に使用するほか、自治体や政府が主体となり世論の動向を探るために活用することもあります。

調査方法の具体的手順は、まず対象となる個人や法人に対し電話をかけ、質問内容についてヒアリングを行い、データを集めるという流れです。

このようにして集めた回答を集計し、調査データとして今後のマーケティング戦略などに活用できます。

電話調査の種類

電話調査の代表的な方法には、名簿方式とRDD方式の2種類があります。

対象を限定した調査に有効な名簿方式と、電話帳に記載されていない電話番号にも電話をかけられるRDD方式です。

名簿方式

名簿方式の電話調査は住民基本台帳に記載された個人の電話番号や、電話帳に掲載されている電話番号の中から、調査目的に合致する対象者にかける手法です。

台帳に基づいて個人や法人などの属性に基づいた振り分けが可能なので、法人だけ、個人だけなど対象を限定した調査がしたい場合などに有効な方式となります。

RDD方式

RDDとは「ランダム デジット ダイヤリング(Random Digit Dialing)」の略で、コンピューターで数字を組み合わせることで無作為に固定電話や携帯電話の番号を作成し、その電話番号につないで調査する手法です。

この方法によって電話帳に番号を掲載していないようなターゲットに対しても調査を実施できます。

さらにこの中から電話番号を選択する方法として、単純無作為法と等間隔抽出法(系統抽出法)の2種類あります。

単純無作為抽出法は全ての番号から無作為に抽出する方法で、等間隔抽出法は一定間隔ごとに順番に番号を抽出する方法です。

RDD方式では、上記の抽出方法のいずれか、または両方を組み合わせて電話番号を選出します。たとえば単純無作為抽出法で住所ごとに一定数の抽出し、さらに等間隔抽出法で電話番号を選出するケースもあります。

RDD方式では電話帳に掲載されていない世帯や、携帯電話を所有する個人への調査を実施することができますが、名簿方式と違い、個人と法人を振り分けることができません。

電話調査のメリット・デメリット

電話調査のメリットとデメリットを深く理解することで、調査内容に合った方法でのリサーチが実施できます。

大まかにいって、電話調査は即時性に優れていることが大きなメリットですが、限られた時間で目的を説明し回答を得られるような調査でなければ取り入れられないという点がデメリットです。

電話調査のメリット

電話調査のメリットの一つが、即時性に優れていることです。具体的には、短期間で調査を完了させることが可能です。

他の調査方法と比べ、調査開始までの準備の手間がかからないことや、質問に対する回答をその場で得ることができます。

紙やインターネット上でのアンケートと比較すると、得られにくい具体的な意見や生の声を入手できるという利点もあります。記入式の回答の場合、細かな意見を回答してもらえることは多くありません。

対照的に、実際に会話する電話調査の場合は質問者に対する回答となり、回答者が回答をスキップする可能性は記入式よりも低いと考えられます。

また、最近では電話料金の引き下げなども行われていることもあり、比較的安価な費用で実施できるのも利点の一つです。調査会社を利用すると自社名を伏せて調査が可能となるので、顧客の本音を探れます。

他の大きなメリットとしては地域に左右されないことです。店舗に設置する形のアンケートや、インタビュアーによるインタビュー調査など対面での調査員が必要な場合は、調査実施場所に制約がある場合も珍しくありません。しかし、電話調査であれば、対象者の居住地にかかわらず回答を回収できます。

電話調査のデメリット

電話調査のデメリットとしてあげられるのが、電話でのヒアリングによって対象者の時間を奪ってしまうため質問量や内容が限られてしまうことです。

電話調査に要する時間の目安は15分以内といわれています。そのため詳しい説明が必要なものや長い調査には不向きとなります。

質問量も時間に見合う内容に制限されるため、質問内容が聞いただけで理解でき、簡単なものが求められます。

また最近は電話番号不掲載を希望する世帯も増えているため、ターゲットの抽出が困難になっている傾向もあります。

電話調査が効果的な場面は?

電話調査のメリットを十分に生かすことができるものは、下記のような場面です。

まずは、少ない質問事項に対して具体的な回答を即時に得たい場合です。たとえばユーザーに対し自身が使用している製品の不満点など、項目を絞ってヒアリングをするケースなどです。

また、認知度が高く特別な説明をしなくても相手に伝わる対象に関する市場のリサーチにも有効です。こちらは広告で活用する有名タレントを選定する際、候補者に対する印象調査などが該当します。

そのほか既存顧客を対象に、企業名を伏せて商品サービスに対する率直な意見や感想を求める場合や、特定の商品を使用しているユーザーから更なるニーズを聞き取る際にも効果的です。

簡潔な質問で具体的な意見を引き出したい場合に役立つ電話調査

マーケティング戦略や商品開発に活かすことのできる市場調査では、目的に対しもっとも効果を期待できる手法を選択することが大切です。

電話調査では、対象者の率直な意見や具体的な意見を聞き出すことができます。回答をその場で得ることができ、製品やサービスの改善にすぐに取り組みたい場合にも適しています。

調査を意味のあるものにするためには、何に対する意見を対象者から得たいのか、そのためには電話でリーチできる層が適切なのか、またどのような質問が適切なのかを検討し明確にすることが重要です。

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